ドル円 見通し(4/3):原油高・有事のドル買い再燃、米雇用統計で160円再上昇も
IG証券のアナリストによるドル円予想。トランプ米大統領の演説で早期の停戦期待が後退。原油高・有事のドル買い再燃。今晩の米雇用統計次第で再び160円台の攻防が予想される。
要点
- トランプ米大統領の演説で早期の停戦期待が後退。2日の市場で原油高と「有事のドル買い」が再燃した
- 本日グッドフライデーに3月米雇用統計が発表される。中東の緊張が続く中で労働市場の堅調さが示されれば、米ドル高の加速が予想される。ドル円は160円台の攻防を再び意識する局面にある
- ドル円(USD/JPY)が160円台へ上昇すれば160.50の攻防が焦点に。突破すれば、161円を視野に上昇拡大が予想される。反落の局面では1円幅でサポートを探る展開を想定。158.00を下抜ければ13週線が視野に入る
トランプ大統領の演説で原油高・有事のドル買い再燃
2日の取引で原油高が再燃した。トランプ米大統領はイラン戦争についての演説で、これまでの戦果と戦争の正当性を強調。今後2~3週間でイランに激しい攻撃を続けると述べた。これを受けて、WTI原油先物(5月限)は一時113.90ドル台へ急騰。114ドルが目前に迫る場面があった。ブレント原油先物(6月限)も109.70ドル台まで上昇した。
終値でもWTI原油とブレント原油の価格が逆転した(下チャート画を参照)。この状況は、供給リスクに対応するため受渡期日の早い方を優先した動きと捉えることができる。中東の混乱が続く可能性を市場参加者は警戒している。
原油価格の動向:年初来
「有事のドル買い」も再燃した。トランプ米大統領が対イラン攻撃の継続を主張する一方、バーレーンにあるアマゾン・ドット・コム(AMZN)のクラウドコンピューティング施設がイランの攻撃を受けて被害が出ていると、英紙フィナンシャル・タイムズ(FT)が1日、関係者の話として報じた。
米軍の攻撃とイランの報復が続いていることで、目先の外為市場は米ドル高を想定しておく必要があろう。
米ドルとドル指数の動向:4月2日
米雇用統計に注目、ドル高加速も
本日はグッドフライデーだが、3月の米雇用統計が発表される。中東リスクが再燃する中、雇用統計が市場予想を上回り労働市場の堅調さを示す内容となれば、米ドル高が加速することが予想される。
ドル円(USD/JPY)は昨日、159.73レベルまで上昇した。強い雇用統計となれば、以下にまとめたチャート水準(レジスタンス)の攻防を意識したい。
米雇用統計 各項目の動向:過去1年間
ドル円のチャート分析、160円台の攻防を意識
160円台の攻防を再び意識する状況に
米雇用統計が労働市場の堅調さを示す場合は、米ドル高の要因となろう。ドル円(USD/JPY)は再び160円台の攻防が予想される。レジスタンスラインとして意識されている159.80レベルの突破は、160.00をトライするサインと考えたい(4時間足チャート、赤ラインを参照)。
焦点は160.50レベルの攻防だ。3月30日の市場では160.46レベルで上昇が止められた。中東リスクが再燃する中で雇用統計が米ドル高の要因となれば、160.50レベルを突破し、次の節目水準161.00をトライする可能性が高まる。
ドル円が161円台へ上昇すれば、ロング勢はフィボナッチ・エクステンション100%の水準161.22レベルを上値の目途と想定したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・161.22:フィボナッチ・エクステンション100%
・161.00:節目水準
・160.50:3月30日の高値レベル(160.46)
・160.00:心理的節目の水準
・159.80:レジスタンスライン
1円幅の攻防
雇用統計が市場予想を下回る場合は、米ドル安を想定したい。このケースでのドル円(USD/JPY)は1円幅でサポートラインを探る展開となろう。
週足チャートでトレンドを確認すると、159.00ブレイクと158.00をトライする局面では3週連続で買い戻しが入り、長い下ヒゲが示現するパターンが続いている。今日もこれらの水準での攻防に注目したい。
160円台では、政府・日銀による為替介入を意識した神経戦が予想される(週足チャート、緑矢印を参照)。週末を控え調整の米ドル売り・円の買い戻しが重なる場合は、157.20台にある13週線までの反落を想定しておきたい。
注目のチャート水準:サポート
・159.00:節目水準
・158.00:節目水準
・157.20:13週線
ドル円 4時間足チャート:3月下旬以降
ドル円 週足チャート:2024年5月以降
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