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米国株 見通し(4/15):エヌビディア10連騰、半導体株相場へ急旋回 S&P500は7000突破を意識

IG証券のアナリストによるS&P500の短期見通し。米株式市場は中東相場から半導体株相場へ急旋回。エヌビディア株は10連騰。S&P500は7000突破後を意識する状況に。米国500のチャート分析。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • S&P500は4月に入りすでに6.7%高と、2023年11月以来の大幅上昇。心理的節目7000の攻防が視野に入る
  • 中東リスクの後退でS&P500は半導体株主導の上昇相場へ急旋回。エヌビディアが10連騰を達成。米長期金利の低下もS&P500の下支え要因に
  • 株価指数CFD「米国500」は7000のトライおよびブレイクアウト後を意識する局面にある。7000がサポート転換となれば7043レベル、7100への上昇拡大を見込む。一方、調整の反落局面では6900、6800の維持が強気維持の焦点となろう。目先の想定レンジは6800~7100



S&P500上昇拡大、7000の攻防が焦点に

米国株の強気地合いが鮮明となっている。11日のIG米国株レポートでは、ナスダックの強さに言及した。そのナスダックは今週も強気地合いを維持し、総合指数と100指数は14日の米株式市場で10連騰を達成した。

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S&P500も同様に上昇拡大の局面に転じている。4月の上昇率はすでに6.7%に達し、2023年11月(8.9%)以来となる大幅高の状況にある。

S&P500 月次騰落率:2023年以降

S&P500月次騰落率:2023年以降 ブルームバーグのデータで作成

テクニカル面では短期レジスタンスライン、25日線、90日線そして日足一目雲をことごとく上方ブレイクした。日足RSIとMACDのトレンドはS&P500が強気地合いにあることを示唆している。14日の米株式市場では6900ラインを一気に上方ブレイクした。心理的節目の7000トライおよびブレイクアウトが焦点として急浮上している。

S&P500 日足チャート:2026年1月以降

S&P500 日足チャート:2026年1月以降 TradingView提供のチャート

中東相場から半導体株相場へ急旋回、エヌビディア10連騰

S&P500の上昇をけん引している構図はナスダックと同じく、半導体株の買いだ。4月のS&P500セクター別パフォーマンスを確認すると、中東リスクで独り勝ちの状況にあったエネルギー・セクターの下落が拡大している。中東リスクプレミアムの剥落を意識した動きだ。

一方、エヌビディアが属する情報技術セクターが二桁の上昇率にある。さらに詳細を確認すると、情報技術セクターの上昇を主導しているのが、半導体・半導体製造装置(以下半導体セクター)であることが分かる。この点は、4月以降のSOX指数(フィラデルフィア半導体株指数)の急騰とも整合する。

一方、ソフトウェア・セクターには買い戻しが入っているものの、指数(S&P500)のパフォーマンスを下回る状況にあり反発圧力は弱い。ITサービス・セクターが低迷していることも踏まえれば、現在の米株式市場は「中東相場」から「半導体株相場」へ急旋回していることが分かる。

S&P500セクター別パフォーマンス:4月1日~14日

S&P500セクター別パフォーマンス:4月1日~14日 ブルームバーグのデータで作成

半導体株相場を象徴しているのが、AI半導体分野でリードするエヌビディア(NVDA)だ。ナスダックと同じく、同社の株価も14日の米株式市場で10連騰を記録した。

株価は、昨年10月29日の取引時間中の高値212.19ドルを起点としたレジスタンスラインを大陽線で突破し、2月25日の高値197.63ドルと節目水準200ドルが視野に入る。RSIは買われ過ぎの水準に到達しつつあり、調整の反落には警戒が必要だ。しかし、以下で詳述する半導体セクターの割安感を考えるならば、短期的に現在の上げ相場が続く可能性がある。調整の反落を挟みながら、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準200.88ドルのトライも視野に入る。

エヌビディアの株価チャート:日足 2025年9月以降

S&P500 日足チャート:2026年1月以降 TradingView提供のチャート

半導体セクターの上昇要因として注目したいのが、直近のAI相場懸念による下落で割安感が意識されやすい状況にあることだ。

ブルームバーグのデータによれば、半導体セクターの予想PERは一時16倍台と、2022年後半の水準へ低下する局面が見られた。現在は20倍台に上昇しているが、米国株が反転相場へ転じる起点となった2022年10月以降のトレンドを俯瞰すれば、未だ割安水準にある。情報技術セクターも同じ状況にある。

半導体・情報技術セクター  予想PER:日次 2022年10月以降

S&P500セクター別パフォーマンス:4月1日~14日 ブルームバーグのデータで作成 / 予想PER:12か月先

もう一つ注目したいのが、米長期金利(10年国債利回り)の動向だ。原油高が続く状況でも米長期金利の上昇が抑制されている状況は、投資家のリスク選好姿勢を強める一因と筆者は考えている。4時間足チャートでトレンドを確認すると、米長期金利の上昇が抑制されたタイミングとVIX指数の低下が鮮明となったタイミングが一致している。

米10年国債利回りとVIX  4時間足チャート:3月以降

米10年国債利回りとVIX  4時間足チャート:3月以降 TradingView提供のチャート

14日の3月米生産者物価指数(PPI)は前月比・前年同月比でいずれも市場予想を下振れた。3月米消費者物価指数(CPI)もトレンドを示す前年同月比が市場予想を下回った。

ミシガン大期待インフレ率は1年先(3.8%→4.8%)と5-10年先(3.2%→3.4%)が前月から上昇していることを踏まえれば、インフレ再燃のリスクはくすぶる。しかし、原油高の局面でも、米長期金利の上昇が抑制されている状況は、中東リスクの後退とそれに伴いインフレが抑制される可能性の方を意識し始めている動きと捉えることができる。この状況もまた、半導体株とS&P500の押し上げ要因となろう。

S&P500は前述の心理的節目の水準7000のトライとブレイクアウトを意識する局面にある。株価指数CFD「米国500」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。


米国500のチャート分析、7000ブレイク後を意識

7000ブレイクは上昇拡大のサインに
原市場のS&P500に連動し、米国500も心理的節目の水準7000の攻防が視野に入る。

日足チャートでトレンドを確認すると、10日線が21日線と50日線を一気に上抜け、ゴールデンクロスが確認された。MACDはゼロラインを上回り上昇トレンドを維持している。テクニカル面でも米国500の強気相場が加速していることが分かる。

1時間足RSIは買われ過ぎの水準にあり、7000トライの手前では一度調整の反落を想定しておきたい。しかし、前述の中東リスクプレミアムの剥落と半導体セクターの割安感を考えるならば、米国500は7000のトライとブレイクアウト後を想定する局面にある。

米国500が完全に7000を突破し、かつこのラインがサポート転換となれば、フィボナッチ・エクスパンション100%水準7043レベルを視野に上昇拡大を予想する。このテクニカルラインをも突破すれば、次の節目水準7100のトライが視野に入ろう。目先は7100を上限と想定したい。

注目のチャート水準:レジスタンス
・7100:上限予想
・7043:フィボナッチ・エクスパンション100%
・7000:心理的節目の水準

6800の維持
一方、米国500の反落局面では、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。最初の焦点は6900の維持だ。これに成功すれば、強気地合いの加速が予想される。

6900を下方ブレイクしても、サポートラインとして意識された6880レベル、サポート転換の可能性がある6840レベルで反発する可能性がある。同じくサポート転換の可能性がある6800ラインと6840がサポートゾーンを形成する展開も予想される。10日線が6800手前まで急上昇している状況も考慮し、目先の下限を6800と想定したい。

注目のチャート水準:サポート
・6900:サポートライン
・6880:サポートライン
・6840:サポート転換を意識
・6800:下限予想、10日線(6789)


米国500 日足チャート:2026年以降

米国500 日足チャート:2026年以降 TradingView提供のチャート

米国500 1時間足チャート:4月以降

米国500 1時間足チャート:4月以降 TradingView提供のチャート

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