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JPモルガン、株価好調続くか 12日決算 5四半期ぶり減益予想

JPモルガンの株価は年明け早々に上場来高値を更新。10-12月期決算の結果次第で株価が勢いに乗る可能性もありそうだ。

出所:ブルームバーグ

JPモルガン・チェースが12日に発表する2023年10-12月期決算は5四半期ぶりの減益が見込まれている。長期金利(10年物米国債利回り)の低下が始まる中、好調だった金利収益の増加ペースが鈍化することなどが懸念材料となっているようだ。ただしJPモルガンの株価は年明け早々に上場来高値を更新するなど好調。アメリカ経済が物価上昇抑制と景気後退回避を両立させる軟着陸(ソフトランディング)を成功させるとの期待が高まる中、JPモルガンの10-12月期決算が予想を上回れば株価が勢いに乗る可能性もある。

JPモルガンの10-12月期決算は増収減益予想

JPモルガンは米国東部時間の12日午前7時(日本時間12日午後9時)ごろに10-12月期決算を発表する。決算会見は午前8時30分(同午後10時30分)からの予定。LSEGのデータによると、JPモルガンの10-12月期決算に関する市場予想は、総収入が前年同期比11.9%増の398.04億ドル。1株当たり利益(EPS)は6.2%減の3.35ドルと予想されている。JPモルガンは過去15回の四半期決算のうち2回で、総収入が市場予想を下回った。1株当たり利益では3回、市場予想を超えられなかった。

JPモルガン・チェースの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

JPモルガンの株価(JPM)は年明け早々の1月2日の終値で172.08ドルをつけ、2021年10月22日以来、約2年2か月ぶりに上場来高値を更新した。JPモルガン株は2022年10月11日には101.96ドルまで値下がりしていたが、約1年3か月で7割近く上昇した形だ。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は10.89倍で、同じ金融大手のゴールドマン・サックス・グループ(GS、11.03倍)やバンク・オブ・アメリカ(BAC、10.35倍)とほぼ同じ水準といえる。一方、モルガン・スタンレー(MS、13.79倍)との比較では、やや割安といえそうだ。アナリストが提示する目標株価の平均は179.36ドルで、4日の終値(171.41ドル)より5%弱高い。年明け以降は目標株価を200ドル超に引き上げる動きもある。28人のうち7人が強い買い、11人が買いを推奨。10人は維持を勧めている。

FRBの利上げを打ち止めが収益を下押しか

JPモルガンの収入を分野別にみると、融資業務における収入からコストを差し引いた金利収益の大幅な伸びが好調さの要因となってきたことが分かる。金利収益の前年同期比伸び率は7-9月期まで5四半期連続で、30-50%程度という高い伸びを記録してきた。米連邦準備制度理事会(FRB)が2022年3月から利上げを始め、市場金利の水準が上がったことで利ざやを取りやすくなったことが背景にある。

JPモルガン・チェースの分野別収入の推移のグラフ


ただ、FRBの利上げは2023年7月が最後。FRBは2024年は利下げに舵を切るとみられており、一時5%台に達した長期金利も足元では3.9%台まで下がっている。このためJPモルガンの金利収益の伸び率は10-12月期は13%台まで落ちるとみられており、減益予想の理由のひとつになっているもようだ。

一方、長期金利の低下にはJPモルガン株にとって安心材料となる側面もある。長期金利が下がれば、企業や個人の経済活動の追い風となり、融資への需要が増えるとの見立てが成り立つからだ。また、長期金利低下を引き起こしたFRBの利上げ打ち止めは、米国経済の最大の懸案だった激しい物価上昇が沈静化に向かっていることの反映。米国経済が軟着陸に成功すれば、景気後退を避けられるいう意味でも金融業にとってはプラスとなる。

JPモルガンの10-12月期決算が予想を超える強さになった場合は、米国企業や個人の経済活動が堅調であることの表れだとみることも可能だ。株式市場を引っ張ってきた大手ハイテク株の値上がりにブレーキがかかる中、JPモルガン株の堅調さに注目が集まる可能性もありそうだ。


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