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アルファベット、株価上昇再加速も 4日決算 設備投資額見通し焦点

アルファベットの10-12月期決算は2026年の設備投資見通しが焦点。過大と受け止められれば株価失速の恐れもあるが、財務への評価は高い。

アルファベット、株価上昇再加速も 4日決算 設備投資額見通し焦点 出所:Adobe Images

アルファベットが2月4日に行う2025年10-12月期決算発表は好調な株価上昇の再加速が期待される。アルファベットの株価は最高値付近にあり、大手ハイテク7社の中では独り勝ちともいえる状況。人工知能(AI)関連事業の総合力が評価されており、AIサービスの提供基盤であるクラウドサービスの成長加速が安心材料として受け止められそうだ。こうした中、アルファベットはAIサービスの強化に向けて2026年の設備投資額を大きく積み増す方針。4日の決算発表の内容が負担の重さを意識させれば、投資家心理を冷やす可能性もある。ただ、アルファベットは財務面での健全性も評価されており、4日の決算発表が投資家に楽観的に受け止められる展開も考えられる。

アルファベットの2025年10-12月期決算は総収入の伸び率が減速する見通し

アルファベットはアメリカ東部時間の4日午後4時30分(日本時間5日午前6時30分)から決算会見を開く。ブルームバーグのまとめによると、アルファベットの10-12月期に関する事前予想では、総収入は前年同期比15.5%増の1113.80億ドル、1株当たり利益(EPS)は23.3%増の2.65ドルと見込まれている。予想通りになれば、総収入の伸び率は7-9月期の15.9%からわずかに減速。1株当たり利益も7-9月期の35.4%増から減速することになる。アルファベットは直近23回の四半期決算のうち3回で総収入が市場予想を下回った。1株当たり利益では4回で予想を超えられなかった。

アルファベットの業績の推移のグラフ

アルファベットの株価は前回決算から21.85%高 最高値付近で推移

アルファベットの株価(GOOGL)の27日の終値は334.55ドルで、前回(7-9月期)の決算発表があった10月29日との比較で21.85%高となっている。マグニフィセント・セブンと呼ばれる大手ハイテク7社の前回決算発表からの株価騰落率としては、アマゾン・コム(AMZN)の9.79%高を大きく引き離すトップだ。アルファベットは、半導体やAIモデルの開発、AIサービスを提供するクラウド事業の展開までを手がける総合力に加え、検索事業などでの顧客基盤も兼ね備えており、AI時代の勝者になるともみられている。27日の終値は13日につけた最高値(335.97ドル)に迫る水準だ。

アルファベットの株価と予想株価収益率の推移のグラフ

 

ブルームバーグによると、アルファベットの直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は27日段階で27.6倍程度。前回決算発表当日段階での25.2倍程度から割高感が増している。アナリストが提示する目標株価の平均は350ドルで、足元よりも5%程度高い。79人のアナリストのうち70人が買い、9人が維持を推奨している。

広告収入は減速する見通し クラウド事業の成長加速が安心材料に

アルファベットの10-12月期決算の総収入の成長がわずかに減速するとみられているのは広告収入の成長鈍化が要因だ。ブルームバーグがまとめた市場予想では10-12月期の広告事業の収入は前年同期比11.6%増の808.81億ドルと見込まれ、7-9月の12.6%増から伸び率が小さくなる。アルファベットは前回の決算発表会見で1年前は大統領選挙の影響で広告出稿が増えていたことが、今年10-12月期の収入の伸び率を小さくする要因になるとの見通しを示していた。

一方、クラウド事業の収入の10-12月期の伸び率は前年同期比35.4%増になる見込み。7-9月期(33.5%増)から成長が加速すると期待されており、投資家に安心材料を提供することになりそうだ。

アルファベットの広告事業とクラウド事業の収入の推移のグラフ

2026年の設備負担額の見通しは? 過大とみなされれば株価下落の要因に

こうした中、アルファベットは急増するAI関連需要に対応するための設備投資の積み増しが急務になっている。アルファベットは前回決算発表時、2025年の設備投資額について910-930億ドルとの見通しを提示。中間値の920億ドルは前年比75.1%増にもあたる高水準だ。さらにアナト・アシュケナージCFOは2026年の設備投資額について「2025年よりもかなり大きくなる」と説明していた。4日の決算会見で示される2026年の設備投資の見通しが投資家の想定以上に大きくなれば、将来的な減価償却負担の大きさが利益圧迫要因として不安視される可能性もある。

アルファベットの総収入と設備投資額の推移のグラフ

財務の健全性には評価も 投資家の反応はAIブームへの強気度の試金石に

ただ、アルファベットの財務の健全性は投資家にとっての安心材料だ。アルファベットの長期債務残高は9月末段階で500億ドル程度で、直近4四半期の営業利益(1240億ドル)に対する比率は0.4倍程度。11月にドル建て社債(175億ドル)とユーロ建て社債(65億ユーロ)を発行していることを単純に考慮しても、長期債務の比率は0.6倍程度に留まっているとみられる。マイクロソフト(MSFT)やメタ・プラットフォームズ(META)、アマゾンの長期債務の営業利益に対する比率は9月末時点で0.9-2倍程度だ。

アルファベットの長期債務残高と営業利益の推移のグラフ

このためアルファベットが2026年の設備投資のさらなる加速を打ち出したとしても、総収入や利益の成長見通しを伴っていれば、投資家の不安が膨らまない展開も想定される。アルファベットの10-12月期決算発表を受けた株式市場の反応は、AIブームに対する投資家の強気度合いを測る試金石とみることもできそうだ。


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