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ユーロ高が急進 15年2か月ぶり水準 ECBは利上げ見送り濃厚

ユーロ円相場が159.84円を記録。ECBは利上げ見送りが濃厚だが、アメリカの金利低下がユーロ高の要因になっている。

出所:ブルームバーグ

23日の外国為替市場で円安ユーロ高が急激に進んだ。アメリカの長期金利(10年物米国債利回り)が5%で頭打ちになる気配をみせ、ユーロが対ドルで買われたことが背景だ。24日の東京市場ではユーロ円相場が約15年2か月ぶりの円安ユーロ高水準となっている。一方、欧州中央銀行(ECB)が26日に開く理事会では11会合ぶりの利上げ見送りが確実な情勢。ユーロ圏の物価上昇の減速が確認される中、ECBは景気動向に配慮しながら物価動向を見極める考えだとみられている。利上げが見送られればユーロ円相場はユーロ安圧力を受けることになるが、ドル円相場の膠着が続く中、相場の先行きが米国の長期金利の動向に左右されることも想定されそうだ。

24日のユーロ円相場で1ユーロ=159.84円

金融情報会社リフィニティブのデータによると、23日のニューヨーク市場でのユーロ円相場(EUR/JPY)の終値は1ユーロ=159.71円。前日終値から0.99円の円安ユーロ高となった。これに続く24日の東京市場でも一時、159.84円をつけており、2008年8月29日(161.17円)以来の円安ユーロ高水準を更新している。

ユーロ円の日足チャートと主な出来事

ユーロ高進行のきっかけとなったのは米国の長期金利に頭打ちの兆しが出たことだ。23日のニューヨーク債券市場では上昇が続いてきた長期金利が朝方に5%に到達。その後は、利回りの高さを材料として米国債が買われる展開となり、今度は長期金利が低下していった。長期金利は終値で4.838%まで下がり、ユーロはドルに対して1%ほど上昇した。同時にドル円相場(USD/JPY)でも円高が進んだが、ユーロ高ほどの大きさにはならなかった。

ECBは26日の理事会での利上げ見送りが確実か

こうした中、ECBは26日の理事会で利上げを見送ることが確実視されている。ロイター通信のエコノミスト調査では85人全員が政策金利の下限にあたる中銀預金金利が4.00%で据え置かれると予想。リフィニティブのデータでも、利上げ見送りについて投資家の動向から算出される確率は日本時間24日正午の段階で99%に達している。

利上げ見送り観測の背景には、ユーロ圏の9月の消費者物価指数(CPI)の上昇率が減速したことがある。総合指数の上昇率は前年同月比4.3%で、8月の5.2%から低下。エネルギー、食品、酒類、タバコを除いたコア指数の伸び率も4.5%となり、8月(5.3%)から下がった。また、ECBは9月の理事会後の声明で、政策金利の水準がすでに物価上昇率2%の目標を達成するのに十分な水準にあることを指摘。クリスティーヌ・ラガルド総裁もユーロ圏の成長率の低さにも言及し、2022年7月から続けてきた利上げの効果を見極める考えを示唆していた。

ユーロ圏の消費者物価指数(CPI、総合、コア)の伸び率の推移のグラフ

ECBが実際に利上げを見送れば11会合ぶり。1年以上も続いてきた日本とユーロ圏の金利差拡大が止まる材料とみなされれば、ユーロ円相場にとっては円高ユーロ安要因として働く可能性がある。ただ、ドル円相場が日米の金利差と日本政府による為替介入警戒の結果として149円台後半で膠着する中、今後も米国の長期金利の低下を意識したユーロ買いが続いた場合は、ECBの利上げ見送りによるユーロ安効果が薄れる可能性もありそうだ。


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