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金価格 週間見通し(2/16):焦点は5100ドルの突破、PCEで米ドル安加速か

IG証券のアナリストによる金価格の週間見通し。米ドル安再燃の兆し。5100ドルの突破なら上昇拡大の可能性が高まろう。下落なら4900ドルの維持が焦点に。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 金価格は2週続伸し5000ドル台を回復。今週は5100ドル突破が上値の焦点に。突破すれば、5200ドルを視野に上昇拡大が予想される
  • 米ドル安再燃の兆し。20日のPCE価格指数でインフレ抑制が確認されれば、「利下げ期待→米金利低下→米ドル安→金価格の上昇」が予想される
  • 下値は4900ドルの維持が焦点に。25日線(4915ドル付近)と半値戻し(4886ドル)が重なるサポート水準。下方ブレイクなら4800ドルまでの下落を警戒


2週続伸、底堅さが戻りつつある金価格

金価格は2週続伸。4700ドルがサポートラインに転換。25日線もサポートラインとして意識され5000ドル台を回復(「金価格のテクニカル分析、5100ドル突破なるか」セクションの日足チャートを参照)。底堅さが戻りつつある。

金価格の週間変動率:昨年10月以降

金価格の週間変動率:昨年10月以降

ブルームバーグの価格データで作成


米ドル安再燃の兆し、PCE価格指数に注目

金は現在、複数の上昇要因に囲まれている。その中で、筆者が注目しているのが米ドルの動向だ。

先週の外為市場では米ドル安が再燃した(対G10通貨)。11日の1月米雇用統計で労働市場の底堅さが示されても米ドル買いが限定的だったことは、昨年からの「米ドル不信」が根強く意識されていることを示唆している。

米ドルの動向:2月9日~13日

米ドルの動向:2月9日~13日

ブルームバーグの為替データで作成

今週、米ドル安の要因として注視したいのが、20日のPCE価格指数(昨年12月)だ。13日の1月消費者物価指数(CPI)は、トレンドを示す前年同月比でインフレが抑制されていることが確認された。この日の米債市場ですでに低下基調に転じていた10年債利回りが4.04%と、昨年12月上旬以来の水準へさらに低下した。

米金利の低下に連動し、米ドルのトレンドを示すドル指数(DXY)は、先週再び下落基調に転じた。
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米10年債利回りとドル指数の1時間足チャート:2月以降

米10年債利回りとドル指数の1時間足チャート:2月以降

TradingView提供のチャート

ブルームバーグがまとめた市場予想では、今回のPCE価格指数は昨年11月から上昇が見込まれている。ゆえに焦点は、予想外に下振れする場合だ。米連邦準備制度理事会(FRB)がインフレ指標として重視するPCE価格指数でもインフレ鈍化が示される場合は、「利下げ期待→米金利の低下→米ドル安の進行→金価格の上昇」が予想される。

米PCE価格指数の動向:過去1年間

米PCE価格指数の動向:過去1年間

ブルームバーグのデータで作成 / 赤棒グラフ・ドット:市場予想


金価格のテクニカル分析、5100ドル突破なるか

週明け16日の金価格は売り先行でスタート。5030ドルがレジスタンスラインとして意識されている。しかし下落幅は限定的。レポート掲載時点では5000ドルで反発し底堅さを維持している。

金価格の5分足チャート:16日スタートから午前11時までの動向

金価格の5分足チャート:16日スタートから午前11時までの動向

出所:IGチャート

5100ドルの突破
今週も金価格が反発地合いを維持する場合、最大の焦点は5100ドルの攻防だ。2月に入りこの水準がレジスタンスラインとして意識されている。5030ドルの突破は、5100ドルをトライするサインと捉えたい。

金価格が5100ドル台の攻防へシフトする場合は、1月下旬の急落時の高値と安値のフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準5141ドルの攻防が焦点に浮上しよう。この水準を突破する場合は、5200ドルを視野に上昇拡大を予想する。

昨年10月以降、金価格は変動拡大の傾向にある。ブルームバーグの価格データによれば、上昇局面で200ドルを突破した週は、昨年10月13日~17日の週の234ドル高と今年1月19日~23日の週の391ドル高のみ。変動拡大の傾向にある金価格だが、強気地合い一色というわけではない。今週は、現在の価格水準から約200ドル上の5200ドルまでが上昇の限界と予想する。
注目のチャート水準
・5200ドル:上限予想
・5141ドル:61.8%水準
・5100ドル:レジスタンスライン
・5030ドル:レジスタンスライン

4900ドルの維持
金価格が調整売りに直面する場合は、以下にまとめたチャート水準の攻防に注目したい。

注目は4900ドルの維持だ。現在5000ドル付近で推移している20日線を下方ブレイクする場合は、4900ドル台の攻防を意識したい。1時間足チャートの短期サポートラインの下方ブレイクは、4900ドルをトライするサインとなろう。

4915ドル付近には、2月に入りサポートラインとして意識されている25日線が推移している。4900ドル直下の4886ドルは半値戻しにあたり、先週13日の反落を止めた経緯がある。4900ドルはテクニカル面で意識されやすい状況にある。この水準を今週の下限と予想する。

想定を超える下落で金価格が4900ドルを下抜ける場合は、サポート転換の可能性がある4800ドルを視野に下落拡大を警戒したい。そのきっかけになり得るのが、前述の米PCE価格指数だ。
注目のチャート水準
・4915ドル:25日線
・4900ドル:下限予想
・4886ドル:半値戻し
・4800ドル:サポート転換の可能性あり


金価格の日足チャート:今年1月以降

金価格の日足チャート:今年1月以降

TradingView提供のチャート

金価格の4時間足チャート:1月下旬以降

金価格の4時間足チャート:1月下旬以降

TradingView提供のチャート


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