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ポンド高、4か月ぶり水準 196円台突入 GDPで加速の見通しも

ポンド円相場は4か月ぶりのポンド高。BOEの利下げへの期待後退を背景にポンドが堅調だ。15日発表の英国GDPでポンド高加速の可能性もある。

ポンド高、4か月ぶり水準 196円台突入 GDPで加速の見通しも 出所:ブルームバーグ

ポンド円相場でポンド高が進行している。ポンド円相場は日本時間14日午前の取引で1ポンド=196円台半ばをつけ、4か月ぶりのポンド高水準に到達。アメリカと中国の関税大幅引き下げ合意で投資家のリスク回避姿勢が弱まる中でも、ポンドの堅調さが目立つ値動きといえる。こうしたポンドの強さの背景には、イングランド銀行(BOE)の利下げへの期待がこれまでより弱まったことがありそうだ。BOEは8日に2会合ぶりの利下げを発表しつつも物価上昇への警戒を弱めておらず、利下げペースが鈍化するとの見方が強まった。ポンド円相場の今後の見通しをめぐっては15日に発表される2025年1-3月期GDP速報値が焦点。成長率が予想よりも上振れれば、BOEの利下げへの期待をさらに弱め、ポンド高圧力として働く可能性もある。

ポンド高は196.41円まで進行 4か月ぶりのポンド高水準に

ポンド円相場(GBP/JPY)は日本時間14日午前9時台に1ポンド=196.41円をつけた。1月8日につけた197.55円以来のポンド高水準となる。4月9日に記録した直近の安値(184.39円)との比較では、6%超のポンド高進行だ。直近の安値の直後に発表された米国のドナルド・トランプ大統領による相互関税の一部停止や、5月12日に発表された米中の関税大幅引き上げでの合意が、ポンド高を後押ししている。

ポンド円相場の推移と主な出来事のグラフ

リスク回避姿勢後退で円安 ポンドの値動きは堅調

ポンドの堅調さの要因はリスク回避姿勢の弱まりだ。ブルームバーグによると、円の対ドル相場の13日のニューヨーク市場での終値は4月8日比で0.82%の円安となっている。円は金融市場が不安定になった際の安全資産と位置付けられ、相互関税発表後に大きく買われたが、トランプ氏が4月22日に米連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の解任を否定してからは円安基調に転じている。一方、ポンドの対ドル相場(GBP/USD)の13日の終値は4月8日終値との比較では、4.24%のポンド高だ。

円、ポンド、ユーロ、豪ドルの対ドルレートの推移のグラフ

BOEは2会合ぶりの利下げを決定 追加利下げ見通しは弱まる

ポンドの堅調さの背景にはイギリスの中央銀行にあたるBOEの利下げペースが想定よりも遅くなるとの見方もありそうだ。BOEは8日、前日までの金融政策委員会の結果を発表。政策金利を0.25%ポイント引き下げて、4.25%にするとした。利下げは2会合ぶりで、2024年8月以降の1会合おきに利下げを進めるペースが守られた。しかし決定は投票内容が3つに分かれる異例の採決。9人のメンバーのうち5人が0.25%利下げを支持し、2人は0.50%利下げを主張。残り2人は政策金利の据え置きを支持した。このため金融市場では、BOEはこれまでよりも利下げに慎重になったとの見方が広がった。

イギリスの消費者物価指数と政策金利の推移のグラフ

ブルームバーグによると、金融市場で見込まれている2025年12月の金融政策委員会後の政策金利の水準は、日本時間14日午後2時段階で3.737%。BOEの利下げ発表前日にあたる7日段階での3.517%から、利下げへの期待が後退したといえる。BOEが8日に発表した声明文では、世界経済の見通し不透明感が経済成長を弱めるシナリオと同時に、賃金上昇とサプライチェーンの混乱が物価上昇圧力を高めるシナリオも提示されており、物価上昇再燃への警戒も感じさせた。

1-3月期GDP速報値が予想より上振れればポンド高が進行か

こうした中、ポンド円相場は、15日午前7時(日本時間15日午後3時)に発表される1-3月期GDP速報値で揺れる可能性がある。ブルームバーグがまとめた市場予想では、実質成長率は前期比0.6%増となり、前四半期(2024年10-12月期)の0.1%増から加速するとみられている。発表される結果が予想よりも強ければ、BOEの利下げへの期待がさらに後退し、ポンド高圧力として働くことも考えられそうだ。

イギリスの実質GDP成長率の推移のグラフ

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