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金価格予想(11/11):4100ドル台へ急伸、米ドル次第で4200ドル視野も

金価格の見通し。4100ドル台へ急伸。目先のトレンドは米ドル次第。注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 金価格が急伸。20日線を上方ブレイクし4100ドル台へ急反発
  • 先週5日を境に「米ドル安・金価格上昇」のトレンドへ転換した状況を考えるならば、反発維持は米ドル次第
  • 今週14日までの想定レンジは4040ドル~4200ドル。次のレジスタンスラインは4150ドル。反落局面では20日線の攻防に注目


金価格急伸 4100ドル台

10日の取引で金価格が前週末比2.8%高と急伸し、4100ドル台へ反発した(ブルームバーグのデータ、レポート掲載時点)。

日足チャートでトレンドを確認すると、先週5日を境に底打ち感が強まり20日線を大陽線で上方ブレイク。次のレジスタンスライン4150ドルをトライするムードが高まっている。

金価格の日足チャート:2025年10月以降

金価格の日足チャート:2025年10月以降

TradingView提供のチャート


米ドル次第

5日のIGコモディティレポートで述べたとおり、今の金価格は米ドルにらみのトレンドにあると筆者は考えている。

先週5日前後の金価格とドル指数の動きを確認すると、「米ドル高・金価格下落」から「米ドル安・金価格上昇」へトレンドが転換していることが分かる。ドル指数(DXY)は200日線がレジスタンスラインとなり反発ムードに一服感が漂う。

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ドル指数と金価格の15分足チャート:11月以降

ドル指数と金価格の15分足チャート:11月以降

TradingView提供のチャート

10日のIG週間為替レポートで述べた通り、複合的な要因が絡んだ結果、9月下旬以降ドル指数は反発トレンドへ転じたと筆者は考えている。それら要因のなかで、短期の米ドル変動要因として注目したいのが利下げ見通しである。

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6日発表の米再就職支援会社チャレンジャー・グレイ・アンド・クリスマスによる労働市場調査が雇用の減速を示したことを受け、雇用不安が意識されている。11月のミシガン大学消費者態度指数(速報値)は4か月連続で低下し、消費者センチメントが悪化の傾向にある。

雇用と消費の不安は景気懸念を強める要因である。上のラインチャートをあらためて見ると、先週の弱い米経済指標が「米ドル安・金価格上昇」へ転じるきっかになったと考えることもできる。

今週は10月の米物価指数(CPIとPPI)の発表が予定されている。インフレの抑制が確認される場合は、12月の利下げ期待を高める要因となろう。しかし、政府機関閉鎖を巡る混乱で現場のデータ収集が滞り発表延期の可能性がある。政府機関閉鎖の解除期待が高まるなかで発表延期となれば、米ドルを支える可能性がある。

金価格は反発基調にある。しかし、急落相場を経てなお年初来で57%高、1500ドル近く上昇している(レポート掲載時点)。過熱相場が意識されやすい状況が続いていることを考えるならば、米ドル高の局面では金価格の急反落を警戒したい。

金価格の年間変動率:2000年以降

金価格の年間変動率:2000年以降

ブルームバーグの価格データを基に作成


金価格の展望とチャート分析

今週の展望
現在の反発の強さを考えるならば、今週の金価格は新たな上値水準の見極めが焦点となろう。

10日の取引で一気に4100ドルへ到達した。目先は、レジスタンスラインに転換する可能性がある4150ドルのトライを意識したい。一方、反落の局面では4000ドルの維持が焦点となろう。

上限:4200ドル
4時間足チャートの半値戻し4133ドルの突破は、4150ドルをトライするサインとなろう。

レジスタンス転換の可能性がある4150ドルを突破する場合は、4200ドルが視野に入る。4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し4192ドルの突破は、4200ドルをトライするサインとなろう。この水準を今週14日までの上限と予想する。

今年の金価格は、ボラティリティが拡大の傾向にある。上昇の局面では、昨日のような急伸を想定したい。筆者の想定を超える反発で金価格が一気に4200ドル台へ上昇する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準4264ドルを視野が視野に入る。

今週の上値水準
・4264ドル:76.4%戻し(4時間足)
・4200ドル:今週の上限(日足)
・4192ドル:61.8%戻し(4時間足)
・4150ドル:レジスタンス転換の可能性あり(日足)
・4133ドル:半値戻し(4時間足)

下限:4040ドル
4時間足チャートのRSIとストキャスティクスは「買われ過ぎ」の水準にあり、短期的な相場の過熱感を示唆している。金価格の反落局面では節目の4000ドルを維持できるかに注目したい。このラインを目指す過程で、以下にまとめた下値水準の攻防に注目したい。

注目は20日線の攻防だ。現在、4050ドル台で推移しているこの移動平均線がサポートラインとして相場の反落を止める場合は、地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。サポート転換の可能性がある4080ドルの下方ブレイクは、20日線をトライするサインとなろう。直下の4040ドルもサポートラインへ転換する可能性がある。20日線とサポートゾーンを形成する可能性も想定し、4040ドルを今週の下限と予想する。

米ドル次第で金価格は急反落の可能性がある。4040ドルをブレイクする程の売り圧力に直面する場合は、4000ドルを視野に下落拡大を警戒したい。サポートラインとしてもレジスタンスラインとしても意識された経緯のある10日線が現在、4000ドル上で推移している。

今週の下値水準
・4080ドル:サポート転換の可能性あり(4時間足)
・4050ドル:20日線(日足)
・4040ドル:今週の下限、サポート転換の可能性あり(4時間足)
・4000ドル:節目の水準、上に10日線


金価格の日足チャート:2025年10月以降

金価格の日足チャート:2025年10月以降

TradingView提供のチャート

金価格の4時間足チャート:10月下旬以降

金価格の4時間足チャート:10月下旬以降

TradingView提供のチャート


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