日経平均、最高値更新 ソフトバンクGが牽引 高値への警戒感も
日経平均株価は6万6934.33円の最高値。ソフトバンクグループの上昇が貢献した結果だが、値動きには高値への警戒感も感じられる。
日経平均株価が改めて最高値を更新した。日経平均の1日の終値は前週末比604.83円高で、2営業日連続での最高値。ChatGPTで知られるオープンAIに出資するソフトバンクグループの大幅な上昇が日経平均を押し上げた結果だ。ただし日経平均を構成する225銘柄のうち値上がりしたのは70銘柄に過ぎず、日本株に対する期待が強まったとはいえない。また、イラン戦争での和平に向けた大きな進展がないことも、投資家心理を暗くしていそうだ。実際、日経平均は1日の取引で、取引時間中につけた6万7000円台を維持できず、勢い不足も感じさせた。日経平均の割高感は強まっており、高値への警戒感がくすぶっている可能性もありそうだ。
日経平均株価は6万6934.33円 2営業日連続の最高値
日経平均株価(N225)の1日の終値は6万6934.33円。前週末の終値(6万6329.50円)を0.91%上回り、2営業日連続での最高値となった。ブルームバーグによると、日経平均は4月16日の終値(5万9518.34円)で1か月半ぶりの最高値更新を果たし、その後の1か月半でさらに記録を12.46%伸ばしたことになる。
ソフトバンクグループだけで844円の押し上げ効果 上昇銘柄は全体の31%どまり
個別株の1日の値動きをみると、オープンAIに出資するとともに英半導体大手アーム・ホールディングス(ARM)を子会社に持つソフトバンクグループ(9984)が14.02%高となり、日経平均を844円押し上げた。ソフトバンクグループは5月31日、フランスでの5GW(500万キロワット)規模の人工知能(AI)データセンターの開発に最大750億ユーロを投資すると発表。2031年までの第一段階では、450億ユーロを投じて、3.1GWのAIデータセンターを整備するとした。AI分野への積極的な投資姿勢が新たな好材料とみなされたもようだ。
ただ、1日の日経平均の値動きはソフトバンクグループ頼みが鮮明だった。ブルームバーグによると、日経平均を構成する225銘柄のうち値上がりしたのは、全体の31%にあたる70銘柄のみ。ソフトバンクグループと並んで2025年の日経平均の値上がりを主導した半導体検査装置のアドバンテスト(6857)は3営業日続落の前週末比1.89%安。日経平均への影響度が大きい値がさ株の筆頭である衣料品大手のファーストリテイリング(9983)は5営業日ぶり反落の2.21%安だった。
イラン和平に進展なし 日経平均の割高感は上昇見通しの逆風
また、3月以降の株式市場を揺らしてきたイラン戦争をめぐっては、和平の実現に向けた新たな材料は出ていない。ドナルド・トランプ大統領は日本時間1日午後2時台、自身のSNSトゥルースソーシャルへの投稿で、「イランは本気で合意したがっているし、米国にとって良い内容になるだろう」と言及。しかし米中央軍は31日、イランからの攻撃に対応するため、週末の間にイランのレーダー施設やドローン基地に対する攻撃を行ったと発表しており、情勢の不安定さもうかがえる。
実際、29日の日経平均の値動きには尻すぼみの感もあった。午前10時台に前週末比1.36%高の6万7231.28円まで上昇したほか、午後3時台にも6万7000円台をつける場面もあったが、大引けにかけて上げ幅が縮まっていった。ブルームバーグによると、日経平均の水準と今後12か月の予想1株当たり利益(EPS)から算出される株価収益率(PER)は29日段階でも24.9倍。株式市場でAIブームが本格化した2023年以降の平均値(20.3倍程度)を大きく超えており、日経平均の上昇の難易度は上がっていそうだ。
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