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原油価格、1か月ぶり安値 WTI一時57ドル台 ウクライナ和平期待

WTIは57ドル台。ロシアとウクライナの和平への期待が材料視された。ただ、協議の難航が明らかになれば、反発に転じる可能性もある。

原油価格、1か月ぶり安値 WTI一時57ドル台 ウクライナ和平期待 出所:Adobe Images

原油価格の下落が進んでいる。原油先物市場の指標価格であるWTI(2026年1月渡し)は日本時間26日の取引で一時、1バレル=57ドル台前半まで値下がり。約1か月ぶりの安値水準となった。ロシアとウクライナの和平交渉の前進に対する期待が高まり、ロシア産原油が国際市場に戻りやすくなるとの見方が意識されている。原油市場ではすでにOPECプラスなどの増産が原油の過剰供給状態を生み出しており、ウクライナ和平は原油価格下落に拍車をかける要因とみなされそうだ。ただ、和平協議が実際に進展をみせるかどうかは不透明で、原油価格が改めて60ドル台へと浮上する可能性も残されている。

WTIは一時57.10ドルまで下落 1か月ぶり安値

WTI(2026年1月渡し、WTI原油)は日本時間26日午後4時40分段階で1バレル=58.07ドルで取引されている。ブルームバーグによると、未明の取引では一時、57.10ドルまで値下がりし、10月21日(56.99ドル)以来の安値となる場面もあった。WTIは11月18日には60.93ドルをつけていたが、1週間あまりで3.83ドルの下落が進んだことになる。

WTIの推移と主な出来事のグラフ

ウクライナは和平合意に前向きか トランプ氏「素晴らしい前進」

原油価格を下落させたのはウクライナ和平への期待の高まりだ。米ABCは日本時間25日夜、米政府高官の話として「ウクライナが和平合意に同意した」と報道。ダン・ドリスコル陸軍長官がウクライナ側とロシア側の両方と相次いで秘密協議を行った結果だとしている。詳細については詰めの協議が必要だともしているが、合意に向けた前進があったもようだ。

ドナルド・トランプ大統領も日本時間26日未明、自身のSNSトゥルース・ソーシャルへの投稿で「ロシアとウクライナの戦争の終結に関し、素晴らしい前進があった」と投稿。米国が提案した和平案について、意見の相違は数項目に絞られていると説明した。トランプ氏は和平合意をまとめるため、スティーブ・ウィトコフ特使にロシアのウラジミール・プーチン大統領との協議、ドリスコル氏にはウクライナ側との協議を指示したとしている。

対ロシア制裁緩和期待が原油価格を下押し 協議難航なら60ドル台への反発も

ウクライナ情勢をめぐっては10月下旬、米国と欧州連合(EU)が相次いで、ロシア産原油を市場から締め出すことを狙った措置を発表。原油市場での価格上昇圧力として働いてきた。こうした中で、ロシアとウクライナの和平の可能性がみえてきたことは、「米欧によるロシアへの圧力が弱められ、ロシア産原油が国際市場に戻ってくることが容易になる」との思惑につながり、原油価格を下落させたようだ。原油市場ではすでに、OPECプラス内の8か国が進めてきた段階的増産などが過剰供給状態を生み出している。

ただ、ウクライナ和平をめぐってはこれまでも実現への期待が高まる場面があったが、溝の深さも感じられてきた。8月にはトランプ氏とプーチン氏によるアラスカ州での直接会談が実現したものの、トランプ氏は9月になってロシアを「目的もなく戦闘を続けている」と批判。EUと足並みをそろえたロシアへの圧力強化へとつながった。

今後、ウクライナ和平をめぐる協議の難航が明らかになれば、原油価格市場では再びロシア産原油が国際市場から締め出されるシナリオが意識される可能性がある。この場合はWTIが再び1バレル=60ドル台まで上昇する展開も考えられそうだ。


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