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【ドル円】週間見通し(4/27週):日銀会合・FOMCで160円台上昇か 円高一閃には要警戒

ドル円(USD/JPY)の週間展望。植田日銀総裁の会見に注目。円安進行を警戒。FOMCが米ドル高の要因となれば、161円のトライが視野に入ろう。週間想定レンジは158.00-161.00。160円台の攻防では突発的な円高一閃を警戒したい。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 今週のドル円(USD/JPY)も節目の160円(160.00)を意識する展開が予想される。「原油高→米金利の反発」が続けば、米ドルの買い戻しも続こう。クロス円の高止まりは円安圧力の根強さを示唆している
  • 今週は中銀ウィーク。日銀会合では植田総裁の会見に注目。円安進行を警戒。FOMCが米ドル高、ECB理事会がユーロ高の要因となればドル円は160円の突破→上値トライが予想される
  • ドル円の週間想定レンジは158.00-161.00円。160.50突破は次の節目水準161円(161.00)をトライするサインとなろう。159円(159.00)を下方ブレイクする場合は、158円(158.00)を視野に下落拡大を警戒したい


米金利の動きに注目

今週のドル円(USD/JPY)も心理的節目の水準160円(160.00)を意識する展開が予想される。160.00のトライおよびブレイクアウトのきっかけとして注目したいのが、米金利の動きだ。

4月に入り上昇が抑制されている米10年国債利回り(以下米長期金利)だが、先週21日以降は反発基調にある。WTI原油先物価格の高止まりに連動した反発であることを考えるならば、インフレを警戒した動きと言える。

米10年債利回りとWTI原油先物価格の動向:15分足チャート

10年債利回りとWTI原油先物価格の動向:15分足チャート TradingView提供のチャート / 4月20日~24日

日米の株高回帰や原油先物価格がバックワーデーション(期先の価格が期近の価格を下回る状況)にあることも踏まえれば、外為市場の参加者も「有事のドル買い」の先をすでに見据え始めていると筆者は考えている。

しかし、米イランの和平協議は難航しており情勢は不透明だ。米金利の反発を受け、先週の米ドルは一部の通貨を除くG10通貨で米ドル高へ振れた。これらの状況を俯瞰すれば、今週もホルムズ海峡の混乱に伴う原油高が続けば、「米金利の反発→米ドルの買い戻し」を想定しておく必要がある。

米ドルの動向:4月20~24日

米ドルの動向:4月20~24日 ブルームバーグの為替データで作成

高止まりのクロス円、円安進行を警戒

ドル円(USD/JPY)の160円台乗せの要因として、円安の進行にも注目したい。この点を示唆しているのが、高止まりするクロス円だ。17日の外為市場でユーロ円(EUR/JPY)は一時187.95レベルまで上昇し、単一通貨ユーロ導入以降の最高値を付けた。

豪ドル円(AUD/JPY)にも注目したい。4月以降、日本円は対豪ドルで3.9%下落し、1990年以来となる114円の攻防にある。豪ドルは資源国通貨としての特性を持つ。今週イラン情勢が再び緊迫化し、コモディティ市況の底堅さが意識される場面では、豪ドル円がクロス円の上昇をリードする展開も想定される。

クロス円は「円安バロメーター」として注視すべき「指標」だ。そのクロス円が高止まりしている状況で前述の米ドル高が再燃すれば、ドル円はチャート分析のセクションで詳述するチャート水準を視野に上昇拡大を想定したい。

日本円の動向:4月1~24日

日本円の動向:4月1~24日 ブルームバーグの為替データで作成

中銀ウィーク 日銀会合、FOMC、ECB理事会の焦点

今週は日銀金融政策決定会合(27-28日)、米連邦公開市場委員会(FOMC、28-29日)、欧州中央銀行理事会(30日)、そしてイングランド銀行の金融政策委員会(MPC、30日)が重なる中銀ウィークとなる。

日銀は、中東情勢が経済に与える影響を注視する必要から4月会合での利上げを見送り、6月会合に利上げの照準を合わせていると、翌日物金利スワップ(OIS)市場は織り込んでいる。展望レポートで物価見通しを上方修正しても、会見で植田和男総裁が利上げについて慎重に判断していく姿勢を強調する場合は、円安進行の要因になり得る。

FOMCではインフレに対する参加者の見解に注目したい。米・イスラエルがイラン攻撃に踏み切って以降、OIS市場では米利下げ観測が急速に後退し、年内1回利下げの見通しも不透明な状況にある。声明やパウエルFRB議長の会見でインフレ抑制重視の姿勢が鮮明となれば、年内利下げ見送りの観測が強まる可能性がある。「原油高止まり→米金利反発」の状況にある中で“タカ派のパウエル会見”が重なれば、米ドル高を想定したい。

米政策金利の見通し

米政策金利の見通し ブルームバーグのデータで作成/ 4月24日時点

ECB理事会の焦点も、同じくラガルドECB総裁の会見に注目が集まるだろう。現状、OIS市場では6月利上げを織り込む状況にある。中東の地政学リスクが高まって以降、ECBの利上げが既に意識されている中、会見で改めてタカ派姿勢が強調されユーロ高で反応する場合は、前述の豪ドル円と相まって、クロス円の円安進行をサポートする展開が想定される。


ドル円のチャート分析、週間想定レンジ158.00-161.00円

日銀会合が円安要因、FOMCが米ドル高の要因となれば、ドル円(USD/JPY)は160円の突破と上昇拡大が予想される。現在159.80レベルがレジスタンスラインとして意識されている(1時間足チャート)。この水準の突破は、心理的節目の水準160.00をトライするサインとなろう。

160円台の攻防となる場合は、3月下旬に相場の上昇を止めた160.50レベルの突破が焦点となろう。この水準のブレイクアウトは、次の節目水準161.00をトライするサインとなろう。この水準を今週の上限と予想する。

なお、円安進行での160円突破は、政府・日銀による為替介入の可能性を高めるだろう。一気に161.00をトライする展開となれば、市場参加者の警戒レベルと突発的な円高のリスクが高まろう。160円台以上の攻防では、突発的な円高一閃を警戒したい。

注目のチャート水準:レジスタンス
・161.00:上限予想
・160.50:3月下旬の高値レベル
・160.00:心理的節目の水準
・159.80:レジスタンスライン

ドル円の反落要因として注目したいのが、冒頭で述べた米長期金利の動きだ。原油高によるインフレリスクはくすぶるが、4月以降、米長期金利の水準がじりじりと切り下がっている。

今週、イラン情勢で進展が見られる場合は、「米金利の低下→米ドル安」の展開が予想される。このケースでは、1時間足チャートにまとめたサポートラインの攻防が焦点となろう。

21日線が159.20レベルで推移している(24日時点)。159.00はフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻しにあたる(1時間足チャート)。159.00-20がテクニカル的なサポートゾーンを形成する可能性がある。

ドル円が158円台へ反落する場合は、サポート転換の兆しが見られる158.50レベルと50日線の攻防に注目したい。158.00トライの局面では、二度長い下ヒゲが示現し相場が反発している。米金利が急低下する可能性が低いこと、クロス円の高止まり(円安)を踏まえれば、158.00を今週の下限としたい。
注目のチャート水準:サポート
・159.20:21日線(24日時点の水準)
・159.00:サポートライン、38.2%戻し(158.98)
・158.50:サポートライン
・158.11:50日線(24日時点の水準)
・158.00:下限予想


ドル円 日足チャート:2026年以降

ドル円 日足チャート:2026年以降 TradingView提供のチャート

ドル円 1時間足チャート:4月16日以降

ドル円 1時間足チャート:4月16日以降 TradingView提供のチャート

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