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テスラ、株価不調を脱せるか 18日決算発表 収益性悪化でも値下げ

テスラの7-9月期決算は減益予想。値下げによる収益性悪化と販売低調が重なる中、イーロン・マスクCEOの発言に注目が集まる。

出所:ブルームバーグ

電気自動車(EV)大手のテスラが18日に発表する2023年7-9月期決算は増収減益が見込まれている。値下げ路線で収益性の悪化が懸念される中、7-9月期は販売が低調だったことも分かっており、業績の伸び悩みが想定されているようだ。テスラの株価は7月の前回の決算発表以降低迷しており、イーロン・マスクCEOが投資家を元気づけるメッセージを出せなければ、株価にさらなる下押し圧力がかかる可能性もある。

テスラの2023年7-9月期決算は減益予想

テスラは18日の取引時間終了後に決算を発表する。決算会見は米国東部時間の18日午後5時30分(日本時間19日午前6時30分)に開かれる。金融情報会社リフィニティブのデータによると、テスラの7-9月期決算に関する予想は、総収入が前年同期比12.6%増の241.59億ドル。テスラの決算で投資家が注目する調整ベースの1株当たり利益は0.74ドルで、こちらは29.5%減となる見通しだ。テスラは過去14回の四半期決算のうち2回で、総収入が事前予想を超えられなかった。1株当たり利益でも同じく2回、事前予想のクリアに失敗している。

テスラの業績(総収入、1株当たり利益)の推移のグラフ

テスラの株価(TSLA)はEV普及への期待から2021年11月4日には409.97ドルの上場来高値を記録。しかしその後は株価が下落し、2023年1月3日には108.10ドルまで値下がりした。1年2か月で株価が約4分の1になった形だ。10月10日の終値は263.62ドルで、底値の2倍以上になっているが、4-6月期決算発表直前との比較では9.5%安となっている。

リフィニティブによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は62.95倍で、自動車大手のゼネラル・モーターズ(4.44倍、GM)やトヨタ自動車(10.00倍、7203)と比べて大きく割高な水準にある。中国のEV大手のBYD(19.01倍、1211)と比べてもやはり割高だ。アナリストが提示する目標株価の平均は237.28ドルで、10月に入ってからは目標株価を400ドルに上げるアナリストが出る一方、120ドルに下げるケースも出るなど評価は交錯している。45人のうち、6人が強い買い、12人が買い、20人は維持を勧めている。一方、3人は売り、4人は強い売りを推奨している。

テスラは10月もモデル3などで値下げを実施

テスラの株価が前回の決算発表後に低迷してきたのは、収益性への不安が高まっているからだ。4-6月期の総収入に対する粗利益の比率(粗利益率)は18.2%で、かつての29%を超える水準から大きく低下した。

それでもテスラは10月にも値下げを実施し、アメリカでの販売価格は、最も低価格のモデル3でこれまでよりも3.1%安い、3万8990ドルからに設定された。マスク氏は7月の決算会見で「もしも経済情勢が安定的でなければ、価格を下げなければならない」と言及。経済の先行き不安や、金利高による自動車ローン金利の上昇が治まらない中、消費者にEVを買ってもらうには値下げが必要だとの立場を示していた。

また、テスラはすでに7-9月期の販売台数が前期比6.7%減だったことを発表済み。前期比でのマイナスは5四半期ぶりで、工場改修のための稼働停止があったことを理由に挙げている。前年同期比では27%増の水準だが、粗利益率が落ちている中での販売台数の不調は業績への不安要素であることは間違いない。

テスラの販売台数と粗利益率の推移のグラフ

18日の決算会見ではこうした状況についてマスク氏がどのようなメッセージを発するかが注目される。収益性よりも販売台数を優先させる戦略について、投資家を納得させることができるかどうかで、決算発表後のテスラの株価の行方が変わってきそうだ。


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