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世界の国内総生産(GDP)ランキング トップ10

国内総生産(GDP)は、国の経済規模や強さを示す指標のひとつです。この記事では世界のGDPトップ10の国を取り上げ、それぞれの特徴について解説します。

Source: Bloomberg
世界のGDPランキングトップ10のグラフ

米国(GDP:26兆1900億ドル)

1990年代以降、米国はイラク戦争、国内テロそして自然災害など、多くの困難に直面してきました。近年ではインフレの進行、新型コロナウイルスの大流行、世界金融危機、壊滅的な自然災害など、多くの課題に直面してきました。その経済力は過去2年間でわずかに低下しましたが、依然として世界最大の経済大国であることに変わりはありません。

名目GDPは26兆1900億ドル、一人当たりGDPは7万8420ドルです2。米国の経済は19世紀後半から徐々に存在感を高め、第二次世界大戦の後は、自国が戦場とならなかったことで経済大国の地位を確立しました。

2022年の成長率は2.1%となり、前年の5.9%から鈍化しています 。また、連邦準備制度理事会(FRB)のインフレ対策によるさらなる鈍化を見込んで、国際通貨基金(IMF)は2023年の実質GDP成長率を1.4%と予測しています 。

2008年の世界金融危機以降、米国の債務残高は対GDP比で大幅に上昇しており、現在129%に達しています 。米国経済への貢献度が高いのは、ヘルスケア、テクノロジー、小売を含むサービスセクターであり、これらはGDPの約80%を占めます。残り約20%は産業と農業が占めています。

中国(GDP:19兆2400億ドル)

中国は世界第2位の経済大国です。しかし、未だ新興国経済に分類され、近年は米国との貿易摩擦や新型コロナウイルスの大流行により成長が鈍化しています。

2022年の中国経済の成長率は3%で、政府目標の5.5%を大きく下回っています 。2022年12月にゼロコロナ政策を終了したことが経済再開につながったため、2023年の実質GDP成長率は5.2%と予測されています 。また、一人当たりGDPは1万3630ドルです。2022年における中国の債務残高対GDP比率は76.9%と、他国と比較して低い水準にあります 。

日本(GDP:4兆3700億ドル)

日本は世界第3位の経済大国であり、自動車と電子機器分野がそれをけん引しています。一人当たりGDPは3万5030ドルで 、2010年に中国に抜かれるまでは第2位を維持していました。日本経済は2022年に1.1%成長し 、2023年にはインフレ調整後で1.8%成長すると予想されています。

一方で、債務残高対GDP比率は262.5% と、依然として世界で最も高い水準にあります。また、少子高齢化も長期的な懸念材料となっています。

日本は世界第3位の製造業国であり、世界の製造業生産高の約7.2%を供給しています 。また、サービスセクターも日本の経済成長に大きく貢献し、新型コロナウイルスのパンデミック後に再開された観光セクターも回復してきています。

ドイツ(GDP:4兆1200億ドル)

ドイツの名目GDPは4兆1200億ドル、一人当たりGDPは4万9430ドルです 。機械、自動車、化学薬品、家庭用機器の輸出大国であり、高度な技術を備えた労働力を誇っています。2022年のドイツ経済の成長率は1.8%で、前年の2.6%の拡大から顕著な減速が見られています 。

ドイツが高いインフレ、借入コストの上昇、供給制約に直面し続けていることを受け、IMFは2023年の同国の実質GDP成長率をわずか0.1%と予測しています。

政府債務の対GDP比率は現在69.3%です 。セクター別では、サービスセクターが経済へ最も貢献しており、2007年以降、GDPの約60%を安定的に生み出し続けています。

インド(GDP:3兆8200億ドル)

インドは新興国第2位の経済規模を誇り、かつ世界第5位の経済大国です。インドの名目GDPは3兆8200億ドル、一人当たりGDPは2万6900ドルです 。IMFは2023年の実質GDP成長率を6.1%と予測しています。

インドはまだ新興国ではありますが、過去数十年にわたり大きな財政的利益を上げてきました。世界銀行は、2000年代以降、インドが絶対的貧困の削減において大きく前進したと評価しています。2011-12年度から2015年にかけ、インドの貧困レベルは国際貧困ラインにおいて21.6%から13.4%に減少しました 。しかし、依然として高い貧困率が続いており、2022年には男性約3800万人、女性約4500万人が貧困状態にありました。

サービス業はインド経済で最も重要かつ急成長しているセクターであり、GDPの60%以上を占めています 。政府債務の対GDP比率は89.26%です。

イギリス(GDP:3兆4800億ドル)

イギリス(英国)経済は高度に発展しており、名目GDPは3兆4800億ドル、一人当たりGDPは5万1290ドルです。

ブレグジット(EU離脱)や新型コロナウイルス、ポンド安がもたらした高インフレの悪影響により、英国経済は近年縮小しています。IMFは2023年の実質GDP成長率を-0.6%と予測しています。政府債務残高の対GDP比率は97.4%です。セクター別では、サービス部門が秀でており、GDPの71%以上を占めています 。

フランス(GDP:2兆8100億ドル)

フランスは世界第7位の経済大国で、名目GDPは2兆8100億ドル、一人当たりGDPは4万2650ドルです 。同国のGDPは、新型コロナウイルスの大流行による影響で2020年に7.9%減少した後、順調に回復しました。2022年には2.6%拡大し、ほぼ政府の予想通りに推移しました。IMFは2023年の実質GDPを0.7%増と予測しています。

他の多くの国と同様、サービス業のGDPへの貢献度は70%強と最も高く 、政府債務の対GDP比率は112.9%です。

カナダ(GDP:2兆3300億ドル)

カナダは、原油や天然ガスを大量に埋蔵する資源大国です。カナダの名目GDPは2兆3000億ドル、一人当たりGDPは5万9180ドル 、政府債務残高対GDP比率は112.8%です。

2022年の経済成長率は3.8%となり、IMFは2023年の実質GDPを1.5%増と予測しています 。同国ではサービスセクターがGDPの70%以上を占ています。

ロシア連邦(GDP:2兆1400億ドル)

ロシアは世界有数の石油と天然ガスの産出国であり、鉄鋼やアルミニウムなどの金属の主要輸出国でもあります。名目GDPは2兆1400億ドル、一人当たりGDPは1万4700ドル。政府債務残高対GDP比率は17.7%です。

ロシアのGDPは、2022年第2四半期の4.1%縮小に続き、第3四半期には前年同期比3.7%縮小となりました。この縮小は、ウクライナ戦争の報復としてロシアに対して行った欧米の経済制裁によるものだと考えられています。IMFは2023年の同国の実質GDPを0.3%増と予測しています。

ブラジル(GDP:2兆600億ドル)

ブラジルは南米最大の経済国であり、名目GDPは世界第10位の2兆600億ドル、一人当たりGDPは9,570ドルです。ブラジルの経済成長は、2010年までは好調でした。その後、2016年に前大統領に下された有罪判決や、一部の有力企業に対する制裁などが、ブラジル経済の先行きに不安を投げかけました。しかし、2022年第3四半期の経済規模は前年同期比3.6%拡大し、7四半期連続の成長を達成しました 。IMFは2023年の実質GDP成長率を1.2%と予測しています。

ブラジルは天然資源が豊富で、コーヒー、サトウキビ、オレンジの生産において世界第1位を誇り、世界第2位の鉄鋼輸出国でもあります。また、サービス業も盛んであり、GDPの60%近くを占めています。

同国の2021年の政府債務残高対GDP比率は、80.27%でした。


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世界10大経済大国のまとめ

国内総生産(GDP)1 1人当たりGDP2 期待される成長率2022~20233 国の債務残高4
米国 26兆1900億ドル 7万8420ドル 2.5%-1.7%

129%

中国 19兆2400億ドル 1万3630ドル 5.2%

76.9%

日本 4兆3700億ドル 3万5030ドル 1.8%

262.5%

ドイツ 4兆1200億ドル 4万9430ドル 0.1%

69.3%

インド 3兆8200億ドル 2万6900ドル 6.1%

89.26%

イギリス 3兆4800億ドル 5万1290ドル -0.6%

97.4%

フランス 2兆8100億ドル 4万2650ドル 0.7%

112.9%

カナダ 2兆3000億ドル 5万9180ドル 1.5%

112.8%

ロシア 2兆1400億ドル 1万4700ドル 0.3%

17.7%

ブラジル 2兆600億ドル 9,570ドル 1.2%

80.27%


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

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