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豪ドル円、上昇加速も 一時94円台復帰 米中協議の詳細に注目

豪ドル円相場は5週間ぶりの豪ドル高水準。リスク回避姿勢の後退が要因だ。米中協議の進展への期待がつながれば、豪ドル高の加速もありえる。

豪ドル円、上昇加速も 94円台復帰 米中協議の詳細発表に注目 出所:Adobe Images

豪ドル円相場で豪ドル安が進んでいる。豪ドル円相場は日本時間12日の取引で一時、1豪ドル=94円台をつけ、約5週間ぶりの豪ドル高水準に復帰。アメリカと中国の経済協議が週末の10、11日に行われたことなどを受け、投資家のリスク回避姿勢が弱まったことが背景だ。またオーストラリアの物価上昇にも根強さが感じられており、豪ドル高の要因となっている。今後の豪ドル円相場の見通しは、12日に発表される米中協議の詳細な結果で左右されるとみられ、米中の緊張緩和が進むとの期待を高める内容になれば、さらに豪ドル高が進む可能性もありそうだ。

豪ドル円相場は5週間ぶりに94円台 1か月で9%の豪ドル高

豪ドル円相場(AUD/JPY)は日本時間12日午前6時前に1豪ドル=94.05円をつけた。ブルームバーグによると、94円台をつけるのは4月3日(94.04円)以来。豪ドル円相場では米国のドナルド・トランプ大統領が2日に相互関税を発表してから豪ドル安が進み、9日に相互関税の一部停止が発表される直前には86.05円をつける場面もあったが、1か月で9%超の豪ドル高が進んだことになる。

豪ドル円相場の日足チャートと主な出来事のグラフ

米中協議の詳細は12日発表 ベッセント財務長官「生産的」な協議

豪ドル高の背景にあるのは米国の経済面での強硬姿勢に緩和の兆しが出ていることだ。トランプ氏は4月22日に米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の解任を否定してからは過激な発言がトーンダウン。中国製品への関税引き下げにも繰り返し言及し、5月8日には米英間の関税協議の大枠合意にもこぎつけた。

また、10、11日に中国の何立峰副首相とスイスで経済協議を行ったスコット・ベッセント財務長官は11日にホワイトハウスを通じて「協議は生産的だった」との声明を発表している。一方、詳細については「明日、伝える」と言及するにとどめた。これに対して中国国営新華社通信は11日、米中両国は「両国の首脳が達した重要な合意の実行に関し、詳細にわたる、率直で建設的な協議」を行い、「一連の重要な合意を得た」としている。これに加え、経済や貿易に関する協議の仕組みを作ることでも合意し、両国の懸念について意思疎通を維持するという。

豪ドルの対ドル相場は相互関税一部停止から7%超上昇 物価上昇も要因

こうした米中の緊張緩和の兆しは投資家のリスク回避姿勢を弱め、ドル円相場では4月下旬以降、安全資産とみなされる円が売られ、ドルが買われる流れが強まった。ドル円相場は日本時間12日の取引では1ドル=146円台前後で推移しており、相互関税一部停止の前日にあたる4月8日との比較ではほぼ横ばいの値動き。これに対して豪ドルの対ドル相場(AUD/USD)は同じ期間で7%を超える豪ドル高となっている。

豪ドル、円、ユーロ、ポンドの対ドル相場の推移のグラフ

また豪ドル高の要因にはオーストラリアの物価上昇の根強さも挙げられる。4月30日に発表されたオーストラリアの1-3月期の消費者物価指数(CPI)は前年同期比2.4%で、ブルームバーグがまとめた市場予想の2.3%を上回る結果だった。物価上昇率の上振れは、オーストラリア準備銀行(RBA)の利下げペースが鈍化するとの見方につながっている。ブルームバーグによると、日本時間12日午前11時段階で、金融市場では年内の利下げ回数は3回以上になると見込まれており、4回以上が想定されていたCPI発表前から利下げ期待が後退した形だ。

オーストラリアの消費者物価指数(月次、四半期)の伸び率の推移のグラフ

米中協議進展の見通しが維持されれば豪ドル高進行 失望感なが豪ドル安も

今後の豪ドル円相場の見通しは、米中協議の詳細発表の内容に左右されそうだ。発表内容が米中協議の進展が速くなるとの期待を高めれば、投資家のリスク回避姿勢がさらに弱まり、豪ドル高が進むことも考えられる。一方、詳細な結果が具体性を欠くなどした場合には失望感が広がり、米中関係改善への楽観的な見方が後退する可能性もある。


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