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米国株 週間見通し(3/30週):5週続落のS&P500、混迷のイラン情勢 6100視野も

IG証券のアナリストによるS&P500の週間見通し。割高感が薄れるもイラン情勢はなお不透明。中銀の利上げ観測も新たなリスク要因に。株価指数CFD「米国500」は引き続き下値を探る展開を想定。週間想定レンジは6100~6560。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 中東リスクの直撃でS&P500は5週続落。月間下落率は7.4%と2022年9月以来の大幅安に。200日線を明確に下方ブレイクし、ナスダック総合指数にも調整サインが点灯
  • S&P500の予想PERは20倍割れ。割高感が後退するも、イランの和平拒否で中東混迷は4月後半まで長期化の可能性が浮上。「原油高→インフレリスク」に加え、中銀利上げ観測の急浮上も新たな重石に
  • 株価指数CFD「米国500」は52週線を下方ブレイクし、弱気相場の加速を示唆。来週も下落相場が続けば6100の維持が焦点に。反発局面では6500台での反落を警戒したい。週間想定レンジは6100~6560


200日線ブレイクのS&P500、ナスダックに調整サイン

中東リスクが米株式市場を直撃している。多くの機関投資家が運用のベンチマークに採用しているS&P500は5週続落。3月の月間下落率は7.4%と、2022年9月(9.3%)以来の大幅安となり、200日線を明確に下方ブレイクした。
一方、ハイテク株比率の高いナスダック総合指数は月間で7.6%安。昨年10月の終値ベース高値23958ポイントからの下落率が12%を超え、調整サインが点灯した。

27日時点でダウ平均の3月下落率は7.8%安と主要指数で最も下げが拡大し、2月10日に付けた終値ベースの最高値5万0188ドルからの下落率が調整局面入りの目安とされる10%に到達。中小型株指数のラッセル2000も6.9%安と、大型株から小型株まで総崩れの様相を呈している。

S&P500 /ナスダック総合指数 日足チャート:昨年10月以降

S&P500 /ナスダック総合指数 日足チャート:昨年10月以降

TradingView提供のチャート


割高感薄れるも、混迷の中東情勢と中銀利上げ観測が重石に

ブルームバーグのデータによれば、S&P500の予想PERはおよそ1年ぶりに20倍の節目を割り込んだ。予想EPSが上昇傾向にあることを踏まえれば、割高感は後退している。

S&P500 予想PERと予想EPSの動向:2023年以降

S&P500 予想PERと予想EPSの動向:2023年以降

ブルームバーグのデータを基に作成
※PER・EPS:12か月先予想

しかし、イラン情勢はなお混迷している。トランプ米大統領は26日、イランのエネルギー施設への攻撃猶予を4月6日まで10日間延長する一方、「協議は順調」と主張した。ルビオ国務長官は27日、イランの軍事作戦が数か月ではなく、数週間以内に終わる見通しを示した。

だが、イランは強硬姿勢を崩していない。米国が提示した15項目の和平提案に対して、ホルムズ海峡の主権承認や戦争賠償を含む5条件の対案を突きつけ、未だに米国への返答がないという(ルビオ国務長官)。

中東混迷が長期化する可能性がくすぶる状況は、原油先物価格の上昇・高止まりの要因となろう。実際、27日の取引でWTI原油先物5月限は一時節目の100ドルを突破する場面が見られた。ブレント原油先物5月限は114.88ドルと、19日以来の高値水準へ上昇する場面があった。

米金利の動きにも警戒が必要だ。10年国債利回り(長期金利)は4.4%台へ到達。米国とイスラエルがイランへの軍事攻撃に踏み切って以降、金利の上昇が続く今の状況は、「中東リスク→原油高→インフレ再燃」を強く意識した動きと言える。

米10年国債利回り 日足チャート:年初来

米10年国債利回り 日足チャート:年初来

TradingView提供のチャート

インフレ再燃の懸念は、米利下げ期待の後退要因となっている。足元のOIS(翌日物金利スワップ)市場では、今年12月のフェデラルファンド(FF)金利の予想ターミナルレートが3.7%前後へ上方にシフトしている。一時3.8%へシフトする局面もあった。

ルビオ氏の見通しが外れ中東の混迷が長期化すれば、米連邦準備制度理事会(FRB)は年内の利下げ見送り、または情勢次第で利上げに追い込まれる可能性がくすぶる。

米政策金利の予想推移

米政策金利の予想推移

ブルームバーグのデータを基に作成 / 3月27日時点

先週のIG米国株レポートで述べたとおり、他の主要中銀もインフレ抑制重視へ政策の軸が移り始め、OIS市場では利上げに転じる可能性が急浮上している。中東リスクとインフレリスクが意識されるなか、中銀リスクまでが浮上しつつある今の状況を考えるならば、来週のS&P500も下値トライを意識する状況が予想される。

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米国500のチャート分析、週間想定レンジ6100~6560

冷え込む市場心理
前述の相場環境は、市場心理を冷え込ませている。この点を示唆しているのが米国株のボラティリティ指数だ。VIXとVXNはいずれも上昇トレンドにあり、直近は30台にある。終値ベース(ラインチャート)では、昨年11月の調整局面の水準を突破している。

VIX・VXN 日足チャート:2025年3月以降

VIX・VXN 日足チャート:2025年3月以降

ブルームバーグのデータを基に作成
VIX:S&P500のオプション価格の値動きをもとに算出される指数
VXN:ナスダック100のオプション価格の値動きをもとに算出される指数

AI懸念でマグニフィセントセブンが下落する中、S&P500を支えてきた493銘柄も3月に入り下落トレンドが鮮明となっている。冒頭で述べた中小型株のラッセル2000の下落も踏まえるならば、イラン情勢に端を発する「インフレリスク+中銀の利上げ観測」の圧力が米市場全体に波及していることを示唆している。

マグニフィセント7指数とS&P493の動向:3月2日~27日

マグニフィセント7指数とS&P493の動向:3月2日~27日

ブルームバーグのデータを基に作成 / 2025年末を100とし指数化

下落局面では100ポイント幅の攻防に注目
S&P500の株価指数CFD「米国500」のトレンドを週足チャートで確認すると、27日に52週線を完全に下方ブレイクし、13週線と26週線はデッドクロスに転じた。原市場のS&P500が200日線を下方ブレイクしている状況も考慮すれば、来週は弱気相場の加速を警戒したい。下落局面では、以下にまとめたチャート水準の攻防が焦点となろう。

原市場のS&P500は5週続落中。その内4週の下げ幅が100ポイントを超えた。3月第1週と先週の下げ幅は140ポイント近くに達した。米国500の27日終値は6355。まずは6200の維持が焦点となろう。このラインの直下の水準6170レベルは、フィボナッチ・リトレースメント38.2%にあたる。テクニカル面でも6200はサポートラインとして意識されやすい状況にある。6300の下方ブレイクは、6200を目指すサインと捉えたい。

弱気相場の勢いが増し、米国500が6200を完全に下方ブレイクする場合、次の焦点は6100の攻防となろう。この水準は、2024年後半から2025年前半にかけてレジスタンスラインとして意識された経緯がある。現在はサポート転換の可能性を意識する状況だ。このラインを来週の下限と想定したい。

週足チャートのローソク足は、下落局面でボラティリティが拡大しやすい傾向にあることを示唆している。来週、想定を超える下落で米国500が6100をも下方ブレイクする場合は、心理的節目の6000をトライする可能性が高まろう。
注目のチャート水準:サポート
・6300:節目水準
・6200:節目水準
・6170:38.2%戻し
・6100:下限予想、サポート転換の可能性あり
・6000:心理的節目の水準

6500台での反落を警戒
4時間足チャートでトレンドを確認すると、モメンタムはゼロラインを下回り3月上旬のマイナス圏へ到達すると同時に、RSIは売られ過ぎの水準にある。短期的な反発(買い戻し)が予想される。

しかし、トライアングルの下限を下方ブレイクした後に下落幅拡大。6600はレジスタンスラインに転換している。前述の移動平均線の動向(攻防)も踏まえれば地合いは弱い。米国500が反発しても、レジスタンスラインに転換する兆しがある6560までが限界か。同じくレジスタンス転換の可能性がある6440と6520の上方ブレイクは、6560をトライするサインと考えたい。
注目のチャート水準:レジスタンス
・6560:上限予想、レジスタンス転換の可能性あり
・6520:レジスタンス転換の可能性あり
・6440:レジスタンス転換の可能性あり

米国500 週足チャート:2024年10月以降

米国500 週足チャート:2024年10月以降

TradingView提供のチャート

米国500 4時間足チャート:2月下旬以降

米国500 4時間足チャート:2月下旬以降

TradingView提供のチャート


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