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マイクロソフトのゲーム大手買収をめぐり、ソニー株が変動

7月13日、マイクロソフトが大手ゲーム会社アクティビジョン・ブリザードを買収するという懸念が高まり、ソニーの株価は下落したものの、その後反発した。日経平均株価は反発を続けた。

microsoft 出所:ブルームバーグ

ソニー(6758)の最大競合相手であるマイクロソフト(MSFT)のゲーム分野における躍進を投資家が見極める中、ソニーの株価が上昇している。

マイクロソフトが大手ゲームメーカーのアクティビジョン・ブリザード(ATVI)を買収することについて、米カリフォルニア州北部地区連邦地裁が連邦取引委員会(FTC)の仮差し止め請求を棄却した。当初、ソニー株は低迷したものの、連邦取引委員会による上訴が報じられたことで、投資家は再び関心を寄せているようだ。

7月第2週、日経平均株価が急落する場面が見られたものの、その後は上昇に転じた。

ソニー株が下落から上昇に転じた

米裁判所がマイクロソフトによる690億ドル規模でのアクティビジョン・ブリザード(以下、アクティビジョン)の買収を事実上承認したことで、ゲーム業界に衝撃が走った。

アクティビジョンは、これまでに「コール オブ デューティ」、「キャンディークラッシュ」、「ワールド オブ ウォークラフト」といった数々の大ヒットゲームを生み出してきた。マイクロソフトによる買収案は、ソニーのゲームプラットフォームから主要なゲームコンテンツを引き抜く可能性があるうえ、マイクロソフトのゲーム市場における覇権を強めることを示唆している。

Xboxを販売するマイクロソフトと、PlayStationを展開するソニーは、ゲーム分野で長年競い合っている。これまでは、ソニーがその市場競争を制しており、同社の最新ゲーム機「PlayStation®5」は、マイクロソフトの「Xbox Series X」を販売台数で数百万台上回っている。

「コール オブ デューティ モダン・ウォーフェアII」は2022年、ソニーのPlayStationで最も売れたゲームソフトだ。アクティビジョンが開発したゲームソフトはPlayStationで高い人気を誇っているため、マイクロソフトがこのプラットフォームを支配する可能性には、株主や規制当局も驚いている。

これに対してソニーは、今回の買収がゲーム分野における競争を歪める可能性があるとして強く非難した。

実際、この買収は競争規制当局からも激しい反発を受けている。マイクロソフトは、批判的な意見を和らげるために、「コール オブ デューティ」をPlayStation用に10年間提供し続けることを約束した。

ジャクリーン・スコット・コーリー米連邦地裁判事は、マイクロソフトによるこの提案とその他の競争促進に関する誓約は、連邦取引委員会(FTC)の懸念を払拭し、買収を成立させるのに十分であるとの判決を下した。

コーリー判事は、「FTCは、統合した会社がソニーのPlayStationからコール オブ デューティーを撤退させるであろうという主張、あるいはアクティビジョンのコンテンツを所有することでビデオゲームライブラリーのサブスクリプションおよびクラウドゲーム市場における競争を実質的に低下させるであろうという主張が実現する可能性を示していない」と述べた。

この判決を受け、ソニー株は下落に転じた。今回の買収は、同社にとって中期的には変化が少ないとしても、長期的には企業価値の見通しが悪化した可能性が高い。

これを受けて米国では12日、マイクロソフトの株価が1.4%上昇した。一方、日本では、マイクロソフトのアクティビジョン買収によって投資家がソニーに対する評価を調整したため、ソニー株は1.8%下落した。

しかし、翌13日には状況が一変し、ソニー株が4.5%上昇して13,010円をつけた。FTCがこの判決を不服として米連邦地裁に控訴すると発表したことを受け、投資家がソニー株を買い戻したようだ。

マイクロソフトとの攻防が続く中、ソニー株は日経平均株価の変動にさらされることになりそうだ。

日経平均株価は反発が続く

日経平均株価は7月第2週に下落したものの、13日には再び上昇し、前日から1.5%上昇の32,419円33銭で引けた。

この反発は、3日から続いた下降傾向からの復活を予感させるものの、同日の33,755円60銭の水準よりは未だ大きく下回っている。

ソニー以外にも、第一三共(4568)や信越化学工業(4063)などが13日の株価上昇をけん引した。

日経平均株価が上昇に転じる中、米ドル/円相場は円高ドル安の流れを抑えたようだ。13日に0.34%上昇し、過去1週間に起こった約4%の円安進行に歯止めをかけた。

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