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アドバンテスト、株価上昇エヌビディア超え 3年で13倍 急停止も

アドバンテストの株価は好業績と高市トレードで急騰。一方、割高感や円高進行は投資家心理を冷やす可能性がある。

アドバンテスト、株価上昇エヌビディア超え 3年で13倍 急停止も 出所:Adobe Images

半導体検査装置のアドバンテストの株価上昇が勢いづいている。アドバンテストの株価は株式市場での人工知能(AI)ブームが本格化した2023年以降の3年あまりで13倍の上昇を達成する水準。2月に入ってからはAI開発やサービス展開に不可欠な高性能半導体を一手に供給してきた米半導体大手NVIDIA(エヌビディア)の上昇率を超える場面も出ている。アドバンテストは1月28日の四半期決算発表に際して、今後の成長に自信を示していたうえ、衆議院選挙後の「高市トレード」の追い風もあって株価が急騰した形だ。一方、アドバンテストの株価の割高感を示す指標はエヌビディアの数値を大きく上回っており、期待先行の感は否めない。アドバンテストの株価への期待を下支えしてきたFX市場での円安の流れは止まっており、今後は投資家心理が冷え込む可能性もありそうだ。

アドバンテストの株価は3年で13倍 エヌビディアを上回る場面も

アドバンテストの株価(6857)の12日の終値は前日比3.13%安の2万6810円。10日につけた最高値(2万7675円)は、アメリカのドナルド・トランプ大統領による相互関税の発表が世界の株式市場を揺らしていた2025年4月7日の底値(5034円)から5.5倍にあたる水準だ。

こうしたアドバンテストの株価上昇は、世界の株式市場でのAIブームを代表する銘柄であるエヌビディアの株価(NVDA)の成績に匹敵している。アドバンテストの10日の最高値は、オープンAIがChatGPTを初めて公開した1か月後にあたる2022年12月末との比較で13.1倍。同じ期間のエヌビディアの株価の上昇(12.9倍)を上回っている。エヌビディアの株価は2025年10月29日の最高値(207.04ドル)段階では2022年末比14.2倍に達する場面もあったが、その後は大手ハイテク各社の巨額の設備投資に対する不安がAIブームの継続性への疑念を強めたことやアルファベット(GOOGL)の半導体事業への評価などを背景として、伸び悩みが続いている。

アドバンテスト、エヌビディア、東京エレクトロンなど世界の半導体株の値動きのグラフ

アドバンテストの2025年10-12月期は予想超える好決算 見通しも上方修正

アドバンテストの株価がここにきて勢いづいている背景には1月28日に行った10-12期決算への評価がある。アドバンテストの10-12月期は、総収入が前年同期比25.5%増の2738億円、営業利益が64.0%増の1136億円。ブルームバーグがまとめた直前の市場予想は、総収入が2173億円、営業利益が716億円で、発表された結果はいずれも予想を上回る好決算だった。アドバンテストは好調な業績の理由について、AI半導体向け製品に前倒し需要があったことやドル円相場で想定以上に円安が進行したことを挙げている。

アドバンテストの総収入と営業利益の推移のグラフ

またアドバンテストは28日の決算発表に際し、今後の業績への自信も示している。2026年3月期の業績については、総収入が1兆0700億円、営業利益が4540億円になるとの見通しを発表。10月段階の総収入9500億円、営業利益3740億円という水準からの上方修正だ。アドバンテストの株価は好決算や強気見通しへの期待と評価で21日から29日の7営業日続伸で合計25.02%高となった。

AI関連需要で半導体検査装置市場急拡大 高市トレードも株価の追い風に

アドバンテストの業績はAI関連需要に後押しされている。ダグラス・ラフィーバCEOは28日の業績説明会で、1つのチップに複数機能を集約したSoC(システム・オン・チップ)用の検査装置市場は2026年に85億-95億ドル規模となり、「中間値でみて30%の成長」になるとの見通しを公表。アドバンテストはこの市場でシェアを拡大できたとみており、「2026年もこうした流れが継続する」としている。2025年の市場では、特定用途向けのカスタム半導体(ASIC)へのシフトが見られたが、AIに用いられる画像処理用の半導体(GPU)向けの事業も堅調だったという。こうした中、アドバンテストはSoC用の検査装置の生産能力を年間5000台の目標に向けて増強しており、数年以内に年間7500台、その後は1万台といった規模に高める計画もあるとしている。

こうした業績に加え、アドバンテストには高市トレードの追い風も吹いた。2月8日の衆院選では、高市早苗首相率いる自民党が単独で定数の68%の議席を獲得する地滑り的勝利を収め、高市氏の積極財政への期待が日本株全体への追い風となった。アドバンテストの株価は衆院選後初の営業日となった9日、前週末比11.52%高となっている。

アドバンテストの株価は割高感でもエヌビディア超え 円高進行で株価に不安

一方、こうしたアドバンテストの株価急騰は割高感の強まりを伴う。ブルームバーグによると、アドバンテストの株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は12日段階で43.1倍。業績見通し上方修正前の1月27日の55.7倍からは低下しているが、それでもAIブームの発信源となってきたエヌビディアの24.1倍を大きく上回る水準だ。

アドバンテストの株価と予想株価収益率の推移のグラフ

また、アドバンテストの株価上昇は、足元での円高進行で冷や水がかかる可能性がある。ブルームバーグによると、ドル円相場(USD/JPY)の12日のニューヨーク市場の終値は1ドル=152.74円で、約3週間で6.50円程度の円高が進行。アドバンテストの4月以降の株価上昇は、ドル円相場が139円台から159円台まで円安に振れる中で起こっているだけに、円高方向の動きは投資家にとっての不安材料といえ、ハイペースでの株価上昇に急ブレーキがかかる展開も考えられそうだ。

アドバンテストの株価とドル円相場の推移のグラフ

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