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実質金利の低下に連動する米ドル相場 / ドル円のチャートポイント

サマリー:「10月に入りアメリカの実質金利が低下。それに連動し米ドル高の圧力が削がれている。ドル円は113円前半の維持が焦点に。上下のチャートポイントは?」詳細はマーケットレポートをご覧ください。

実質金利の低下に連動する米ドル相場

昨日の米債市場で、長期金利(10年債利回り)は1.58%台へ反発する局面が見られた。

一方、期待インフレ率が低下したことで実質金利(10年)は-1.01%と、マイナス幅が小幅に縮小した。しかし、実質金利の低下トレンドは続いており、この動きが米ドル高の圧力を削ぐ要因になっていると考えられる。

この点について下の比較チャートで確認すると、米実質金利が上昇から低下へ転じた9月下旬以降、それに連動するようにドルインデックス(DXY)の上昇が止まっていることがわかる。そして現在のドルインデックスは、恒常的に94ポイントの水準を下回る状況となっている。

米債利回りの上昇は米ドル相場のサポート要因だが、それが実質金利の上昇(マイナス幅の縮小)を促さない状況では、米ドル高の圧力が高まりにくいことを9月と10月の動きが示唆している。

米実質金利とドルインデックスのチャート

米実質金利とドルインデックスのチャート

水準が切り下がるドル円 焦点は113円前半の維持

ドル円(USDJPY)は、2日連続で陰線引けとなった。昨日はフィボナッチ・リトレースメント23.6%の水準113.37を下方ブレイクし、安値113.24を付ける局面が見られた。

9月下旬に上昇トレンドへ転じて以降、サポートラインとして意識されてきた10日EMA(今日現在113.66レベル)を完全に下抜けてきたことを考えるならば、サポートポイントの水準を113円前半まで引き下げる必要がある。

今月20日に高値114.70レベルを付けて以降、上値の水準が徐々に切り下がっている状況を考えるならば、今日のドル円も下値トライを警戒したい。

まずは、113.20-40ゾーンの維持が焦点となろう。下限の水準(113.20レベル)は、今月中旬にサポートポイントとして意識された経緯がある。すぐ下の水準113.11レベルには、21日EMAが上昇している。113円前半が強固なサポートゾーンを形成する場合、ドル円は短期的なレンジ相場へシフトする可能性が出てくる。

一方、ドル円が反発する場合は、114円台への再上昇、114.20-30レベルおよび114.50-70レベルの攻防が焦点となろう。

上で述べたとおり、アメリカの実質金利は10月に入り低下基調にある。この動きに連動して米ドル高の圧力も削がれている。

今日はFRBがインフレ目標の指標としている個人消費支出(9月、PCE)が発表される。前年同月比で4.4%と、前月の4.3%から上昇する予想となっている(コアPCEも3.6%から3.7%へ上昇する予想)。

インフレの高止まりが意識される場合、米債利回りが上昇する可能性がある。しかし、その動きが実質金利の反発につながらない場合、ドル円の反発は限定的となる可能性がある。このケースでは114.00前後で反落する展開を意識しておきたい。

一方、「米債利回りの上昇→実質金利の反発」のケースでは、114円台へ再上昇する可能性がある。このケースでは、今週に入り相場の上昇を止めている114.20-30レベルのトライとなるか?この点に注目したい。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

ユーロドルは50日線とレジスタンスラインの攻防が焦点に

昨日のユーロドル(EURUSD)は大陽線が示現し、高値1.1692レベルまで急上昇する展開となった。

1.16割れで根強い押し目買いにサポートされたこと、そしてこのレポートで指摘してきた1.1660-70のレジスタンスゾーンを一気に突破した勢いを考えるならば、一時的にせよユーロドルに地合いの強さが戻っている可能性がある。

では、ユーロドルが短期的な反発のトレンドへ転じるかどうか?この点を考える時に重要となってくるのが、50日EMAと5月25日の高値1.2266レベルを起点とした短期レジスタンスラインの攻防である。

昨日の上昇は、1.1680台で推移している50日線で見事に上昇が止められた。今日の東京時間もレジスタンスのラインとして意識されている。一方、短期レジスタンスラインは現在、1.1700前後で推移している。来週のFOMCやBoEイベントで米英とECBの金融政策の方向性の違いが意識されることで、ユーロ相場が下落する可能性があることを考えるならば、なおさら50日線とレジスタンスラインの攻防が重要となってくる。

ユーロドルがこれらテクニカルラインの突破に成功する場合は、フィボナッチ・プロジェクション100.0%の水準1.1769の攻防となるか?この点を確認したい。

逆に、どちらかのテクニカルラインで反落する場合は、1.16割れを常に意識しておきたい。このケースでは、今週相場をサポートし続けている1.1580レベルのトライおよび下方ブレイクが焦点となろう。

1.1580レベルを完全に下抜ける場合は、1.1570(5/18安値)そして10月の安値水準1.1520レベルの維持を次の焦点として意識しておきたい。

ユーロドルのチャート

ユーロドル(EURUSD)のチャート

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