株取引を始める際に、おすすめの銘柄を知りたいという方も多いのではないでしょうか。しかし、どの銘柄が自分に合うかどうかは人それぞれ異なります。目的・リスク許容度・使える時間や資金によって変わってきます。銘柄の選び方のポイントを見ていきましょう。
銘柄選びの方法にはさまざまな観点があり、万人に合うものはありません
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はそれぞれ異なる視点を与えてくれます
バリュエーション(株価評価)はデータと市場心理の両方を反映しています
取引に当たっては、リスク管理と計画性が重要です
株式取引をしてみようと思ったら、すぐ銘柄を選びたくなる方も多いのではないでしょうか。その前に、まず次のような基本事項を整理しておきましょう。
株式取引の目的:インカム収入、長期の値上がり益、短期売買など
ご自身のリスク許容度:どの程度の値動きや損失に耐えられるか
投資期間:数日〜数年など、どのくらいの期間にわたって株式またはポジションを保有するか
このようなご自身の投資に対するスタンスを事前に明確にしておくことで、感情に任せた取引や思わぬ損失を避けるのに役立ちます。
株価は需給、期待、市場心理、入手可能な情報によって決まります。財務データをもとに割安・割高を判断する投資家もいますが、株価が動く理由はさまざまです。割安・割高の見極めには、ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析の両方を組み合わせるのが一般的です。
投資銘柄の分析方法にはさまざまなものがありますが、その中でも代表的なものの一つがファンダメンタルズ分析です。ファンダメンタルズ分析とは、企業の財務状況や業績、経済全体の状況をもとに、銘柄の「本質的価値」を見積もる手法です。定性・定量の両方の情報を検討します。
企業のニュース(新製品発表、規制動向、訴訟問題など)
経営陣・人事の変化
金利、インフレ、選挙、地政学的な出来事など、経済・政治全般の動き
決算(収益性を知る手がかりだが、時期により変動)
貸借対照表(資産と負債の状況)
配当(支払いのない企業もあり、減配・無配のリスクもある)
PER(株価収益率)、D/E比率(負債資本比率、またはギアリング比率)、ROE(自己資本利益率)、益回り(益利回り)、配当利回り、流動比率、PEGレシオ、PBR(株価純資産倍率)などが挙げられます。これらは同業種内の銘柄比較に使われることが多いですが、業種によって有効性は異なります。
トップダウン分析:GDP成長率、インフレ、金利、業種動向などマクロ要因から個別企業へと絞り込む
ボトムアップ分析:個々の企業データを基準とし、競合他社と業績や製品、経営を比較する
どちらの手法も結果を保証するものではない点に留意しておきましょう。ご自身の投資経験や目的によって、どの手法が効果的かどうかは異なります。
ファンダメンタルズ分析と並んで代表的な分析方法に、テクニカル分析があります。テクニカル分析とは、企業の業績ではなく、株価データや出来高からトレンドや勢い、支持線・抵抗線となりそうな水準を探る手法です。短期志向のトレーダーに多く使われますが、ファンダメンタルズ分析と併用されることもあります。
移動平均線(MA・EMA)、RSI(相対力指数)、MACD、ボリンジャーバンド、ストキャスティクス、フィボナッチ・リトレースメント、一目均衡表など。これらは値動きを予測するものではなく、あくまで分析の一部として使われます。
ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析は、それぞれ目的が異なります。ファンダメンタルズ分析は財務・経済要因、テクニカル分析は価格の動き自体に注目します。ご自身の戦略・投資期間・リスク許容度に応じて両方を組み合わせて使うのがよいでしょう。
株式の銘柄選びとは、市場の動きを予測したり確実な結果を狙ったりすることではなく、まず「どう分析するか」を理解することです。ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析はそれぞれ異なる視点を提供します。リスク許容度・投資期間・分散投資といった要素によって、どの銘柄がご自身に合っているかを決定するポイントとなります。
銘柄選びにベストな方法はありますか?
唯一の正解はなく、ご自身の投資目的や経験に応じて選ぶことです。ファンダメンタルズ分析とテクニカル分析、リスク管理を組み合わせて最適な銘柄を選びましょう。
ファンダメンタルズ分析のほうがテクニカル分析より優れているのですか?
どちらが優れているというものではなく、それぞれの分析において注目する要素が異なります。どちらか一方に頼らず、両方を組み合わせてご自身の判断材料にするのがよいでしょう。
初心者でもテクニカル指標を使ってよいですか?
基本的なテクニカル指標から勉強していくのが一般的です。初心者も経験者も、テクニカル指標の限界や前提を理解した上で活用することが重要です。
配当があればその株はより安全だと考えられますか?
配当を出すかどうかは企業の判断によるので、必ずしも配当があるから安全というわけではありません。設備投資などに資金を回し、株価を上げることで株主に還元したいという企業もあります。ご自身で総合的に判断することが大切です。また、配当は収入源にはなりますが保証されたものではなく、企業はいつでも減配・無配にできます。
割安株はよい投資先ですか?
必ずしもそうとは限りません。割安に見える理由には、企業の将来見通しの変化や市場全体の状況などさまざまなものがあります。
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