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エヌビディア、株価上昇に期待 25日決算 AI投資で成長加速見通し

エヌビディアの11-1月期決算は総収入と利益の成長が加速する見通し。アルファベットに差をつけられた株価の勢いが戻る可能性がある。

エヌビディア、株価上昇に期待 25日決算 AI投資で成長加速見通し 出所:ブルームバーグ

アメリカの半導体大手NVIDIA(エヌビディア)が25日の取引時間終了後に行う2025年11月-2026年1月期決算発表は株価上昇のきっかけになる可能性がある。11-1月期は総収入と利益の成長率がともに前四半期よりも大きくなる見通し。人工知能(AI)ブームを背景とした大手ハイテク各社の巨額の設備投資が、AI向け半導体を供給するエヌビディアの業績の追い風になると期待されている。一方、エヌビディアの株価は3カ月前の前回決算発表後、伸び悩みが続き、株式市場におけるAIブームの主役の座をアルファベットに奪われた感もあった。ただ、AI向け半導体の盟主といえるエヌビディアの強さは容易には崩れないとの見方も成り立ち、今回の決算発表でエヌビディアの成長の力強さが確認されれば、投資家の間で歓迎ムードが強まる展開も想定されそうだ。

エヌビディアの2025年11月-2026年1月期決算は総収入と利益で成長加速の見通し

エヌビディアはアメリカ東部時間25日午後4時20分(日本時間26日午前6時20分)ごろに11-1月期決算を発表。40分後の午後5時から決算会見を開く。ブルームバーグがまとめた事前予想では、総収入は前年同期比67.2%増の657.68億ドルになる見通し。調整ベースの1株当たり利益(EPS)は70.8%増の1.52ドルと見込まれている。事前予想通りになれば、総収入の伸び率は2四半期連続で、直前の四半期よりも大きくなり、1株当たり利益では3四半期連続で成長が加速することになる。

エヌビディアの業績の推移のグラフ

エヌビディアの株価は前回決算から下落 割安感は実質6年半ぶりの水準に

エヌビディアの株価(NVDA)の17日の終値は184.97ドルで、前回(2025年8-10月期)の決算発表があった11月19日との比較で0.83%安となっている。10月29日につけた最高値(207.04ドル)からは10.66%安の水準で、2月5日の直近の安値(171.88ドル)からは7.61%高だ。

エヌビディアの株価と予想株価収益率の推移のグラフ

ブルームバーグによると、エヌビディアの直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は23.8倍程度で、前回決算発表当日の28.1倍から割安感が出ている。5日の安値段階では予想株価収益率は22.2倍まで下がり、ドナルド・トランプ大統領の相互関税などで金融市場が混乱した2025年4月を除けば、2019年6月3日(22.1倍)以来の低水準となっていた。アナリストが提示する目標株価の平均は257ドル程度で、現状よりも39%ほど高い。2月に入ってからは目標株価を352ドルに引き上げるケースも出ている。83人のアナリストのうち77人は買い、5人は維持、1人は売りを勧めている。

大手ハイテク企業の巨額設備投資が追い風 株価はアルファベットと明暗

エヌビディアの11-1月期の業績で成長加速が見込まれているのは、大手ハイテク各社のAI関連設備投資が追い風になるとの期待があるからだ。アマゾン・コム(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)、メタ・プラットフォムズ(META)の4社だけでも、2025年はAIの開発やサービス展開などのために2919億ドル規模の設備投資が行われた。4社の2026年の設備投資額は6800億ドルに達する可能性がある。エヌビディアの画像処理半導体(GPU)は高速計算で高い性能を発揮し、各社が購入を競い合うほどの人気を博してきただけに、2026年もエヌビディアの業績に強い追い風が吹きそうだ。

アマゾン・コム、アルファベット、マイクロソフト、メタ・プラットフォームズの設備投資額の推移のグラフ

一方、こうした業績への期待とは裏腹にエヌビディアの株価が伸び悩んでいる背景には、AI半導体をめぐる競合の激化がある。なかでもアルファベットがAI開発を前提として開発を進めてきたカスタム半導体(ASIC)のTPUは、AI開発企業アンソロピックが10月に契約拡大を決めるなどしたことで高い注目を集めた。こうした中、アルファベットの株価は2月2日の最高値で10月末比で22.7%高となり、同じ期間のエヌビディアの株価の8.34%安に大きく差をつけている。アルファベットは半導体の開発だけでなく、高性能AIモデルの自社開発やAIサービスの提供基盤であるクラウド事業も手掛けており、AIブームの主役に躍り出つつある。

エヌビディアやアルファベットの11月以降の株価の推移のグラフ

AI向け半導体でのエヌビディアの優位は揺るがず? 2-4月期の見通しが焦点に

ただ、AI向け半導体市場におけるエヌビディアの強みは半導体の性能の高さだけでなく、エヌビディアがGPU用のプログラムの開発環境「CUDA(クーダ)」を提供し、幅広く利用されていることなどでも支えられてきた。半導体関連企業の間では、2025年にカスタム半導体へのシフトがみられた一方、GPUの人気が衰えているわけではないとの見方も出ている。アルファベットは4日の決算発表では設備投資負担の重さが嫌気され、株価は下落傾向に転じている。

このためエヌビディアが25日の決算会見で、11-1月期の高い成長と2026年2-4月期の見通しへの自信を示せば、割安感が強まっている株価の上昇に勢いが戻る展開も考えられる。ブルームバーグによると、金融市場ではエヌビディアの2-4月期は、総収入が前年同期比62.4%増の715.57億ドル、1株当たり利益が約2倍の1.66ドルとなるとみられており、エヌビディアの発表内容がこのハードルを超えられるかどうかが注目点といえそうだ。


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