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米国株見通し(8/14):S&P連日の最高値更新、6500が視野に ベッセント発言で利下げ期待高まる

ベッセント米財務長官の発言で大幅・連続利下げの期待が高まっている。S&P500は2日連続で最高値を更新。同指数の株価指数CFD「米国500」は6500ラインが視野に入る。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

ベッセント米財務長官、9月の50bp利下げに言及

アメリカのベッセント財務長官は13日のブルームバーグテレビのインタビューで、利下げについて言及した。ポイントは以下の通り。

1:9月の50bp (0.5%) 利下げを皮切りに、利下げサイクルを開始できると考える
2:どのモデルを見ても、おそらく150bpから175bp低い水準にあるべきと示唆している
※ベーシスポイント(bp)= 0.01%


“大幅”/ “連続”利下げの思惑、経済指標とジャクソンホール会議に注目

ベッセント米財務長官の発言を受け、短期金融市場では9月の利下げを100%の確率で織り込んできた。一方、CMEが提供するFedWatch ツールでは、90%台の確率で25bpの利下げを織り込む一方、50bp利下げの確率は6%程度にある(レポート掲載時点)

しかし、今晩の7月米生産者物価指数(PPI)や今後の雇用関連指標がインフレの抑制と労働市場の軟化を示唆する場合は、米連邦準備制度理事会(FRB)による“大幅”利下げ、または“連続”利下げの思惑が強まることが予想される。

この思惑は、米金利の低下を促す要因となろう。利下げ期待と米金利の低下は、ハイテク株買いをサポートすることが予想される。ハイテク株買いが続けば、米国株は調整の反落を挟みながら新たな上値の水準を見極めるトレンドが続くだろう。

9月FOMCの利下げ確率

9月FOMCの利下げ確率

出典:CMEのFedWatch ツール / 14日8時30分時点

米FRBの政策動向を考える上で、毎年8月に米国ワイオミング州で開催される経済シンポジウム「ジャクソンホール会議」にも注目したい。今年は8月21~23日の日程で開かれる。

過去、この会議で米金融政策の方向性が示されたことがあった。ここまで得た労働市場とインフレデータを精査した上で、パウエルFRB議長が9月以降の利下げ再開に言及する場合、そのトーン次第で各市場の参加者は“大幅”もしくは“連続”利下げの可能性を探ろうとするだろう。ジャクソンホール会議でこれらの期待が高まる場合もまた、米株高トレンドの下支え要因となろう。

9月レイバー・デー後の株安には警戒が必要だろう。しかし、高まる利下げ期待と4~6月の企業決算の内容(※)も考えるならば、レイバー・デー後の株安は調整売りで終わる可能性が高い。
※Factsetによれば、S&P500企業の81%がEPS(1株利益)と売上高で市場予想を上回った


S&P500 連日の最高値更新、6500の水準が視野に

IG米国レポートで注目しているS&P500種株価指数(以下ではS&P500)は米利下げ期待に支えられ、13日の市場で前日比20.82(0.32%)高の6,466.58ポイントと2日連続で最高値を更新した。

同指数の株価指数CFD「es:US500|米国500]」は、レジスタンスラインとして意識されていたフィボナッチ・エクステンション100%の水準6447レベルを完全に突破し、高値6480レベルまで上昇する場面があった。昨日のIG米国株レポートで指摘した10ポイント幅のレジスタンスである。

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今日以降は、6480レベルを軸に10ポイント幅の攻防を意識したい。6490の突破は、フィボナッチ・エクステンションが密集する6500のラインをトライするサインとなろう。

4時間足チャートのRSIとストキャスティクスはいずれも短期的な上昇の過熱感を示唆している。今晩の7月PPIや新規失業保険申請件数が調整売りの要因となれば、13日のIG米国株レポートで取り上げたサポートラインの攻防に注目したい(下のチャート、赤ラインを参照)。

新たなサポートラインとして、6447レベルにも注目したい。このラインがサポート転換すれば、地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。

米国500のチャート:4時間足 6月下旬以降

米国500のチャート:4時間足 6月下旬以降

出典:IG / TradingView


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