米国株 週間見通し(4/13週):ナスダック8連騰、主役はエネルギーから半導体へ、26000視野も
ナスダックが8連騰で底打ち感が強まっている。エヌビディアなど主力の半導体株が上昇を主導。株価指数CFD「米国テク株100」の週間想定レンジは24500-26000。
要点
- ナスダック100は8日連続の上昇で底打ち感が強まっている。米イラン停戦合意を機にエネルギー株から半導体株へのローテーションが鮮明に。エヌビディア(NVDA)も8連騰。来週もナスダック100が強気相場を維持できるかは半導体株次第
- 米イラン協議で中東情勢が再び緊迫化する場合は、ナスダック100の反落を警戒したい。しかし、米金利とボラティリティ指数が同時に低下している状況を考えるならば、最悪期を脱した可能性がある
- 株価指数「米国テク株100」の週間想定レンジは24500-26000。25400を突破すれば上昇拡大が予想される。90日線(25000)の下方ブレイクは、24500をトライするサインとなろう
米国株に底打ち感、ナスダック8連騰
主要な米株価指数が2週続伸となり、底打ち感が強まっている。
注目はナスダックだ。総合指数と100指数はともに8連騰で、4月の上昇率は総合指数が6.1%高、100指数が5.8%高と、いずれも昨年6月以来の大幅上昇。(下チャート、緑矢印を参照)。NYダウの3.4%高、S&P500の4.4%高を大きく上回っている(4/10時点)。
米主要株価指数 月次騰落率:2025年以降
エネルギーから半導体へ、エヌビディアも8連騰、「中東相場」に収束の兆し
ナスダック上昇拡大の主因は、セクターローテーションにある。中東の地政学リスクは、エネルギー・セクターの一人勝ちの状況を演出した。
しかし、米国とイランが2週間の停戦で合意して以降、トレンドが一変している。この点を4月第2週(6日~10日)のS&P500セクター別パフォーマンスで確認すると、一転してエネルギー・セクターが一人負けの状況へ転じた一方、アルファベット(GOOGL)が属するコミュニケーション・サービスとエヌビディア(NVDA)やマイクロソフト(MSFT)が属する情報技術セクターはいずれも、S&P500(指数)のパフォーマンスを上回った(4/10時点)。
S&P500セクター別パフォーマンス
個別では、エヌビディア(NVDA)に注目だ。ナスダックと同じく、同社の株価も8連騰と好調だ。
テクニカル面では200日線がサポートラインへ転換し、50日線をブレイクアウト。日足RSIは50、MACDはゼロラインをそれぞれ上抜けてきた。フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準189.76レベルも突破すれば、強気加速のサインが点灯する状況にある。
エヌビディア 日足株価チャート:2026年1月以降
来週もナスダック100が強気相場を維持できるか?この鍵を握るのが半導体株だ。
下のパフォーマンスチャートを見ると、ハイテク株全体が買われているわけではないことがわかる。ITサービスやソフトウェアの下落は、引き続き「SaaSの死」が米株式市場のテーマであり続けている状況を示唆している(下チャート、赤矢印参照)。
一方、SOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)と半導体・半導体製造装置指数は二桁の上昇率で終えた。前述のエヌビディア株の上昇も踏まえるならば、「AIインフラ」が再び米株式市場のテーマに浮上しつつある。(下チャート、緑矢印参照)。
S&P500セクター別・SOX指数のパフォーマンス:4月6日~10日
米国テク株100のチャート分析、24500-26000の攻防
25400突破なら26000が視野に
米国テク株100のトレンドを日足チャートで確認すると、RSIは50、MACDはゼロラインをそれぞれ上回っている。50日線、短期レジスタンスライン、90日線、そして雲の上限をことごとく突破した状況も踏まえれば、テクニカル面でも米国テク株100の反転機運が高まっていることが分かる。
前述のセクターローテーション(エネルギー株→半導体株)とボラティリティ指数の低下を考慮すれば、来週も米国テク株100は強気地合いを維持することが予想される。まずは、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準25400レベルの攻防に注目したい。25400レベルは、2月にかけてレジスタンスラインとして相場の上昇を止めた経緯がある。ゆえに25400のブレイクアウトは、テクニカル面でまた一つ上昇拡大のサインが点灯したことを意味する。
米国テク株100が25400を突破すれば、次の節目水準26000を視野に上昇拡大が予想される。この水準を来週の上限と予想する。1月上旬にレジスタンスラインとして意識された経緯のある25800のブレイクアウトは、26000をトライするサインと捉えたい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・26000:上限予想
・25800:レジスタンスライン
・25400:76.4%戻し(25406レベル)
24500の維持
米国テク株100の反落要因として警戒したいのが、イラン情勢だ。パキスタンでの協議で米国はイランとの包括的な合意を目指している。しかし、イランの核開発やレバノン情勢、ホルムズ海峡の安定化などでイランとの隔たりは埋まっていない。協議の結果次第で、週明け13日市場で米国テク株100は、利益確定売りに直面する可能性がある。
だが、前述の通り原市場のナスダック100は底打ち感を強めている。よって米国テク株100が下値を目指しても、50日線が推移している24500レベルで反転する展開を想定したい。50日線は2月以降、相場の反発を止め続けてきた。その移動平均線がサポートラインに転換すれば、強気相場へ回帰するサインと捉えたい。90日線が25000レベルの直下で推移している。この移動平均線の下方ブレイクは、24500をトライするサインとなろう。
米イラン協議とホルムズ海峡の情勢次第では、24500を下方ブレイクする可能性がある。このケースでは、サポート転換の兆しが見られる24200までの反落を想定しておきたい。
注目のチャート水準:サポート
・24905:90日線
・24500:下限予想、50日線(24483レベル)
・24200:サポート転換を意識するライン
※移動平均線の水準:レポート掲載時点
米国テク株100 日足チャート:2026年1月以降
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