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【米国株】ナスダック見通し(2/17):下値焦点は24000、ハイテク反転はエヌビディア決算次第

IG証券アナリストによるナスダック100の見通し。ハイテク懸念で下落警戒。米国テク株100は24000の維持が焦点。ハイテク株反転の鍵は来週のエヌビディア決算に。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • ビッグテック決算でAI投資への収益懸念が強まり、米株高のけん引役はバリュー株へシフト。ハイテク株比率の高いナスダック100は下値トライを警戒する状況にある
  • 今週の注目材料は米PCE価格指数(昨年12月)。予想外の下振れなら「利下げ期待→ハイテク買い戻し」か。しかし来週にエヌビディア決算を控えているため、ナスダック100の上昇幅は限られる可能性が高い
  • ナスダック100の株価指数CFD「米国テク株100」は24000の維持が下値の焦点に。下方ブレイクなら下落拡大を警戒。反発局面では90日線(25300)までの上昇が限界か



株高のけん引役はバリュー株へシフト

15日のIG米国レポートで述べた通り、現在の米株式市場は株高を主導してきたハイテク株への懸念が強まり、バリュー株シフトへの動きが見られる。
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この点をS&P500のグロース指数とバリュー指数で確認すると、昨年11月を境にバリュー優勢のムードが強まり、今年の1月下旬にその動きが加速していることが分かる。

S&Pグロース指数とバリュー指数の動向:日足 2025年以降

S&Pグロース指数とバリュー指数の動向:日足 2025年以降

ブルームバーグのデータで作成 / 今年2月13日までの動向

ポイントは「今年1月下旬」にある。1月最終週から2月第1週にかけて、ビッグテックの決算発表が続いたが株価はさえない。月初来の株価変動率を確認すると、マイクロソフト(MSFT)は6.7%、アルファベット(GOOGL)は9.6%、アマゾン・ドット・コム(AMZN)は17%下落する状況にある(2月13日時点)。

これらビッグテック株が総じて下落している状況は、AIインフラの巨額投資に対する収益懸念が高まっていることを示唆している。この点は主力半導体の下落も示唆している。

AI関連銘柄と株価指数の動向:月初来

AI関連銘柄と株価指数の動向:月初来

ブルームバーグのデータで作成 / 基準日:1月30日 / 2月13日までの動向
株価指数:S&P500・ナスダック100

2025年のビッグテック株のトレンドは決算で左右された。この点を踏まえれば、現在のハイテク懸念を後退させるきっかけもまた決算にある。

来週25日、AI半導体で圧倒的なシェアを握るエヌビディア(NVDA)が第4四半期(2025年11月~2026年1月期)決算を発表する。15日のIG米国レポートで述べた通り、焦点は業績見通しが投資家の懸念を払しょくする内容かどうかだ。決算待ちの今週もハイテク株は軟調地合いが予想される。

ハイテク株の動向にトレンドが左右されるナスダック100は、下値トライを警戒したい。この点は上のパフォーマンスチャートが示唆している。S&P500もビッグテック株の影響を受けるが、同時にバリュー株が相殺役を果たしている。一方、ハイテク株比率の高いナスダック100は、現在の地合いがそのまま指数の下落に直結する(赤矢印を参照)。


今週の注目材料はPCE価格指数

今週もいくつかの重要経済指標が発表される。注目は20日のPCE価格指数(昨年12月)だ。

1月の消費者物価指数(CPI)では、トレンドを示す前年同月比でインフレの減速が示された。13日の米債市場では金利が低下し、ナスダック100は反発して終えた。

ブルームバーグがまとめた市場予想では、今回のPCE価格指数は昨年11月から上昇が見込まれている。ゆえに焦点は、予想外に下振れする場合だ。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するPCE価格指数でもインフレの減速が示される場合は、「利下げ期待→米金利の低下→ハイテク株の買い戻し→ナスダック100を下支え」する展開が予想される。

だが、前述の通り来週にエヌビディア決算を控えているため、ハイテク株の買い戻しもナスダック100の上昇も限定的となろう。

米PCE価格指数の動向:過去1年間

米PCE価格指数の動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:12月予想


米国テク株100のテクニカル分析、下値焦点は24000の維持

24000維持か下落拡大か
今週もナスダック100が下値をトライする場合、同指数の株価指数CFD「米国テク株100」は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

焦点は24000の維持だ。週足チャートでトレンドを確認すると、昨年9月以降、24000ラインがサポートラインに転換し相場を下支えしている。上昇基調のトレンドチャネルを下方ブレイクし13週線がレジスタンスラインに転換する兆しがあることを考えるならば、24000トライを意識する局面にある。

米国テク株100が24000をトライするサインとして注目したいのが、先週13日の下落を止めた200日線の攻防だ。この移動平均線を下方ブレイクする場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準24440レベル、2月6日の安値水準24146レベルの攻防が焦点に浮上しよう。後者のサポート水準を下方ブレイクする場合は、24000のトライを意識したい。

日足チャートの一目均衡表は三役逆転にあり、米国テク株100の下値トライを暗示している。上で述べたPCE価格指数でインフレの粘着性が示される場合は米利下げ期待の後退も重なり、米国テク株100の下落が拡大する可能性がある。このケースでは24000割れと、52週線のトライを想定したい。この移動平均線のトライは、23000の維持を見極める攻防となろう。
注目のチャート水準
・24555:200日線(日足)
・24440:76.4%戻し(日足)
・24146:2月6日の安値水準(日足)
・24000:重要サポートライン(週足)
・23000:52週線(23071、週足)

25000のトライ、90日線までが限界か
一方、米国テク株100の反発局面では、レジスタンスラインに転換する可能性がある25000の突破が焦点となろう。16日の反発を止めた一目均衡表雲の下限の上方ブレイクは、25000をトライするサインとなろう。

米国テク株100が25000台を回復する場合は一目基準線のトライが視野に入ろう。このテクニカルラインは現在、1月高値と2月6日安値の半値戻しと重なる水準にある。基準線(半値戻し)も突破すれば、先週レジスタンスラインとして相場の反発を止めた90日線のトライを想定したい。この移動平均線と13週線が25300台で推移している。

ハイテク懸念と来週にエヌビディア決算を控えていることを考えるならば、今週の米国テク株100は25300までの反発が限界と予想する。
注目のチャート水準
・25300:上限予想、90日線(日足)、13週線(週足)
・25182:基準線、半値戻し(日足)
・25000:レジスタンス転換の可能性あり(日足)
・24860:一目均衡表・雲の下限
※移動平均線の水準:2月16日時点


米国テク株100の週足チャート:2025年1月以降

米国テク株100の週足チャート:2025年1月以降

TradingView提供のチャート

米国テク株100の日足チャート:2026年1月以降

米国テク株100の日足チャート:2026年1月以降

TradingView提供のチャート


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