コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

PCE物価は大幅減速予想 ドル安加速か S&P500年初来高値も

アメリカの10月PCE物価指数は、利上げ打ち止め観測を裏付ける見通し。円高ドル安や株高を後押しする可能性がある。

出所:ブルームバーグ

アメリカで30日に発表される10月の個人消費支出(PCE)物価指数は物価上昇の大幅な減速が見込まれている。予想通りになれば米連邦準備制度理事会(FRB)の利上げが打ち止めになったとの観測を補強する内容。米国の金利の先高観をさらに和らげ、ドル円相場では足元で1ドル=146円台まで進んだドル安が加速する展開が想定されそうだ。また株式市場では年初来高値が近づいているS&P500種株価指数の上昇につながる可能性もある。

アメリカの10月PCE物価指数は伸び率が3.0%の予想

10月のPCE物価指数は30日午前8時30分(日本時間30日午後10時30分)に発表される。ロイター通信のエコノミスト調査によると、総合指数の伸び率は前年同月比3.0%と見込まれ、9月の3.4%から大きく下がる見通し。予想通りになら2021年3月(2.7%)以来の低水準になる。また食品とエネルギーを除いたコア指数の伸び率は3.5%と予想され、こちらも9月(3.7%)から物価上昇が減速しそうだ。

アメリカのPCE物価指数(総合、コア)の伸び率の推移のグラフ

FRBのウォーラー理事が利下げに言及

米国の物価をめぐっては14日に発表された10月の消費者物価指数(CPI)でも総合指数とコア指数がともに低下。7月まで利上げを続けてきたFRBが今後も政策金利の据え置きを続け、来春には利下げへと方向転換するとの観測が拡大した。PCE物価指数でも同じ傾向がはっきりすれば、FRBの利上げサイクルが終わったとの見方はますます強まりそうだ。FRBのクリストファー・ウォーラー理事は28日のシンクタンクでのイベントに登壇し、物価上昇率の低下が今後も続いていけば「政策金利を下げ始めることができる」と述べた。

こうした中、ドル円相場(USD/JPY)ではすでに、日米の金利差が縮小していくとの見方が広がり、円高ドル安が進行している。29日午前には、9月12日以来2か月半ぶりとなる146円台をつけた。10月CPI発表前日の取引時間中には151.92円をつけていたことを踏まえれば、2週間で約5円の円高ドル安が進んだことになる。

ドル円相場の日足チャートと主な出来事のグラフ

S&P500は年初来高値に迫る水準

また、利上げ打ち止め観測は長期金利(10年物米国債利回り)の低下にもつながっている。LSEGのデータによると、長期金利は10月23日には一時、16年3か月ぶりの水準となる5%台をつけたが、11月28日のニューヨーク債券市場の終値では4.336%となっている。10月26日に発表された2023年7-9月期の四半期ベースでのPCE物価指数の伸び率が大きく低下したことや、その後の10月雇用統計や10月CPIで、物価上昇圧力の弱まりが確認されたためだ。

長期金利の低下は株式市場の追い風になっている。S&P500(SPX)の28日の終値は4554.89で、7月31日につけた年初来高値(4588.96)まであとわずか。直近の安値にあたる10月27日の水準(4117.37)からは約11%値上がりしている。

このため10月PCE物価指数で物価上昇減速が確認された場合は、長期金利の低下を通じて、円高ドル安とS&P500が進むと想定される。また、日本時間の29日午後10時30分には2023年7-9月GDP改定値と四半期ベースでのPCE物価指数改定値の発表が予定されており、こちらの結果もドル円相場や株式相場に影響をあたえる可能性がありそうだ。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。