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米国株、見通しに明るさ S&P500四連騰 大手ハイテク株底打ちか

S&P500は4日続伸。1か月ぶりの最高値更新が視野に入る。AIブーム継続への懸念は残るものの、アルファベットの台頭という好材料も注目される。

米国株、見通しに明るさ S&P500四連騰 大手ハイテク株底打ちか 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式市場の見通しが明るくなってきた。S&P500種株価指数の26日の終値は4営業日続伸の前日比0.69%高。約1か月ぶりの最高値更新が視野に入ってきた。人工知能(AI)ブームの継続性をめぐる不安が重荷となってきた、大手ハイテク株にも底打ちの兆しが出ている。米連邦準備制度理事会(FRB)の12月利下げへの期待が維持されていることが要因で、発表が再開されている経済指標への反応でも大きな混乱は起きていない。一方、AIブームへの不安は完全には解消されておらず、S&P500を牽引してきた半導体大手NVIDIA(エヌビディア)は2か月ぶりの安値圏で推移している。ただ、株式市場では新たな相場の牽引役としてアルファベットの躍進も注目されており、サンクスギビングデーの休日後の値動きにも期待が高まりそうだ。

アメリカのS&P500は4日続伸 最高値から1.14%安まで浮上

S&P500(SPX)の26日の終値は6812.61。ブルームバーグによると、4営業日続伸の間の上昇率は4.19%高で、10月28日につけた最高値(6890.89)から1.14%安にまで迫ってきた。S&P500は10月下旬の大手ハイテク企業の決算発表やFRBの連邦公開市場委員会(FOMC)などを経て、値下がりに転じていたが、楽観ムードが戻ってきたようだ。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

マグニフィセント・セブン指数も4日続伸 上昇基調戻る

S&P500への影響度が大きい「マグニフィセント・セブン」と呼ばれる大手7社の株価も底打ちの可能性が出てきた。BITA社が7社の株価に基づいて算出する「マグニフィセント・セブン指数」(MAGSEVEN)の26日の終値は1786.64で、S&P500と同様に4営業日続伸。この間、4.35%高となっている。マグニフィセント・セブン指数は20日終値段階では10月16日以来5週間ぶりの安値をつけていたが、再び上昇基調が感じられる。

マグニフィセント・セブン指数の推移のグラフ

FRBの12月利下げ確率は82%に 9月PPIなどでも波乱は起きず

S&P500をめぐるムードを明るくしているのはFRBの12月利下げ見通しの復活だ。ブルームバーグによると、26日の金融市場で見込まれている12月9、10日のFOMC後の政策金利の水準は3.671%。利下げ確率は82%と算出されている。10月FOMCの議事要旨が発表された19日の段階では、利下げ確率は29%まで低下していたが、FRB幹部から利下げに前向きな発言が相次いだことが、利下げへの期待を強める結果となった。

FRBの政策金利の見通しの推移のグラフ

S&P500の値動きでは、政府機関閉鎖の終結で発表が再開されている経済指標でも波乱は起きていない。25日朝に発表された9月の卸売物価指数(PPI)の伸び率は前年同期比2.7%で、ブルームバーグがまとめた市場予想(2.6%)を上回る結果。同じく25日朝発表の9月小売売上高は前月比0.2%増で、市場予想の0.4%増を下回った。物価上昇圧力の根強さや消費の弱さを感じさせる結果といえ、この日のS&P500はマイナス圏で取引が始まったが、昼前にはプラス圏に復帰。株式市場における利下げへの期待の強さを示す値動きとなった。

アメリカの小売売上高の前期比伸び率の推移のグラフ

エヌビディアは最高値から12.93%安 AIブームへの不信は継続

一方、AIブームをめぐる不安は完全に払拭されたわけではない。AI開発やサービス展開に必要な高性能半導体で圧倒的なシェアを持ち、2023年以降のS&P500の上昇を牽引してきたエヌビディアの株価(NVDA)の26日の終値は180.26ドルで、10月29日の最高値(207.04ドル)から12.93%安という低水準だ。25日につけた177.82ドルは9月25日(177.69ドル)以来、2か月ぶりの安値だった。エヌビディアはこれまでAIブームの勢いを象徴する銘柄とみられてきただけに、株価の不振は大手ハイテク各社がエヌビディアの半導体を大量購入してAIサービスを強化する流れの継続性が危ぶまれていることの証ともいえそうだ。

エヌビディア、アルファベット、アップル、テスラ、メタ・プラットフォームズ、マイクロソフト、アマゾン・コムの株価の推移のグラフ

アルファベットの株価は2か月で1.5倍 S&P500の楽観ムードを後押し

ただ、株式市場ではエヌビディアに代わる「ニュースター」としてアルファベット(GOOGL)への注目も高まっている。アルファベットの株価の26日の終値は319.95ドルで、8月末比50.27%高。同じ期間での伸び率では、テスラ(TSLA)の27.77%高を大きく引き離し、マグニフィセント・セブン内でのトップだ。9月2日にウェブブラウザー「クローム」をめぐる反トラスト法(独占禁止法)訴訟でアルファベットに有利な判決が出たことが株価を急騰させたほか、10月29日に行った2025年7-9月期決算発表もクラウド事業の成長やAIを生かした収益向上などが評価された。さらに足元では11月18日に発表した最新型のAIモデル「ジェミニ3」の性能が高い評価を受けており、対話型AIサービスChatGPTでAIブームに火をつけたオープンAIの独り勝ちに待ったをかける存在に浮上した。

米国株式市場は27日はサンクスギビングデーの休日。28日も午後1時までの取引とあって、株式市場の明るいムードが当面は続く見通し。S&P500の値上がりの足を引っ張る要因として意識されてきた、AIブーム継続やFRBの利下げへの不安が今後も落ち着いていけば、S&P500が最高値を改めて更新する展開も想定されそうだ。


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