今週のメインシナリオはレンジ相場の継続

Market Overview

今週、注視すべきイベントは以下に述べる3つ。だが、9日に第2回米国大統領選のテレビ討論会が予定されている他、今月中旬から本格化する米主要企業四半期決も控えていることを考えるならば、先週同様、今週の各市場もレンジ相場を想定したい。ただ、リスク要因である欧州金融リスクの動向次第(=ドイツ銀行にかんする観測報道の内容次第)で、外為市場ではユーロ売りと同時に円高圧力が強まる局面があろう。ユーロドル、ユーロ円そしてドル円は各々の重要サポートポイントをトライする可能性があろう。

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Analyst's view

今週、注視すべきイベントは①9月日銀短観、②米指標データ(特に9月雇用時計)、③FEDスピーカーの講演。ただ、現在のグローバル市場は、リスク選好要因(=米金融引き締めリスクの後退 / 原油安リスクの後退)とリスク回避要因(=欧州金融リスク)に挟まれ、身動きが取れない状況となっている(=レンジ相場継続の主因となっている)。上記3つの材料で各市場が上下に振れる展開はあろう(特に②と③の材料で)。だが、9日に第2回米国大統領選のテレビ討論会が予定されていることも考えるならば、先週同様、今週もレンジ相場色の強い1週間となるだろう。

リスク要因として注視すべきは、ドイツ銀行の経営問題に関する観測報道だろう。同行の株価は先週、最安値を更新し続ける局面が見られた。今週もドイツ銀行の経営に関するネガティブな記事が報道されれば、株式市場の圧迫要因となろう。外為市場では米欧利回り拡大(=独10年債利回りの下落幅>米10年債利回りの下落幅)に伴うユーロ売り/ドル高圧力が強まろう。チャート面では重要サポートポイント1.1120レベルのトライが想定される。ユーロ売りを背景としたドル高は、再び上昇基調にある原油相場をはじめとした国際商品市況の重石となるだろう。その結果、資源国通貨や新興国通貨も対ドルで上値の重い展開が想定される。
円相場では、ユーロ円が目先の重要サポートポイント112.00を目指し下落幅の拡大が想定される。一方、ドル円はディセンディング・トライアングルの下限である100.00をトライする局面が散見されよう。

しかし、目下のところ欧州株式のボラティリティを示すVSOTXX(=ストック欧州50を対象としたボラティリティ指数)に目立った上昇圧力は見られない。それはVIX(=S&P500を対象としたボラティリティ指数)も同じ。欧米ボラティリティ指数が安定的に推移している主因は、米利上げリスクの後退にあろう。ドイツ銀行問題に関しては、米司法省との和解金の減額やECBによる資産買い取り措置による現金化の可能性も意識されている可能性がある。さらに、欧州政治リスク(=イタリアリスク)がひとまず後退したことも欧米株式にとってはポジティブ要因だろう。当初は今月中に予定されていたイタリアの国民投票(=上院の権限を大幅に縮小する憲法改正案を問う国民投票)が12月14日まで先延ばしとなったことにより、「欧州政治リスク→金融リスク」という10月のリスクシナリオの顕在化は免れた。よって、ドイツ銀行問題が株式市場の圧迫要因となっても、最大のリスク要因である米利上げリスクが再台頭しない限り、大きく崩れることはないだろう。今週のユーロドル、ユーロ円そしてドル円は上記のサポートポイントを維持すると思われる。

【欧米ボラティリティ比較チャート】

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