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米欧の景況感格差とユーロ売り / ユーロドルとユーロ円のチャートポイント

今日のポイント:『ユーロ相場の軟調地合いが続ている。米欧の景況感格差が拡大すればユーロドルは下落する可能性あり。反発しても上値は重いだろう。ユーロ円はユーロドルに連動する展開に。上下のチャートポイントは?』詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米欧の景況感格差とユーロ売り

2日の外為市場ではユーロ売り優勢の展開となった。

この日発表された20年10~12月期の実質域内総生産(GDP)は前期比で0.7%減少し、2四半期ぶりのマイナス成長に転落した。コロナパンデミックとそれに伴うロックダウンの影響が如実に表れた。

欧州各国がロックダウンの解除に慎重なスタンスであること、そしてワクチンの供給が遅れている現状も考えるならば、欧州経済の回復が米国と比較して遅れる公算が高まっている。

今後、米欧の景況感格差は拡大していく可能性が高い。この点はIMFの経済見通しでも示されている。21年の米国の成長率はプラス5.1%(昨年10月時点の予測から2ポイントの上方修正)とした一方、ユーロ圏の同年成長率は5.2%から4.2%へ下方修正した。

米欧の景況感格差は金利の動向を左右する。事実、米国の長期金利は昨夏から反発の基調にある。対照的にドイツの長期金利は未だマイナス圏での推移が続いている。

債券市場の動向は実質金利の動向を左右する。そして実質金利の動向はユーロドルの動向を左右する。

実際にユーロドルと米国の実質金利(10年)の動きを比較すると、見事に逆相関の関係となっていることがわかる。

現状、米国の実質金利はマイナス1%前後で推移しているが、今年に入り水準自体は緩やかに切り上がっている。それに伴ってユーロドルの上値は重くなっている。

今年のドル円は金利にらみの展開になると、このレポートで指摘しているが、それはユーロドルも同じであることが下の比較チャートからうかがえる。

米国内における新型コロナウイルスの感染拡大にピークアウトの兆しが見られること、それに伴いFEDの金融緩和強化の可能性が後退していることも考えるならば、ユーロドルの軟調地合いが続く可能性が高まっている。

米実質金利とユーロドルのチャート

米実質金利とユーロドルのチャート

ユーロドルのチャートポイント

ユーロドルは、1.2060レベル(フィボナッチ・リトレースメント38.2%)を完全に下方ブレイクする展開となっている。

これまで相場の下落を止めてきたサポートポイントの下方ブレイクは、ユーロドルがさらに下値をトライするシグナルと想定したい。この点はリスクリバーサル(1週間)の低下基調にも表れている。

目先は1.20台の維持が焦点となろう。すぐ下の1.1992レベルには89日MAが上昇している。このMAは、昨年11月に相場をサポートした経緯がある。

89日MAをもブレイクする展開となれば、フィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準1.1887レベルを視野に下落幅の拡大を警戒したい。

一方、調整の反発局面(ユーロ買い/米ドル売り)で注目すべきは、21日MAのトライとなろう。このMAは今日現在1.2143前後と、短期レジスタンスライン(1.2151)より下の水準で推移している。1.2140-50レベルをレジスタンスゾーンと想定しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドルのチャート

ユーロ円のチャートポイント

一方、ユーロ円だが、ドル円の上昇よりもユーロドルの下落に連動して上値の重い展開となっている。

今日は12月のユーロ圏消費者物価指数(速報値)が発表される。また、米国では1月ISM非製造業景況指数が発表される。これらの指標で米欧の景況感格差が意識されるならば、ユーロドルは1.20をブレイクする展開を想定したい。

このケースでのユーロ円は、昨日の下落を止めた21日MA(126.29)を下方ブレイクし、短期サポートライン(125.82前後)の攻防になると予想する。

このラインをも下抜ける展開となれば、フィボナッチ・リトレースメント38.2%の水準125.24を視野に下落幅の拡大を警戒したい。尚、このテクニカルポイントは、1月下旬に相場の下落を止めた経緯がある。

一方、ユーロドルが反発する場合は、先月29日の高値127.33レベル先月7日の高値127.49レベルの攻防が焦点となろう。

ユーロ円のチャート

ユーロ円のチャート

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