ドル円 週間見通し(4/20週):ドル安再燃、米経済指標にらみ、157.50-159.85の攻防
IG証券のアナリストによるドル円の週間展望。米ドル安の再燃がドル円の重石に。しかし、クロス円の高止まりは円安の根強さを示唆。「米ドル安vs円安」でドル円は底堅さを維持か。週間想定レンジは157.50~159.85円。
要点
- 外為市場では「有事のドル買い」が失速。対円でも米ドル安優勢の状況が見られる。今週も米金利の低下が続けば、米ドル安がドル円(USD/JPY)の上値を抑制しよう
- その米金利は経済指標をにらんだ展開が予想される。3月小売売上高、4月PMI速報値に注目
- ドル円の週間想定レンジは157.50~159.85円。米ドル安継続なら159円台での反落を想定したい。クロス円の高止まりが示す通り、円安圧力は根強い。下値は158.00円前後で底堅さを維持か
有事のドル買い失速、米金利にらみ
外為市場で米ドル安が再燃している。4月の動向を確認すると、日本円以外のG10通貨で米ドル安が進行している。米ドルのトレンドを示すドル指数(DXY)は1.9%近く下落する状況にある。
米ドルは、中東の地政学リスクを意識した「有事のドル買い」相場から、新たな局面にシフトしている。
米ドルの動向:4月1日〜17日
米長期金利(10年国債利回り)の上昇が抑制されると同時に有事のドル買い圧力が後退している(ドル指数が下落トレンドへ転じている)。この状況を踏まえるならば、今週の米ドルも米債市場をにらんだ展開が予想される。変動要因として注目したいのが、以下で取り上げる米国の経済指標だ。
米10年国債利回りとドル指数 1時間足チャート:3月以降
焦点は経済指標:小売売上高、4月PMI、期待インフレ率
21日に3月小売売上高が発表される。ブルームバーグがまとめた市場予想によれば、前月比1.4%増と底堅い伸びが見込まれている。しかし、その主因はガソリン支出の急増によるものと推測される。
一方、国内総生産(GDP)の算出に使われるコントロール・グループは前月比0.2%増にとどまることが予想されている。総合が予想通りの伸びを見せても、インフレ再燃に対する消費者の警戒心が個人消費の抑制を促している内容と市場で受け止められる場合は、「米金利の低下→米ドル安」の要因となろう。
米小売売上高の動向:2025年3月以降
小売売上高以外では、23日の4月購買担当者景気指数(PMI)速報値に注目したい。ブルームバーグがまとめた市場予想によれば、イラン戦争の影響を受けてなお、製造業の活動が底堅さを維持する見通しにある。一方、昨年後半から縮小傾向にあるサービス業は、景気判断の分かれ目である「50」を回復することが予想されている。強い内容となれば、「米金利の反発→米ドルの買い戻し」になり得る。
米PMIの動向:2025年3月以降
また、24日にはミシガン大学期待インフレ率(確報値)がある。速報値から上方修正される場合は「米金利の反発→米ドル買い戻し」の要因、下方修正の場合は逆の展開が予想される。
ドル円のチャート分析、週間想定レンジ157.50~159.85円
下限予想:157.50レベル
先週後半にクロス円の上昇が一服するも、高止まりが続いている。この状況は、円安圧力の根強さを示唆している。よって、米ドル安優勢の状況が続いてもその影響を円安が相殺することで、ドル円(USD/JPY)は底堅さを維持することが予想される。
焦点は、先週17日の下落を止めた157.50レベルだ。日足チャートで年初からのトレンドを確認すると、サポートラインに転換していることが分かる。この水準を今週の下限と想定し、同じくサポートラインとして意識される場面が見られる158.50レベルと158.00レベルの攻防に注目したい。前者は日足ローソク足の実体ベース、後者は下ヒゲベースで直近のドル円をサポートした。
158円割れとなれば、157.50とともに17日の下落を止めた50日線のトライを想定したい。この移動平均線の下方ブレイクは、157.50をトライするサインとなろう。
注目のチャート水準:サポート
・158.50:サポートライン
・158.00:サポートライン
・157.62:50日線
・157.50:下限予想、サポート転換の水準
上限予想:159.85レベル
今週の経済指標が米ドルの買い戻し要因となれば、ドル円(USD/JPY)は21日線のトライが最初の焦点となろう。この移動平均線を上方ブレイクすれば、17日の高値水準159.50レベルが視野に入る。
4月以降の動きを見ると、米ドル安再燃を受け159.85レベルで上ヒゲが示現し反落するパターンに陥っている。今週も159.85レベルを上限と想定したい。
米イランの協議には不透明感が漂う。しかし現在は「原油高→米金利上昇」のトレンドが崩れ、有事のドル買い圧力が後退している。よって、今週の経済指標が米ドルの買い戻し要因となっても、その持続性には期待できない。円安が続く中で159.85を突破しても節目の160.00レベルでは、政府・日銀による為替介入を意識した円の買い戻しを警戒したい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・160.00:心理的節目の水準
・159.85:上限予想
・159.50:4月17日高値水準(159.53)
・159.14:21日線
ドル円 日足チャート:2026年1月以降
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