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【米国株】ナスダック見通し(4/22):米イラン情勢は不透明もAI相場堅調、持続性はテック決算次第

IG証券のアナリストによるナスダック100の見通し。米イラン情勢は依然不透明もAI相場崩れず。ナスダックは強気地合いを維持。株価指数CFD「米国テク株100」は26000~27000の攻防に注目。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 米イラン停戦協議は視界不良も、米AI相場は底堅さを維持。ナスダック100の株価指数CFD「米国テク株100」は26400レベルで反発
  • 米AI相場の持続性は来週の決算次第。アルファベット、アマゾン、マイクロソフトのクラウド3社とメタ・プラットフォームズの業績見通しが焦点に
  • ビッグテック決算を控える中、今週の米国テク株100は26000~27000の攻防が焦点に。10日線の下抜けは26000トライ、21日高値26745の上抜けは27000トライのサインとなろう。24日までの想定レンジは25750〜27205



米イラン和平協議は視界不良も「先」を見据える市場

米イランの停戦協議は依然として不透明な情勢にある。トランプ米大統領は21日、イラン側が提案を提出し協議が終了するまで、期限を示さずに停戦を延長すると自身のSNSで表明した。一方、米軍による海上封鎖は続ける意向を示した。イラン側はこの封鎖を「戦争行為」と位置付けており、パキスタンを仲介とする和平協議は難航が予想される。

中東の地政学リスクが意識される中でも、20日配信のIG週間為替レポートで指摘したとおり、米債市場では長期金利(10年国債利回り)の上昇が抑制されている。この動きに連動し外為市場では「有事のドル買い」が失速している。

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原油先物のフォワード・カーブがバックワーデーション(期近の価格が期先の価格を上回る状況)にあることも考えるならば、市場参加者は中東相場の「先」を意識している。

原油先物のフォワード・カーブ:2026年6月〜12月限

原油先物のフォワード・カーブ:2026年6月〜12月限 Bloombergのデータを基に作成

米AI相場は底堅さを維持

中東相場の「先」を見据えているのは米株式市場も同じだ。4月以降、半導体セクターの買いを軸にAI相場が再燃。ハイテク株比率の高いナスダック総合指数と100指数は先週まで3週続伸の状況にある。

今週は半導体セクターが調整売りに直面し、情報技術セクターを押し下げている。しかし、ソフトウェアやITサービスには買い戻しが入る状況が続いており、AI相場が崩れるムードはない。

ナスダックとセクター別のパフォーマンス:4月20日~21日

セクター別パフォーマンス:4月20日~21日 Bloombergのデータを基に作成

市場の関心は来週のハイテク決算に

米AI相場の持続性は決算次第と筆者は考えている。22日引け後に電気自動車大手のテスラ(TSLA)が第1四半期(1-3月期)決算を発表する。Bloomberg(ブルームバーグ)のコンセンサス予想によれば、EPS(1株当たり利益)は0.38ドル、売上高は227.3億ドルを見込む。マグニフィセントセブンに名を連ねるテスラだが、今のAI相場のトレンドを左右するのは、来週のビッグテック決算となろう。

アルファベット(GOOGL)、マイクロソフト(MSFT)、アマゾン・ドット・コム(AMZN)の「クラウド3社」が29日引け後に決算を発表する。メタ・プラットフォームズ(META)も同日に決算を発表する。

クラウド3社とメタ・プラットフォームズのコンセンサス予想

クラウド3社とメタ・プラットフォームズのコンセンサス予想 出所:Bloomberg(レポート掲載時点でのコンセンサス予想)

焦点は、巨額のAIインフラ投資に見合う収益性にある。市場調査会社Dell'Oro Group(デローロ・グループ)は、アルファベット傘下のグーグル、アマゾン、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズの米大手ハイパースケーラー4社が、2026年入りした時点でデータセンターへの設備投資を合計約6000億ドル規模に拡大する見通しを示した。また、グローバル全体のデータセンター設備投資額は2026年に1兆ドルの大台に接近し、2030年までに1.7兆ドルに達することが予想されるという。

投資家は巨額の投資計画に見合う収益を生み出せるかを警戒している。パイパースケーラー各社が業績見通しでこの懸念を払しょくできるかが、今後のAI相場のトレンドを左右するだろう。ナスダック100の株価指数CFD「米国テク株100」のトレンドも左右するだろう。


米国テク株100のチャート分析、26000維持か27000突破か

下値の焦点は26000の攻防
米国テク株100のトレンドを4時間足チャートで確認すると、26400レベルがサポートラインとして意識され、底堅さを維持している。日足と4時間足のRSIはともに買われ過ぎの水準にあり、調整の反落を想定する局面にある。

前述の通り来週はクラウド3社とメタ・プラットフォームズの決算が控えている。今日以降、決算を見極めたいとの思惑でハイテク株の調整売りが続く場合、米国テク株100はフィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準にあたる26000の維持が焦点となろう。レポート掲載時点で10日線が26170レベルまで上昇している。この移動平均線の下方ブレイクは、26000をトライするサインとなろう。

調整売りの加速と26000の下方ブレイクも想定しておきたい。しかし、トランプ米大統領がイランとの停戦期限延長を表明し米株価指数の先物価格が急反発している。各市場が中東相場の「先」を見据えて動き始めている状況も踏まえれば、半値戻しの水準25750レベルでの下落を想定しておきたい。このテクニカルラインを今週24日までの下限と予想する。

注目のチャート水準:サポート
・26400:サポートライン
・26170:10日線
・26000:38.2%戻し(25986)
・25750:下限予想、半値戻し(25751)

上値の焦点は27000の攻防
米国テク株100のトレンドを日足チャートで確認すると、RSIは短期的な過熱感(買われ過ぎ)を警戒する水準にある。一方、MACDは強気相場の継続を示唆している。一目の雲を大陽線で突破し、25440レベルがサポートラインに転換した状況も考えるならば、米国テク株100の地合いは強い。

来週のビッグテック決算を控えてなおAI相場が続けば、次の節目水準27000のトライを想定したい。21日の高値水準26745の突破は、27000をトライするサインとなろう。テクニカル面ではフィボナッチ・エクステンション100%の水準27205の攻防に注目したい。ロング勢はこのテクニカルラインを目先の上値目途とし、ブレイクアウトや反落の局面で27000のサポート転換が確認される場合は、トレンドフォローの買いを考えたい。

注目のチャート水準:レジスタンス
・27205:フィボナッチ・エクステンション100%
・27000:次の節目水準
・26745:21日の高値水準


米国テク株100 4時間足チャート:3月下旬以降

米国テク株100 4時間足チャート:3月下旬以降 TradingView提供のチャート

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