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【米国株】S&P500 今週の見通し7/21~25:6200~6370予想 テスラとアルファベット決算注目

最高値更新で強気相場を維持するS&P500。今週の予想レンジは6,200-6,370。テスラとアルファベット決算に注目。S&P500の株価指数CFD「米国500」の展望と注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが分かりやすく解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

・先週S&P500とナスダックが最高値を更新し米国株は強気相場にある
・TACOトレードとマグニフィセントセブンの買いが米株高を支えている
・今週の注目材料はテスラとアルファベットの決算となろう
・米国500の週間予想レンジは6,200~6,370




強気相場の米国株、S&P500とナスダック最高値

米国株が強気相場を維持している。7月第3週の米株式市場でS&P500とナスダック総合指数が最高値を更新する場面が見られた。週間の変動率をみると、先週はダウ平均以外の主要指数が上昇した。

米国株価指数 週間の変動率:7月第3週

米国株価指数 週間の変動率:7月第3週

ブルームバーグのデータで筆者が作成

「恐怖指数」として知られるVIX指数は16ポイント台の低い水準で推移している。トランプ米政権は矢継ぎ早に関税政策で攻勢を仕掛けている。それでも投資家の心理が落ち着いている状況は、「TACOトレード」が米国株を支えていることを示唆している。TACOトレードは造語で、「トランプ米大統領は土壇場でいつも尻込みする」という意味である。

VIX指数:年初来

VIX指数:年初来

ブルームバーグのデータで作成


強気相場を支えるマグニフィセントセブン

冒頭に掲載した指数のパフォーマンスチャートを見ると、ハイテク株比率の高いナスダック指数の上昇率が他の指数のそれを上回っている。この状況は、TACOトレードに加え、マグニフィセントセブンに代表される大型ハイテク株の買いも今の強気相場を支えていることを示唆している。

7月以降のマグニフィセントセブンの変動率を確認すると、メタ・プラットフォームズ(META)以外の銘柄がナスダック100とS&P500の上昇率を上回っている。

注目すべきは、今週23日に決算を控えるテスラ(TSLA)とアルファベット(GOOGL)である。7月第2週以降上昇基調にあり、エヌビディア(NVDA)を追撃している。

マグニフィセントセブンの変動率:7月以降

マグニフィセントセブンの変動率:7月以降

ブルームバーグのデータで作成 / 7月18日まで


23日にテスラとアルファベット決算、焦点は業績見通し

23日の引け後に、電気自動車大手のテスラ(TSLA)と検索大手グーグルを傘下に持つアルファベット(GOOGL)が4〜6月期(第2四半期 / 2Q)決算を発表する。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、レポート掲載時点でテスラの売上高は227.90億ドル、1株利益(EPS)は0.43ドルが見込まれている。アルファベットの売上高は938.54億ドル、EPSは2.17ドルが予想されている。

焦点は業績の見通しとなろう。テスラの7〜9月期(第3四半期 / 3Q)の売上高予想はレポート掲載時点で249.05億ドル、EPSは0.51ドルにある。アルファベットの売上高は975.16億ドル、EPSは2.25ドルが予想されている。

テスラとアルファベット 売上高と1株利益の予想

ブルームバーグがまとめたアナリスト予想 / 7月20日時点

先週17日にネットフリックス(NFLX)が4〜6月期決算を発表した。アナリスト予想を上回る増収増益で、2025年12月期通期の見通しも引き上げた。しかし、18日の市場で株価は5%安となった。

ネットフリックスの株価は年初来で35.7%高と急騰。株価は一時1,300ドル台へ到達した。また、ブルームバーグのデータによれば、現在の株価収益率(PER)は51倍にあり、予想PERは43.85倍と高水準にある(18日時点)。好決算にもかかわらず割高感の方が勝った18日の株価下落を考えるならば、テスラとアルファベットの業績見通しがアナリスト予想をわずかに上回る程度では、むしろ売りを警戒したい。


米国500の週間見通しとテクニカル分析

週間予想レンジの上限:6,370
S&P500のトレンドを日足チャートで確認すると、一目均衡表はS&P500が強気相場にあることを示唆している。RSIが「買われ過ぎ」の水準で張り付いている状況は気がかりだが、低下へ転じても50を上回る水準で推移する間は、強気相場の維持を想定したい。

S&P500のチャート:日足 5月以降

S&P500のチャート:日足 5月以降

出所:TradingView

S&P500を原資産とする株価指数CFD「米国500」のトレンドを4時間足チャートで確認すると、上昇基調のトレンドチャネル内にある。RSIは50以上にある。上で述べたVIX指数の動向も考えるならば、今週の米国500も強気相場を意識したい。

週間予想レンジの上限は、フィボナッチ・エクステンション100%の水準6,370を想定。このラインを目指すサインとして、まずは7月18日の高値6,320レベルの攻防に注目したい。このラインを突破すれば、6,350のトライを意識したい。これらレジスタンスラインを突破するきっかけになり得るのが、上で述べたテスラ(TSLA)とアルファベット(GOOGL)の決算となろう。

また、テスラとアルファベットの他、今週の米企業決算が総じてアナリスト予想を上回る場合は、予想レンジの上限6,370を突破する可能性がある。この場合は6,400のトライが視野に入ろう。

レジスタンスライン
・6,400:レジスタンスライン
・6,370:予想レンジの上限、フィボナッチ・エクステンション100%
・6,350:レジスタンスライン
・6,320:7月18日の高値

週間予想レンジの下限:6,200
企業決算が市場参加者の失望を誘う場合、S&P500は調整売りに直面することが予想される。しかし、投資家の心理が落ち着いていること、トランプ関税のリスクよりもTACOトレードが続いている状況も考えるならば、米国500の下落局面では以下にまとめたサポートラインでの押し目買いを考えたい。

週間予想レンジの下限は、レジスタンスラインからサポートラインへ転換した6,200(下の4時間足チャート、黒矢印を参照)。このラインを目指すサインとして、6月27日の安値が基点のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準6,246、6月21日の安値が基点のフィボナッチ・リトレースメント23.6%と6月27日の安値が基点の半値戻しの水準が重なる6,220レベルの攻防に注目したい。

筆者の想定を超える調整売りにより米国500が6,200を下方ブレイクする場合は、6,160までの下落を想定したい。この水準は、6月21日の安値が基点のフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準に当たる。

サポートライン
・6,246:38.2%戻し(6/27安値が基点)
・6,220:23.6%戻し(6/21安値が基点)、半値戻し(6/27安値が基点)
・6,200:予想レンジの下限
・6,160:38.2%戻し(6/21安値が基点)


米国500のチャート

4時間足:6月18日以降

4時間足:6月18日以降

出所:IGチャート


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