焦点はECBイベント

Market Summary
12日の海外外為市場では、欧州通貨を買い戻す動きが見られた。この日行われたメイ英首相の信任投票で同氏が信任され保守党指導者の地位を確保した。英ポンドは事前にメイ氏優勢を折り込み、対ドルで1.2671まで上昇する局面が見られた。一方、ユーロはイタリアの財政リスクが後退したことで1.1388まで買い戻される局面が見られた。ドル円は対欧州通貨での米ドル安が影響し、113円ミドルで上値が抑制された。
米株は主要3指数が上昇した。この日は米中貿易摩擦に対する懸念が後退。ハイテクやベーシックメタルといったセクターを中心に買い圧力が高まり、S&P500指数は前日比14.29ポイント高の2,651.07で終了。国際商品市況ではNY原油先物1月限が世界景気の先行き不透明感が意識され、前日比0.50ドル安の1バレル=51.15と反落。一方、NY金先物2 月限はこの日の外為市場で欧州通貨を中心に米ドルを売る動きが見られたことで、前日比2.8ドル高の1トロイオンス=1250.0と反発して終了した。

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Market Analysis
米株(S&P500)はレンジ相場を維持。米長期金利は2.9%台の水準を回復している。しかし、ボラティリティ(VIX)が未だ警戒水準である20ポイント以上で推移しており、リスク選好トレンドへ回帰したと判断することはできない。米株が反発基調を維持できるかどうか、本日はECB理事会がその鍵を握ろう。利上げについてどのような議論が行われるかどうか、この点が焦点であることはすでに指摘済み。その開始時期が2020年以降になるとの観測が市場で高まれば、欧州株式のサポート要因となろう。一方、独長期金利には低下圧力がかかるだろう。米国市場は欧州株高の影響を受け「株式の反発基調を維持→長期金利の低下圧力後退」の展開が予想される。外為市場では米独利回り格差の拡大が意識されることで昨日とは逆の展開、ユーロ安/米ドル高を予想する。テクニカル面での焦点は11月中旬安値1.1213レベルを起点とした短期サポートラインの攻防となろう。このラインは今日現在1.1310付近で推移している。また、1.1320から1.1300にかけてはビッドが断続的に並んでいる。一方、ECB理事会がユーロ買いイベントとなるケースでは、リトレースメント38.20%の水準1.1443を攻防分岐と想定している。1.1450にはオファーが観測されている。1.14ミドルの攻防を制する場合は1.1500レベル、テクニカル面ではリトレースメント50.00%の水準1.1514が次の上値ターゲットになろう。
一方、ドル円は堅調地合いを予想する。しかし、リスク選好ムードが高まっているわけではないので引き続き114.00手前での反落、特に114.54を起点とした短期レジスタンスラインが推移している113.90レベルでの反落を警戒したい。113.50から113.80にかけては断続的にオファーが並んでいる。一方、下値の焦点は112.20の維持となろう。標準誤差回帰分析バンドの下限(112.48レベル)の下方ブレイクは112.20トライのシグナルとして警戒したい。尚、このレベル(112.20)には引き続きビッドが観測されている。

【チャート1:ユーロドル】

EURUSD

【チャート2:ドル円】

USDJPY

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