世界の国内総生産(GDP)ランキング トップ10

国内総生産(GDP)は、国の経済規模や強さを示す指標のひとつです。この記事では世界のGDPトップ10の国を取り上げ、それぞれの特徴について解説します。

米国(GDP:21兆4800億ドル)

1990年代以降、米国はイラク戦争、国内テロそして自然災害など、多くの困難に直面してきました。しかし、その経済力は衰えることなく、現在でも世界最大の経済大国としての地位を維持しています。 名目GDPは21兆4800億ドルで、1人当たりGDPは6万5000ドル以上です。2米国の経済は19世紀後半から徐々に存在感を高め、第二次世界大戦の後は、自国が戦場とならなかったことで経済大国の地位を確立しました。

2019年の成長率は2.5%でした。2020年は1.7%の成長が予想されています。3しかし、この成長見通しは金利の上昇、中国との貿易戦争、そして多額の政府債務などによって下方修正される可能性があります。2008年の世界金融危機以降、アメリカの債務残高は対GDP比で大幅に上昇しており、現在は107.8%となっています。4

米国経済への貢献度が高いセクターとしては、ヘルスケアやテクノロジーが挙げられます。また、小売といったサービスセクターも米国経済に大きく貢献しています。GDPの内訳をみると、サービス業が全体の8割を占めており、残り2割を産業と農業が占めています。5

中国(GDP:14兆1700億ドル)

中国は世界で第2位の経済大国です。しかし、未だに新興市場経済に分類されています。過去10年間の中国経済は拡大から縮小へ転じています。そして近年では、米国との貿易摩擦が大きな問題となっています。

2019年の成長率は6.3%でした。2020年の予想成長率は6.1%です。3また1人当たりGDPは1万100ドルです。2中国経済GDPのセクター別割合をみると、サービスが51.6%以上を占めています。次いで工業が40.5%を占めています。6 セクター別での割合をみると、サービスセクターが51.6%以上を占めています。次いで工業セクターが40.5%を占めています。7

中国の政府債務残高は53.9%と、他の国と比較しても低い水準にあります。4しかし米国との貿易摩擦と同じく、債務残高の増大も中国経済のリスク要因となる可能性があります。8

日本(GDP:5兆2200億ドル)

世界第3位の経済大国は、技術・電子大国の日本です。2010年に中国に抜かれるまでは、世界第2位の地位を維持していました。日本の名目GDPは5兆2200億ドルです。2019年の成長率は約1.1%でした。2020年は0.6%の成長にとどまると予想されています。31人当たりGDPは4万1420ドルと米国に迫る勢いです。2一方、2008年の金融危機以降、日本の景気は低迷しており、国の債務残高は236.6%と世界で最も高い水準にあります。4

農業、観光そしてサービスの各セクターは日本経済の成長に大きく貢献しています。

ドイツ(GDP:4兆1200億ドル)

ドイツの名目GDPは4兆1200億ドル、1人当たりGDPは4万9690ドルです。2安定した労働市場と輸出により、ドイツ経済は成長を維持してきました。2019年の成長率は1.8%でした。2020年の予想成長率は1.6%です。3ドイツ政府の債務残高は、対GDP比で56%です。ドイツは2018年の景気低迷をうまく乗り越えましたが、今年はコロナショックで景気が急速に減速しています。このため、債務残高の水準が上昇すると予想されています。4

セクター別の割合をみると、サービスセクターが68.6%、工業セクターが30.7%、そして農業セクターは1%以下となっています。9

インド(GDP:2兆9600億ドル)

インドは世界第3位の新興経済国であり、かつ世界第5位の経済大国です。インドの名目GDPは2兆9600億ドルです。2019年の成長率は7.4%でした。2020年の予想成長率は7.4%となっています。31人当たりGDPは2,190ドル2で、国の債務残高は対GDP比で68.1%です。4インドの主要産業はサービス業で、GDPの61.5%を占めています。10

インド経済で注目すべき点は、過去数十年の間に財政赤字が縮小したことです。また、経済全般の状況も大きく改善されており、貧困レベルは1993年から2011年までの間に半分以上減少しました。

フランス(GDP:2兆8400億ドル)

フランスの名目GDPは2兆8400億ドルで、経済規模は世界第6位です。2008年の金融危機では対外貿易の依存度が低かったこともあり、他の国ほど深刻な打撃を受けませんでした。しかし2018年以降は、0.2~0.3%台の低成長となりました。そして今年はコロナショックの影響により、マイナス13.8%まで経済が縮小しました。現在、1人当たりGDPは4万3500ドル2です。対GDP比の債務残高は96.5%です。4

他の先進国と同じく、フランスのGDPもサービスセクターが78.8%と、最も大きな割合を占めています。11

イギリス(GDP:2兆8100億ドル)

世界第7位の経済大国はイギリス(英国)です。同国のGDPは2兆8100億ドルで2 、1人当たりGDPは4万2000ドルです。対GDP比の債務残高は87.2%4です。ここ数年は、ブレグジットの問題でイギリス経済に対する不透明感が高まっています。EUとの通商協議が決裂すれば、貿易問題がイギリス経済のネックとなるでしょう。イギリス経済が低迷することでポンド安が長く続けば輸入価格が上昇します。消費者は高い価格で商品やサービスを購入せざるを得なくなります。一方、ポンド安はイギリスの輸出を促進する要因でもあります。2020年のイギリス経済は1.5%の成長が予想されています。3

セクター別での割合をみると、サービスセクターが79.2%、次いで産業セクターが20.2%となっています。12

イタリア(GDP:2兆1100億ドル)

イタリア経済は2018年後半以降、景気が後退しています。また、対GDP比での債務残高は128.7%と高い水準に達しています。4イタリアは景気後退の要因を、内需の減少によるものだとしています。そんなイタリア経済ですが、GDPは2兆1100億ドルと好調です。また、1人当たりGDPは3万4780ドルとなっています。22020年のイタリア経済は1.0%の成長が予想されています。3 2018年以降の経済的なプラス面では、失業率の改善が挙げられます。同年12月の失業率は10.3%と、過去最低を更新しました。13

セクター別でみたイタリアGDPの割合ですが、サービスセクターが73.9%と、最も大きな割合を占めています。14自動車生産、繊維、観光、機械の各セクターもイタリア経済を支えています。

ブラジル(GDP:1兆9300億ドル)

ブラジルは南米最大の経済大国であり、世界第9位の経済大国です。名目GDPは1兆9300億ドル、1人当たりGDPは9,160ドルです。22010年までブラジルの経済は成長を維持していました。しかし、ここ数年は経済の先行きが不安視されています。問題となっているのは、2016年に元大統領が有罪判決を受けたこと、一部の有力企業への制裁そしてコロナショックによる景気の低迷です。

ブラジル経済は2019年に2.3%成長しました。2020年の予想成長率は2.5%となっています。3債務残高は90.2%と、徐々に100%の水準に近づいています。4 ブラジルのGDPはサービスセクターが58.5%を占めています。次いで産業セクターが32.1%となっています。15

カナダ(GDP:1兆8200億ドル)

カナダは原油や天然ガスの埋蔵量が多く、世界でも有数の石油資源を有する先進国です。カナダの名目GDPは1兆8200億ドルで、1人当たりGDPは4万8600ドルです。2対GDP比での債務残高は84.7%となっています。42019年の成長率は2.0%でした。2020年の予想成長率は1.6%となっています。3 カナダの主要なセクターは、サービス、製造そして天然資源の3つです。GDPに占める割合が最も高いのは70.2%を占めているサービスセクターです。16


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世界10大経済大国のまとめ

国内総生産(GDP)1 1人当たりGDP2 期待される成長率2019-20203 国の債務残高4
米国 21兆4800億ドル 6万5000ドル 2.5%-1.7%

107.8%

中国 14兆1700億ドル 1万100ドル 6.3%-6.1%

53.9%

日本 5兆2200億ドル 4万1420ドル 1.1%-0.6%

236.6%

ドイツ 4兆1200億ドル 4万9690ドル 1.8%-1.6%

56%

インド 2兆9600億ドル 2190ドル 7.4%-7.4%

68.1%

フランス 2兆8400億ドル 4万3500ドル 1.7%-1.6%

96.5%

英国 2兆8100億ドル 4万2000ドル 1.4%-1.5%

87.2%

イタリア 2兆1100億ドル 3万4780ドル 1.1%-1.0%

128.7%

ブラジル 1兆9300億ドル 9160ドル 2.3%-2.5%

90.2%

カナダ 1兆8200億ドル 4万8600ドル 2.0%-1.6%

84.7%

出典:

  1. IMF、2019年
  2. IMF、2019年
  3. フォーカスエコノミクス、2018年
  4. IMF、2019年
  5. CIAファクトブック、2017年
  6. PWC、2016年
  7. CIAファクトブック、2017年
  8. ロイター、2018年
  9. CIAファクトブック、2016年
  10. CIAファクトブック、2017年
  11. CIAファクトブック、2017年
  12. CIAファクトブック、2017年
  13. Istat、2018年
  14. CIAファクトブック、2017年
  15. CIAファクトブック、2017年
  16. CIAファクトブック、2017年

作成日 : 2020-10-21T03:20:00+0100


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