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【米国株】ナスダック100見通し(7/23):22,900~23,300予想、アルファベット決算に注目

強気相場を維持する米国株。ナスダック100は最高値圏の攻防にある。目先はアルファベット決算が焦点に。ナスダック100の株価指数CFD「米国テク株100」の見通しと注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが分かりやすく解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

・S&P500が連日で最高値を更新、ナスダックは最高値圏の攻防を維持している
・投資家心理の落ち着きとマグニフィセントセブンの買いが米国株を支えている
・目先の注目材料はアルファベットの決算となろう、広告収益と業績見通しに注目
・米国テク株100の予想レンジ(25日まで):22,900~23,300ポイント



強気相場の米国株、ボラティリティ指数は低水準で推移

22日の米株式市場でS&P500は小幅ながらも続伸し最高値を更新した。ナスダック指数は半導体株の売りで下落した。しかし、総合指数は前日比81.49 (0.39%)安で下落幅は限定的。100指数は23,000ポイントを維持し最高値圏の攻防にある。

将来の株式市場に対する投資家の心理を反映するVIX指数は16ポイント台にある。VXN指数も18ポイント台へ低下している。トランプ米政権が関税政策で攻勢を強めても、米国株のボラティリティ指数が低い水準で安定的に推移している状況は、今の地合いの強さを支えている。

VIX指数とVXN指数のチャート:3月以降

VIX指数とVXN指数のチャート:3月以降

ブルームバーグのデータで作成


アルファベット上昇、23日に決算、焦点は広告収益と業績見通し

今の強気相場を支えているのがマグニフィセントセブンに代表される大型ハイテク株の買いである。

7月以降のトレンドを確認すると、メタ・プラットフォームズ(META)とマイクロソフト(MSFT)以外の銘柄が、ナスダック100とS&P500のパフォーマンスを上回る状況にある。

注目したいのが、検索大手グーグルを傘下に持つアルファベット(GOOGL)である。7月に入り株価の上昇幅が拡大。昨日は半導体大手のエヌビディア(NVDA)の上昇率を超えてトップに躍り出た。

マグニフィセントセブンと米株価指数の変動率:月初来

マグニフィセントセブンと米株価指数の変動率:月初来

ブルームバーグのデータで作成、7月22日まで

そのアルファベットは23日の引け後に4-6月期(第2四半期 / 2Q)決算を発表する。ブルームバーグがまとめたアナリスト予想によれば、売上高は前年同期比10.86%増の939億4400万ドル、1株利益(EPS)は2.18ドル(前年同期は1.89ドル)が見込まれている。

アルファベット 売上高と1株利益の推移:2022年以降

アルファベット 売上高と1株利益の推移:2022年以降

ブルームバーグのデータで作成 / 赤の棒グラフ:2Q予想

同社を支える広告収益は前年同期比7.86%増の696億9600万ドルが予想されている。第1四半期(1Q)の同比8.48%増から鈍化が見込まれている。売上高の柱である広告収益の伸びが抑制される場合、同社の株価は調整売りに直面する可能性がある。

アルファベット 広告収益の推移:2022年以降

アルファベット 広告収益の推移:2022年以降

ブルームバーグのデータで作成 / 赤の棒グラフ:2Q予想

業績見通しも焦点となろう。7-9月期(第3四半期 / 3Q)の売上高は前年同期比10.63%増の976億4700万ドル、EPSは2.26ドル(前年同期は2.12ドル)が見込まれている。一方、広告収益は前年同期比7.79%増の709億8700万ドルと1桁の伸びにとどまる見通しである。

アルファベット 3Qの見通し
・売上高: 976億4700万ドル(前年同期比10.63%増)
・1株利益:2.26ドル(前年同期は2.12ドル)
・広告収益:709億8700万ドル(前年同期比7.79%増)
※ブルームバーグがまとめたアナリスト予想、レポート掲載時点

上で述べたとおりアルファベットの株価は今月に入り8.6%高と、マグニフィセントセブンの中でトップの上昇率にある。日足チャートで株価のトレンドを確認すると、フィボナッチ・リトレースメント76.4%戻しをトライする状況にある。RSIとストキャスティクスはいずれも上昇の過熱感を示唆している。これらテクニカルの攻防とトレンドを考慮すると、2Q決算がアナリスト予想を上回っても業績見通しが投資家の失望を誘う場合は、利益確定売りを想定したい。調整売りの局面では180.20ドルの維持が焦点となろう。この水準はサポートラインへ転換する可能性がある。また、このラインのすぐ下まで20日線が上昇している(22日時点)。

一方、業績見通しも含めて今回の決算が投資家の期待を上回る場合は、節目の200ドルが視野に入ろう。200ドルを突破すれば、2月4日の高値207ドルのトライとブレイクアウトが焦点に浮上しよう。アルファベットの決算は、ハイテク株比率の高いナスダック100のトレンドを左右する材料になり得る。

アルファベットの株価:日足 昨年12月以降

アルファベットの株価:日足 昨年12月以降

出所:TradingView


米国テク株100の見通しとテクニカル分析

予想レンジの下限:22,900
日足チャートでナスダック100のトレンドを確認すると、一目の転換線がサポートラインとなり23,000ポイントを維持している。RSIとストキャスティクスのトレンドを考えるならば、調整の反落を警戒したい。

しかし、冒頭で述べたとおり投資家はリスク選好姿勢にある。ナスダック100が原資産の株価指数CFD「米国テク株100」の下落局面では、以下でまとめたサポートラインでの押し目買いを考えたい。

23,030ポイントでは、2つのフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しが展開している。このラインを下方ブレイクする場合は、サポートラインへ転換する可能性がある23,000ポイントのトライを想定したい。

米国テク株100が23,000ポイントを下方ブレイクする場合は、2つの半値戻しの水準が展開している22,950ポイントのトライを想定したい。このテクニカルラインを下方ブレイクすれば、22,900ポイントのトライが視野に入ろう。23,000ポイントと同じく、このラインもサポート転換の可能性がある。今週25日までの予想レンジの下限と想定したい。

サポートライン
・23,030:2つの38.2%戻しが展開
・23,000:サポートライン
・22,950:2つの半値戻しが展開
・22,900:予想レンジの下限

予想レンジの上限:23,300
アルファベット(GOOGL)の決算が株高の要因となれば、その影響がAI関連銘柄へ波及することで米国テク株100を下支えする展開が予想される。

今週25日までの予想レンジ上限を23,300ポイントと想定したい。このラインを目指すサインとして、以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。特に7月21日の高値水準23,264ポイントのブレイクアウトは、強気地合いを市場参加者に印象付けるだろう。

筆者の想定を超える上昇で米国テク株100が23,300ポイントを突破する場合は、フィボナッチ・エクステンション161.8%の水準23,342ポイントのトライが視野に入ろう。

レジスタンスライン
・23,342:エクステンション161.8%
・23,300:予想レンジの上限
・23,264:7月21日の高値
・23,200:レジスタンスライン


米国テク株100のチャート

4時間足:7月以降

出所:IGチャート


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