リスクセンチメントは米株次第

Market Overview

14日の海外外為市場では、ポンド買い圧力が強まった。カーニーBOEは、市場の利下げ予想に反し利下げの見送りを決定。これを受けポンドは対主要国通貨で上昇。ポンドドル(GBP/USD)は6月30日以来となる1.3477レベルまで急伸する局面が見られた。一方、円相場ではポンド円(GBP/JPY)とドル円(USD/JPY)の上昇が目立った。前者は節目の140円台を難なく突破し、141.95レベルまで急伸し、「BREXITショック」時の水準まで値を戻す展開となった。後者はNYタイムに利益確定売り圧力が強まるも、105円台をしっかりと維持し、本日の東京時間を迎えている。

尚、他の市場動向だが欧米株式は引き続き堅調さを維持し、ダウ平均とS&P500指数は連日で過去最高値を更新した。一方、米金利は株高を背景に各ゾーンの利回りに上昇圧力が強まった。原油価格(WTI8月限)は株高とドル安を背景に小幅に反発した。

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Analyst's view

14日の米国マーケットは「株高・金利上昇」の展開となった。これまでのセオリーで考えるならば、「株高・金利上昇」の同時発生は、「ドル高」を意味した。しかし、ドルインデックスは200日MAで上値がレジストされ反落。この主因が利上げ期待の急速な後退にあることは指摘済み。そしてこの点は、低金利で運用先が限定されているマネーが、より高い金利を求めドルではなく他の通貨にシフトする流れが構築されていることを示唆している。事実、直近のリスク選好局面では米金利の上昇を無視し、資源国通貨や新興国通貨等、少しでも金利の高い通貨を買う動きが見られる(対ドル、比較チャート参照)。

 

目先、上記の流れを変えるリスク要因として注視すべきは、リスク選好の先導役である米株の失速だろう。失速要因として注視すべきは今週より本格化している四半期決算だが、これまでのところ良好な内容が続き米株の過去最高値更新をサポートしている。本日もシティグループ、USバンコープそしてウェルズファーゴといった大手金融機関の決算発表が予定されている。総じて良好な内容となれば週末の利益確定売り圧力を凌駕し、連日の過去最高値更新となる可能性がある。株高は国際商品市況のサポート要因となり、外為市場では「ドル安・資源国通貨&新興国通貨高」の状況が継続しよう。
一方、円相場は円安優勢の展開が想定される。ドル円(USD/JPY)は、今年最高値121.69を起点としたレジスタンスラインでの攻防が注目される。

ユーロドル(EUR/USD)は、日足の一目/基準線で上値がレジストされている状況が継続中。この事実を鑑みるならば、引き続き想定コアレンジ1.10-1.12の攻防継続を想定したい。


【パフォーマンス比較チャート】

 濃緑:ブラジルレアル 緑:メキシコペソ 赤:カナダドル 紫:チリペソ 黄:ロシアルーブル

 薄青:豪ドル 濃青:南アフリカランド
 期間:月初来

 レート:対ドル(USD / 資源国&新興国通貨)

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