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【IG米国株レポート】 S&P500指数、今週の見通しと注目のチャートポイント

米国株のトレンドを示すS&P500種株価指数(SPX)は現在、テクニカルの面で反発のムードにある。今週、S&P500指数が反発基調を維持する場合は2つの移動平均線の攻防に注目したい。一方、株安要因として警戒すべきは米長期金利の上昇と原油高である。S&P500指数が再び下値をトライする場合に注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG米国株レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・S&P500種株価指数(SPX)はテクニカルの面で反発のムードにある
・今週も反発基調を維持する場合は、2つの移動平均線の攻防に注目したい
・一方、再び下値を目指す展開となれば4,200ポイントの維持が焦点となろう
・4,200ポイントの下方ブレイクは、さらなる下落のシグナルとして警戒したい


反発ムードのS&P500指数

一時20ポイント台へ上昇する局面が見られたVIX指数(VIX)は、先週6日に17ポインド台まで低下した。

そして機関投資家が運用のベンチマークとするS&P500種株価指数(SPX、以下ではS&P500指数)は現在、反発のムードにある。

S&P500指数とVIX指数のチャート:日足 23年3月以降

S&P500指数のチャート:日足 23年3月以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

上昇の局面では2つの移動平均線のトライが焦点に

直近のS&P500指数(SPX)の動向を日足チャートで確認すると、3月安値と7月高値の半値戻しの水準4,208レベルがサポートの水準として意識されていることが分かる(下の日足チャート、青水平ラインを参照)。

そして、先週6日の市場では大陽線が示現し、10日線(6日時点で4,282レベル)を一気に上方ブレイクした。

また、日足のストキャスティクスの動向を確認すると、売られ過ぎの水準でゴールデンクロスが示現し急反発している。

上で述べたテクニカルの攻防と動向は、S&P500指数が反発相場へ転じる可能性を示唆している。

今週もS&P500指数が反発基調を維持する場合、目先の焦点は8月18日の安値4,335レベルの突破となろう。この水準は現在、レジスタンスへ転換するムードがある。

S&P500指数が4,335レベルを完全に突破する場合は、2つの移動平均線の攻防が焦点として浮上しよう。

ひとつは、過去にサポートとしてもレジスタンスとしても意識される局面が見られた21日線である。この移動平均線は先週6日の時点では、4,362レベルで推移している。

S&P500指数が21日線の上方ブレイクに成功する場合、次の焦点は100日線の攻防となるかどうか?この点に注目したい。この移動平均線は先週6日の時点では、4,393レベルで推移している。

S&P500指数のチャート:日足 23年3月以降

S&P500指数のチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成

短期レジスタンスラインを突破するまでは

S&P500指数(SPX)が100日線を突破しても、反落リスクを警戒する状況が続こう。

相場が再び上昇トレンドへ転じたと判断するには、7月27日の高値4,607レベルを起点とした短期レジスタンスラインの上方ブレイクを確認する必要がある(下の日足チャートを参照)。


下落の局面で注目しておきたいチャートポイントは?

こちらのIG米国株レポートで指摘したとおり、今週の米国株はインフレ関連の経済指標と米長期金利の反応でトレンドが左右されると予想する。

特に各市場参加者の注目度が高いのが、9月の消費者物価指数(CPI)である。9月CPIが米長期金利の低下要因となれば、S&P500指数(SPX)は上で述べた2つの移動平均線を突破し、短期レジスタンスラインを視野に上昇幅の拡大を想定しておきたい。

一方、9月CPIが米長期金利の高止まりの要因、または上昇の要因となればS&P500指数の下落相場を警戒したい。このケースで注目すべきは、3月安値と7月高値の半値戻しの水準4,208レベルの維持である。このテクニカルポイントの攻防は、4,200台を維持できるかどうか?を見極める攻防でもある。

日足ローソク足の実体ベースで半値戻しの水準4,208レベル(4,200)を完全に下方ブレイクする場合はさらなる下値のトライ、具体的にはフィボナッチ・リトレースメント61.8%の水準4,114レベルを視野に下落幅の拡大を想定しておきたい。

また、S&P500指数が4,200レベルを下方ブレイクした後の反発局面で、半値戻しの水準4,208レベルが相場の上昇を止める場合は、この水準がレジスタンスへ転換する可能性を意識したい。

実際にこの状況(4,208レベルのレジスタンス転換)が確認される場合は、さらなる下値トライを警戒したい。


中東の地政学リスクと原油高リスク

今週、S&P500指数(SPX)の下落要因としてもうひとつ注視すべきが、中東の地政学リスクと原油先物価格の動向である。

週明けのNY原油先物価格(WTI)は、中東情勢の緊迫化を受け一気に85ドルの水準を上方ブレイクしてスタートした(詳細はこちらのIG米国株レポートを参照)。

原油高は米長期金利の上昇要因である。そして米長期金利の上昇は現在、米株安の要因となっている。

今週、米長期金利の上昇と原油高が続く場合は、S&P500指数が再び半値戻しの水準4,208レベル(4,200)をトライする展開だけでなく、この水準を下方ブレイクする可能性も意識しておきたい。

S&P500指数のチャート:日足 23年3月以降

S&P500指数のチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成

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