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日経平均、5万円超え定着? 週次1628円上昇 好調企業業績に期待

日経平均株価は前週の大幅安を取り戻す値動き。円高急進への懸念はあるが、企業業績の好調さは5万円台定着への好材料といえる。

日経平均、5万円超え定着? 週次1628円上昇 好調企業業績に期待 出所:ブルームバーグ

日経平均株価が5万円台を回復した。日経平均の28日の終値は1週間前比1628.03円高の5万0253.91円で、前週の大幅安をほぼ取り返す値動き。アメリカの株式市場で米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げへの期待が強まり、投資家心理が上向いたことが日本株にも影響した。不振が続いてきた人工知能(AI)関連株にも底打ちの兆しが出ており、日経平均の大崩れへの不安も後退している。一方、FRBの利下げ見通しの強まりはドル円相場での円高要因といえ、急激な円高につながれば、日経平均の逆風として意識されるおそれも拭えない。ただ、決算発表シーズンを終えた日本企業の業績は上向きで、日経平均の底堅さには裏付けがあることも確か。日経平均の今後の見通しをめぐっては、5万円台で定着する筋書きも考えられそうだ。

日経平均株価は週次1628円高 米国株高を追い風に前週の大幅安を取り戻す

日経平均株価(N225)の28日の終値は前日比では86.81円高。3連休明け最初の営業日となった25日から4日連続の値上がりとなった。ブルームバーグによると、米国の株式市場でもS&P500種株価指数(SPX)が前週末21日からサンクスギビングデーの休日前を挟んだ28日まで5営業日続伸。FRB幹部から12月利下げを支持する声が相次ぐ中、投資家心理が上向いた。週次での上昇幅(1628.03円高)は「トリプル安」の中で日経平均が急落した前週(17-21日週)の1750.65円安をほぼ取り戻したといえる。

日経平均株価と週次の騰落額の推移のグラフ

アドバンテストは週次12.34%高 4週ぶり反発

個別株の値動きでは、半導体検査装置のアドバンテスト(6857)が28日までの週次で12.34%高となって日経平均を604円押し上げた。また衣料品大手のファーストリテイリング(9983)が週次4.27%高、半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)が週次5.37%高となって、日経平均の値上がりに貢献した。アドバンテストと東京エレクトロンはAIブームの継続性への不安から前週まで3週続落していたが、4週ぶりの反発となっている。

日経平均株価を動かした構成銘柄の寄与額ランキング

また急落が続いてきたソフトバンクグループの株価(9984)も値下がりが減速した。ソフトバンクグループの株価は28日までの週次で1.55%安で4週続落。しかし下落率は直近3週で記録していた8-19%台からは大きく減速しており、底打ちを感じさせる値動きといえる。ソフトバンクグループは対話型AIサービスChatGPTで知られるオープンAIへの出資を進めており、オープンAIの巨額の資金調達への不信感やライバルにあたるアルファベット(GOOGL)の新型AIモデル「ジェミニ3」への評価の高さが逆風として意識されてきたが、FRBの利下げへの期待を背景にして不安が和らいだといえそうだ。

アドバンテスト、ソフトバンクグループ、東京エレクトロンなどの株価の推移のグラフ

FRBの利下げ見通しは円高要因 経済指標や日銀総裁講演で日経平均に冷や水も

一方、米国株をめぐる投資家心理を上向かせたFRBの利下げ見通しの強まりは、ドル円相場(USD/JPY)での円安の流れを反転させ、日経平均の「天敵」である円高を招きかねない。ドル円相場は高市早苗政権誕生の起点となった10月4日の自民党総裁選挙前から足元までに9円の円高が進行。日経平均が4万5000円台から5万2000円台まで一気に値上がりする背景となっていた。このため、今後のドル円相場で円高が大きく進んだ場合には、日経平均をめぐる投資家心理が冷え込むことも考えられそうだ。

日経平均株価とドル円相場の推移のグラフ

ドル円相場では週明け1日以降に米国で発表される経済指標がFRBの利下げ見通しを強める円高要因になりえるほか、日本銀行の植田和男総裁が1日に行う挨拶も円高材料とみなされる可能性がある。このため週明け早々に日経平均の値上がりムードに冷や水がかかることも想定される。

日本企業の利益実績は決算発表を経て14%上昇 日経平均5万円定着の裏付けか

ただ、日経平均の今後の見通しをめぐっては、日本企業の2025年7-9月期決算での好業績という前向きな材料も出ている。ブルームバーグによると、日経平均構成銘柄の直近12か月の実績ベースでの1株当たり利益(EPS)は28日段階で2227.55円。9月末段階での1957.66円との比較では13.79%高となっている。この実績1株当たり利益の伸び率は、日経平均が同じ2か月で記録した11.84%高を超えており、日経平均の5万円定着を期待させる動きとみることができそうだ。

日経平均株価と構成銘柄の1株当たり利益の推移のグラフ

米国の株式市場ではAIブームを牽引してきた半導体大手NVIDIA(エヌビディア、NVDA)の株価下落が続いているが、その他の大手ハイテク株や半導体大手の株価は反発し始めた。投資家がエヌビディアへの一極集中を解消しようとしているのであれば、日本株にとって前向きな動きとして捉えることもでき、日経平均の上昇を後押しする可能性もありそうだ。


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