日経平均、急落止まらず 3日間で4600円安 イラン交戦の不安拡大
日経平均株価は4日に2033.51円安。3日間で7.82%安となった。イラン交戦は「有事の買い」も失速させ、高市トレードの反動が大きくなっている。
日経平均株価の急落が止まらない。日経平均の4日の終値は前日比2000円超安の5万4000円台前半。石油の重要通商ルートであるホルムズ海峡の封鎖が長期化することへの懸念が投資家のリスク回避姿勢を強めている。アメリカとイスラエルによるイラン攻撃以降の3営業日は、下落幅が前日よりも拡大する傾向にあり、値下がりに歯止めが利かない状況だ。この3営業日での下落幅は4600円を超えており、ドナルド・トランプ大統領の相互関税発表が株式市場を揺らした2025年4月上旬の記録を超えた。エネルギー株や海運株も下落しており、「有事の買い」の失速も明らかだ。日経平均はこれまで高市早苗政権の誕生を好材料視した高市トレードで大きく上昇してきただけに、反落の度合いがさらに大きくなる恐れも拭えない。
日経平均株価は4日に2033.51円安 3日続落での4604円安は相互関税ショック越え
日経平均株価(N225)の4日の終値は前日比2033.51円安の5万4245.54円。米国のイラン攻撃後の取引での下落幅としては、2日の前週末比793.03円安と、3日の前日比1778.19円安を上回っており、下落幅の拡大が止まらない形だ。ホルムズ海峡をめぐっては、イラン海軍の完全な支配・監視下にあるとイラン革命防衛隊が主張。トランプ氏はホルムズ海峡を通行する船舶に米海軍による護衛を提供するとしているが、石油の貿易ルートの遮断が長期化するとの懸念が投資家の不安をかきたてている。
ブルームバーグのデータによると、日経平均の直近3営業日での下落幅は合計4604.73円安(7.82%安)。トランプ氏の相互関税が株式市場を揺らした2025年4月3日から7日にかけての3営業日で記録した4589.29円安を超え、史上2番目の記録となった。3営業日での史上最大の下落は米国の雇用統計の悪化を機に起きた円キャリートレードの巻き戻しで円高が急進した2024年8月1-5日にかけての7643.40円安だ。
3営業日では217銘柄が下落 エネルギー株や海運株への有事の買いも失速
4日の個別銘柄の値動きをみると、半導体検査装置のアドバンテスト(6857)が前日比4.76%安となって日経平均を327円押し下げた。このほか半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)とオープンAIに出資するソフトバンクグループ(9984)も大きく値下がりした。2日以降の3営業日では225銘柄中の217銘柄が値下がりしており、全面安の展開となっている。
高市トレードの5か月間での上昇率は依然18.52%高 下落の余地か
半面、日経平均は依然として高値を維持しているとみることもできる。日経平均は米国によるイラン攻撃前日の2月27日の終値では5万8850.27円の最高値をつけ、高市早苗政権発足の起点となった10月4日の自民党総裁選挙前から約5か月間での上昇率は28.58%になっていた。3月4日の終値は相次ぐ急落に見舞われたとはいえ、自民党総裁選前との比較で18.52%高となっている。
それだけに日経平均には未だ下落の余地があるとの不安も拭えない。4日の米国株式市場でも株価下落に歯止めがかからなければ、不安の連鎖が5日の東京株式市場のムードを悪化させる可能性がありそうだ。
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