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TSMC、成長見通しは? 18日決算 世界の半導体株に追い風も

TSMCの2024年1-3月期決算は成長が回復しそうだ。4-6月期の見通しも高ければ、世界的な半導体株高につながる可能性も。

TSMC、総収入の伸びは? 18日決算 見通し次第で半導体株高も 出所:ブルームバーグ

半導体受託製造で世界最大の台湾積体電路製造(TSMC)が18日に発表する2024年1-3月期決算発表での焦点は今後の総収入の伸び率だ。TSMCが1-3月期の実績はもちろん、4-6月期についても高い見通しを出せれば、株価上昇に拍車がかかりそうだ。TSMCは人工知能(AI)に不可欠な半導体の供給元として存在感を示しているが、2023年の業績は勢いに欠けた。TSMCの成長回復は、世界のハイテク企業の積極的な投資姿勢の現れとみなすことができるだけに、アメリカや日本の株式市場での半導体株の値上がりにつながる可能性もある。

TSMCの1-3月期決算は総収入が10%超増加の見通し

TSMCは台湾時間の18日午後2時(日本時間18日午後3時)に決算会見を開く。LSEGのデータによると、TSMCの1-3月期決算に関する市場予想は、米ドルベースの総収入が前年同期比10.53%増の184.79億ドル。アメリカで上場している米国預託証券(ADR)ベースでの1株当たり利益(EPS)は1.78%減の1.29ドルと見込まれている。TSMCは過去12回の四半期決算のうち3回で総収入が市場予想を超えられなかった。1株当たり利益はすべて予想を上回っている。また、LSEGによると、TSMCの4-6月期の総収入については、195.98億ドルが見込まれている。

TSMCの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

TSMCのADRでの株価(TSM)は2022年に38.08%下落。その後、2023年は39.62%上昇した。10日の終値は146.22ドルで、2023年末比40.60%高と勢いづいている。3月7日には史上最高値(149.20ドル)を記録した。TSMCは世界のハイテク企業から発注を受けて、スマートフォンや高性能コンピューターなどに用いられる半導体を製造しており、AIブームを背景にして成長への期待が回復している。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は21.56倍。米国の半導体大手NVIDIA(エヌビディア、NVDA)の33.45倍や、アドバンスド・マイクロ・デバイセズ(AMD)の39.46倍と比べて割安だ。アナリストが提示する目標株価の平均は145.13ドルだが、3月以降は目標を180ドル以上に引き上げる動きも出ている。14人のうち7人が強い買い、6人が買いを推奨。残り1人は維持を勧めている。

TSMCの成長回復は世界の半導体株に好影響も

AIブームの中で存在感を発揮するTSMCだが、2023年の業績は芳しいものではなかった。1-3月期から10-12月期までの4四半期すべてが前年同期比での減収減益で、魏哲家(シーシー・ウェイ)CEOは1月18日の10-12月期決算会見で、「2023年は世界の半導体産業にとって試練の年だった」と言及。世界経済の弱まりや物価上昇、金利高が世界的な半導体の在庫調整を長引かせたことを理由に挙げた。

しかしTSMCはこの決算会見で2024年1-3月期の総収入の見通しとして180億-188億ドルを提示。5四半期ぶりの増収に自信を示した。こうした中、TSMCが10日に公表した1-3月までの台湾ドルベースでの総収入は前年同期比16.5%増となっている。

TSMCは総収入の約70%を米国、約10%を中国、約5%を日本で稼いでおり、TSMCの成長は世界のハイテク企業が半導体投資に積極的になっていることを意味する。TSMCの10-12月期決算と見通しが好感された1月18日は、TSMCの株価が前日比9.79%高となったほか、エヌビディアの株価も1.88%高、ソフトバンクグループ(9984)子会社の英アーム・ホールディングス(ARM)も6.26%高となった。翌19日の東京市場では、半導体製造装置の東京エレクトロン(8035)が6.03%高、半導体検査装置のアドバンテスト(6857)が8.20%高となり、日米の株式市場のムードを明るくした

日米に上場する半導体株(エヌビディア、TSMC、アーム・ホールディングス、AMD、東京エレクトロン、アドバンテスト)の株価の推移

このためTSMCが4月18日に発表する1-3月期の総収入が市場予想を超えたうえで、4-6月期についても高い見通しを示せば、TSMCはもちろん、世界の半導体株にとって追い風となりそうだ。一方、TSMCが拠点を置く台湾は3日に大規模な地震に見舞われており、経済活動への影響も懸念されている。TSMCの発表内容に失望感が出れば、前回とは対照的に世界の株式市場に動揺が走る可能性もある。


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