コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

テスラ、株価下落に拍車も 24日決算発表 成長鈍化の不安膨らむ

テスラの株価は2023年末から急落。長期金利の反発や中東情勢の緊迫化という逆風も株価の足を引っ張っているようだ。

テスラ、株価下落に拍車も 24日決算発表 成長鈍化の不安膨らむ 出所:ブルームバーグ

電気自動車(EV)大手のテスラが24日に発表する2023年10-12月期決算は増収ペースの減速が見込まれている。イーロン・マスクCEOが続けてきた値下げ路線の悪影響が見込まれており、投資家の間でテスラの成長性への不安が膨らんでいる形だ。テスラの株価は2023年末からアメリカの長期金利(10年物米国債利回り)の反発を背景に急落している。中東情勢の緊迫化もテスラの経営に悪影響を及ぼしているもようで、10-12月期決算が投資家の失望を買えば、株価下落に拍車がかかる可能性もある。

テスラの10-12月期決算は総収入の伸びが5%割れの予想

テスラは24日の取引時間終了後に10-12月期決算を発表する。決算会見は米国東部時間の24日午後5時30分(日本時間25日午前7時30分)に開かれる。LSEGのデータによると、テスラの10-12月期決算に関する予想は、総収入が前年同期比4.9%増の255.15億ドル。テスラの決算で投資家が注目する調整ベースの1株当たり利益(EPS)は0.74ドルで、こちらは37.8%減となる見通しだ。テスラは過去15回の四半期決算のうち前回を含む3回で、総収入が事前予想を超えられなかった。1株当たり利益でも3回、事前予想のクリアに失敗している。

テスラの業績(総収入、1株当たり利益=EPS)の推移のグラフ

LSEGのデータによると、テスラの株価(TSLA)は2021年11月4日に409.97ドルの上場来高値を記録。その後、2023年1月3日には108.10ドルまで値下がりした。直近の終値(16日)は219.91ドルで、底値の2倍となっている。ただし12月27日につけた高値(261.44ドル)との比較では15.89%安という不振だ。

LSEGによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は56.95倍。中国のEV大手のBYD(13.51倍、1211)と比べて割高だ。アナリストが提示する目標株価の平均は229.49ドルで、前回の決算発表前の水準(237.28ドル)から期待が薄らいでいる。44人のうち5人が強い買い、12人が買い、19人は維持を勧めている。一方、4人は売り、別の4人も強い売りを推奨している。

テスラは引き続き値下げ戦略が総収入を圧迫か

テスラの10-12月期の総収入の伸び率が5%割れになると予想される背景には2023年に繰り返した値下げ戦略がある。テスラは10-12月期の販売台数が前年同月比11.4%増の48万4507台だったと発表しているが、値下げ戦略が収入の伸びを抑える要因になるとみられているようだ。テスラの総収入は2022年から2023年4-6月期までの6四半期では平均48%の成長を続けてきただけに、予想通りの結果になれば成長鈍化への不安が膨らむ可能性がある。

テスラの販売台数と粗利益率の推移のグラフ

それでもテスラは値下げ戦略を変えていない。香港メディアによると、テスラは12日に中国での販売価格を最大6%引き下げたといい、競争が激しい中国市場でのシェア獲得の狙いがうかがえる。

長期金利の反発や中東情勢の緊張がテスラへの逆風に

ただしテスラの経営環境の厳しさは否めない。米国の長期金利は12月27日には3.7%台をつけ、10月下旬に記録した5%台から低下してきたが、このところは4%程度まで反発している。長期金利の低下は自動車ローン金利を引き下げることで消費者がEVを買いやすくなる環境につながると期待されてきたが、追い風が止んだといえる状況だ。また、イエメンの親イラン武装組織フーシによる紅海を通過する船舶への攻撃はテスラの物流網にも影響を与えているもよう。ロイター通信によると、テスラのドイツ工場は部品不足の結果として、1月29日から2月11日にかけて大半の操業を停止するという。

テスラの株価は、マグニフィセント・セブンと呼ばれる大手ハイテク7銘柄の中で、アップル(AAPL)とともに2023年下半期に入ってからの失速感が目立つ。24日の決算会見ではマスク氏がテスラの成長性について語る内容にも注目が集まりそうだ。


本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株式CFD

  • 世界12,000銘柄以上の株式トレードをCFDで提供
  • 日本、アメリカ、ヨーロッパを含む世界の株式を1株からリーズナブルにお取引
  • 世界の有名企業の株が取引可能

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。