コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

日経平均株価 週間見通し (9/22~26日):売り買い交錯でレンジか 4万4600円~4万6000円予想

日経平均株価は4週続伸で強気相場維持も、今週は過熱感を意識した調整売りを警戒。しかし下値も堅いため、日本225は売り買いが交錯するレンジ相場となろう。週間の予想レンジは4万4600円~4万6000円。注目のチャート水準についてIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

日経平均株価は4週続伸も過熱感が意識されやすい状況にある。一方、日銀の利上げ期待と国内金利の上昇基調、そしてドル円の底堅さは銀行株と輸出株の下支え要因となろう。今週(9/22~26日)の日経平均株価は売り買い交錯のレンジ相場を想定。株価指数CFD「日本225」の週間予想レンジは4万4600円~4万6000円。




日銀ETF売却も日経平均株価は4週続伸

9月第3週の日経平均株価は週次で0.62%高となり、4週続伸で終えた。強気地合いを維持したが、下落幅が拡大する場面もあった。先週19日の金融政策決定会合で、日銀は保有する上場投資信託(ETF)と不動産投資信託(J-REIT)の売却を決定した。日経平均株価は一時800円超下落した。

しかし、ETFの年間売却額は簿価で約3300億円(時価で約6200億円)で、市場全体の売買代金に占める割合は0.05%程度である。日銀は市場の動きに配慮する姿勢も見せており、来週の日本株への影響は限定的と筆者は考えている。

19日の値動きもETF売却の影響が限定的となる可能性を示唆した。この点について、日経平均株価を原市場とする株価指数CFD「日本225」の1時間足チャートで日銀会合直後の動きを確認すると、今月12日以降、サポートラインとして意識されている4万4600円で見事に反発。日足チャートでも長い下ヒゲが確認された。2日連続で原資産の日経平均株価が終値ベースで4万5000円を維持した状況も考えるならば、ETF売却の決定は相場の過熱感を程よく冷ます材料となった。

日本225の1時間足チャート:9月11日以降

日本225の1時間足チャート:9月11日以降

出典:IG / TradingView


日本株は過熱感が意識されやすい状況に

日本株は強気相場にある。しかし、今週は売り買いが交錯するレンジ相場を想定したい。そう考える理由は相場の過熱感にある。冒頭で日経平均株価は4週続伸したと述べたが、上昇率は前週の4.07%高から縮小した。

日本株式市場の動向を反映するTOPIX(東証株価指数)は週次0.41%安と、3週ぶりの下落で終えた。19日の「ETF売却ショック」の影響が響いた。しかし、年初からすでに13%上昇している。また、レポート掲載時点での今年の最安値2243.21(4月7日の安値)から9月19日終値3147.68まで40%上昇している。月次ベースでは5月から8月まで連続上昇の状況にあり、日本株の過熱感が意識されやすい状況にある。

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:4月以降

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:4月以降

ブルームバーグのデータで作成 / 9月第3週まで

また、米欧のインデックスと比較しても、TOPIXは割高感の方が意識されやすい状況にある。今年4月2日にトランプ米大統領が相互関税を発表して以降のS&P500とストックス欧州600指数のパフォーマンスを比較すると、8月以降、TOPIXはS&P500のパフォーマンスを上回る状況が続いている。日経平均株価は、そのTOPIXを上回る状況にある。

日米欧 主要株価指数の動向:2025年4月3日~9月19日

日米欧 主要株価指数の動向:4月2日以降

ブルームバーグのデータで作成 / 2025年4月2日を100とし指数化、終値ベース


日本株の下支え要因

一方、今週の日本株は底堅さも維持すると筆者は予想している。そう考える理由の一つが米株高である。

17日の米連邦公開市場委員会(FOMC)で米連邦準備制度理事会(FRB)は、0.25%(25bp)の利下げを決定した。また、9月を含めて今年3回利下げの見通しがドットプロットで示された。連続利下げの可能性が浮上したことで18日の米株式市場ではダウ平均、S&P500そしてナスダック指数に加えて、中小型株で構成されるラッセル2000までが終値ベースで過去最高値を更新した(18日終値:2467.697)。

大型のハイテク株だけでなく中小型株にも買いが広がる状況は、株高のすそ野が広がっていることを示している。この状況が簡単に覆る可能性は低い。ゆえに米国株が反落しても市場はその売りを吸収し、強気相場をサポートすることが予想される。米株高の維持は、日本株の下支え要因となろう。

ラッセル2000の日足チャート:2020年以降

ラッセル2000の日足チャート:2020年以降

出典:TradingView / 2025年9月19日まで

もう一つの理由がドル円(USD/JPY)の動きである。

本来であれば、連続利下げの思惑は「米ドル安→ドル円の下落」要因である。しかし、根強い円安が米ドル安の影響を相殺し、ドル円はFOMC後に148円台へ上昇する局面が見られた。日足チャートでトレンドを確認すると、トライアングルの上限(短期レジスタンスライン)を突破すれば、149円が視野に入る状況にある。ドル円の底堅さは、輸出関連株の下支え要因となろう。

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

ドル円の日足チャート:2025年4月以降

日米金利の動きにも注目したい。先週19日の日銀金融政策決定会合では2人の審議委員が0.25%(25bp)の利上げを主張した。OIS(オーバーナイト・インデックス・スワップ)市場では、次回10月会合での利上げ確率が50%台へ急上昇している。一方、FOMC後の米債市場では金利が反発基調にある。米債の調整売りの側面もあるだろうが、連続利下げの可能性の織り込みが進んでいる可能性も示唆している。

上で述べた状況は、国内金利の押し上げ要因である。国内金利の上昇は円高要因となる一方、銀行株の押し上げ要因でもある。また、日米金利が互いに上昇することで利回り格差に大きな動きが見られない場合、ドル円は現在の水準を維持するだろう。

米金利の15分足チャート:米FOMC~9月19日まで

米金利の15分足チャート:米FOMC~9月19日まで

出典:TradingView


日本225の週間見通しとテクニカル分析

予想レンジの下限:4万4600円
今週の日経平均株価が、過熱感を意識した調整売りで下落する場合、株価指数CFD「日本225」は、以下にまとめたサポートラインの攻防に注目したい。

週間の予想レンジの下限は、先週19日の「ETF売却ショック」を止めた4万4600円を想定。この水準は9月12日以降、サポートラインとしても意識されている。

4時間足チャートでトレンドを確認すると、4万5000円が下値支持線へ転換する可能性がある(青矢印を参照)。このラインの下方ブレイクは、4万4600円をトライするサインと捉えたい。

筆者の想定を超える調整売りで、日本225が4万4600円を完全に下方ブレイクすれば、節目の4万4000円の維持が焦点に浮上しよう。この水準は8月18日の高値水準にあたる(日足チャート、青矢印を参照)。下値支持線へ転換すれば、地合いの強さを市場参加者に印象付けるだろう。すぐ下の水準に一目基準線と20日線が上昇していることも、4万4000円がサポートラインとして意識されやすい可能性を高めている。4時間足チャートの半値戻し4万4500円と61.8%戻し4万4170円の下方ブレイクは、4万4000円をトライするサインとなろう。

サポートライン
・4万5000円:サポートラインへ転換する可能性あり(4時間足)
・4万4600円:予想レンジの下限(日足)
・4万4500円:半値戻し(4時間足)
・4万4170円:61.8%戻し(4時間足)
・4万4000円:心理的節目のライン(4時間足、日足)

予想レンジの上限:4万6000円
調整売りをこなしながら日本225が強気相場を維持する場合は、4万6000円の再トライが焦点となろう。この水準を週間予想レンジの上限と想定したい。

上昇の局面では、4時間足チャートのフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し4万5393円と76.4%戻し4万5606円の攻防に注目したい。後者のテクニカルラインの突破は、先週の上昇を止めた日足チャートのフィボナッチ・エクステンション100%の水準4万5890円をトライするサインとなろう(赤矢印を参照)。このテクニカルラインを突破すれば、4万6000円の攻防を意識したい。

レジスタンスライン
・4万6000円:予想レンジの上限(4時間足)
・4万5890円:フィボナッチ・エクステンション100%(日足)
・4万5606円:76.4%戻し(4時間足)
・4万5393円:61.8%戻し(4時間足)

日本225の日足チャート:2025年5月以降

日本225の日足チャート:2025年5月以降

出典:IG / TradingView

日本225の4時間足チャート:9月8日以降

日本225の日足チャート:2025年5月以降

出典:IG / TradingView


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! デモ口座のみお持ちのお客さまには、2週間の期間限定での配信となります。受信を継続するにはライブ口座の開設をお願いいたします。 ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。