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豪ドル円、上昇再加速も 3日政策金利 109円から転落も勢い継続

豪ドル円相場は107円台。金価格急落などが豪ドル安要因となった。ただRBAは3日に利上げを決める可能性があり、豪ドル高の再燃も考えられる。

豪ドル円、上昇再加速も 3日政策金利 109円から転落も勢い継続 出所:Adobe Images

豪ドル円相場の上昇が一服している。豪ドル円相場は日本時間2日午後の取引で1豪ドル=107円前後で推移しており、約1週間前につけた109円からは2円程度の豪ドル安水準。日米両政府による協調為替介入が取り沙汰されたことや、金価格の急落が資源国であるオーストラリアの通貨安を連想させたことが要因だ。ただ、オーストラリア経済をめぐっては物価上昇圧力の強さが意識されており、オーストラリア準備銀行(RBA)は3日までの理事会で利上げに踏み切る可能性もある。1年前からの利下げサイクルが短命に終わることで、豪ドル高が改めて加速する筋書きも想定されそうだ。また、日本の衆議院選挙をめぐっては自民党の優勢が円安圧力として働くことも考えられ、今後の選挙情勢がやはり豪ドル円相場での豪ドル高要因になる展開もありえる。

豪ドル円は107円台 1週間前の109円から転落

豪ドル円相場(AUD/JPY)は日本時間2日午後4時18分段階で1豪ドル=107.29円で取引されている。ブルームバーグによると、豪ドル円相場は23日には109.00円をつけ、10月17日の96.26円から3か月で13円近い豪ドル高が進んできた。足元の水準は一方的な豪ドル安にブレーキがかかったといえそうだ。

豪ドル円相場の日足チャートと主な出来事のグラフ

日米協調介入観測で円高進行 金価格の急落は豪ドル安要因に

豪ドル安が進んだきっかけは1月23日に日米当局が協調した為替介入の可能性が取り沙汰されたこと。ドル円相場(USD/JPY)は23日から27日にかけて7円超の円高が進んだ。同時に、この間のFX市場では、ドナルド・トランプ大統領がドル安を容認しているとの観測から、豪ドルの対ドル相場(AUD/USD)も上昇。ブルームバーグによると、豪ドルの対ドル相場の27日のニューヨーク市場の終値は22日終値比で2.5%の豪ドル高。しかし円の対ドル相場での円高は4.1%にも及んでいたことから、豪ドル円相場では豪ドル安が進んだ形だ。

豪ドル、円、ユーロ、ポンドの対ドル相場の推移のグラフ

また1月30日以降の金価格の下落も金の産出国であるオーストラリアの通貨安を意識させた。ブルームバーグによると、金のスポット価格の30日の終値は前日比8.95%安。2月2日の取引でも日本時間午後4時台で30日終値から3.7%安となっている。豪ドルの対ドル相場の30日の終値は前日比1.21%の豪ドル安、2日も午後4時18分時段階で0.49%の豪ドル安となっている。

オーストラリア中銀の利下げサイクルは短命か 3日に利上げ決定の可能性

ただ、オーストラリアの中央銀行にあたるRBAは3日までの日程で開催している理事会で利上げを決める可能性があり、豪ドル高材料になりそうだ。ブルームバーグによると、金融市場では今回の理事会で利上げが決まる確率は73%と見積もられ、2025年2月の理事会から始まった利下げサイクルは、政策金利をわずか0.75%幅で引き下げただけに終わる可能性が出てきた。欧州中央銀行(ECB)のこれまでの利下げ幅が2.0%幅、米連邦準備制度理事会(FRB)の利下げ幅が1.75%幅となっていることと比べれば、利下げサイクルが短命に終わったことが印象付けられることになりそうだ。

オーストラリア準備銀行の政策金利の見通しの推移のグラフ

RBAが利上げを見据える背景にあるのは物価上昇の根強さだ。オーストラリア統計局が1月28日に発表した2025年12月の消費者物価指数(CPI)は前年同月比3.8%で、前月(11月)の3.4%から物価上昇が加速。ブルームバーグがまとめた事前予想(3.6%)も上回った。また、22日に発表された労働市場に関する統計でも、失業率の低下や予想を超える雇用者数の伸びが確認されており、経済の強さが物価上昇圧力として働く可能性が指摘されている。

オーストラリアの物価上昇率の推移のグラフ

高市首相は円安を歓迎? 豪中銀利上げで豪ドル高再加速も

さらに8日投開票の衆院選に関連し、日本メディアの情勢分析で高市早苗首相率いる自民党の優勢が報じられていることは円安材料といえる。高市氏は1月31日、川崎市内での演説で、円安について「輸出産業にとっては大チャンス」、「外為特会っていうのがあるんですが、これの運用、今ホクホク状態です」と発言。FX市場では高市氏が円安を望んでいるとの見方が強まった。ブルームバーグによると、ドル円相場は一時、1ドル=155.51円をつけ、前週末より0.73円の円安に振れた。

このためRBAが2日の理事会で利上げを決めた場合には、豪ドル円相場で豪ドル安が進むことも考えられそうだ。また、利上げが見送られた場合でも、声明文やミシェル・ブロック総裁の記者会見から利上げ見通しが維持されれば、やはり豪ドル高圧力の継続が意識されるとみられる。


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