コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

米国株、急落1.4%安 S&P500安値 FRB利下げ見通し大幅後退

S&P500は1.36%安で4か月ぶりの安値。パウエル氏の発言から利下げへの慎重姿勢がにじんだことが要因だ。中東の戦火も収まらず、不安は多い。

米国株、急落1.4%安 S&P500安値 FRB利下げ見通し大幅後退 出所:ブルームバーグ

アメリカの株式市場で急落懸念が強まっている。S&P500種株価指数の18日の終値は前日比1.36%安で、約4か月ぶりの安値を更新。連邦準備制度理事会(FRB)のジェローム・パウエル議長の連邦公開市場委員会(FOMC)後の記者会見で、利下げへの慎重姿勢がにじんだことが悪材料となった。金融市場では年内の追加利下げはないとの見方が強まっており、S&P500への下落圧力が大きくなっている。一方、イラン情勢をめぐっては、イランとイスラエルがともにエネルギー施設への攻撃を加えており、原油先物市場の指標価格であるWTI(翌月渡し)が改めて1バレル=100ドルを超える場面が出た。イランの攻撃にさらされいる周辺国からはイランへの強硬姿勢が出ており、イラン交戦に伴うホルムズ海峡封鎖の解消は遠のいていそうだ。こうした中、18日の金融市場では投資家心理の悪化が進み、S&P500がさらなる波乱に見舞われる可能性が続いている。

アメリカのS&P500は1.36%安 4か月ぶりの安値を更新

S&P500(SPX)の18日の終値は6624.70。3営業日ぶりの下落(前日比1.36%安)で、11月21日(6602.99)以来、約4か月ぶりの安値となった。ブルームバーグによると、アメリカとイスラエルによるイラン攻撃が始まった2月27日終値との比較では3.70%安で、1月27日の最高値(6978.60)からは5.07%安となっている。

S&P500とアメリカの長期金利の推移のグラフ

FRBは政策金利を維持 年内利下げ見通しは1回で変わらず

S&P500の値動きを左右するとみられていたFOMCの結果は、表面上は落ち着いた内容だった。政策金利は3.50-3.75%(中間値3.625%)で維持され、市場予想通りの結果。経済見通しでは2026年末の政策金利の水準は3.4%とされ、年内の利下げ回数が1回になるという12月段階の見通しから変化はでなかった。パウエル氏は記者会見でホルムズ海峡封鎖に伴う原油高が物価上昇率に与える影響の大きさや持続性は誰にも分からないと繰り返すとともに、消費者や企業、市場参加者らが予想する長期的なインフレ率には大きな変化が出ていないと指摘した。

FOMC参加者による政策金利の見通しのグラフ

パウエル氏は物価上昇への警戒に軸足 年内利下げ確率は21%まで低下

ただ、パウエル氏は、米国の物価上昇率が約5年に渡ってFRBが目標とする2%を超える状況が続いていることを踏まえれば、長期的な予想インフレ率を2%に留めることが「非常に重要だ」と指摘。物価が上昇するとの人々の予想が実際の物価上昇につながる展開への警戒を感じさせた。同時にパウエル氏は労働市場の堅調さには自信をのぞかせ、2月雇用統計で就業者数の伸びが市場予想を大幅に下回ったことについても、問題視しない姿勢を示唆している。トランプ政権下で移民の流入が減り、労働力の供給が減っていることを踏まえれば、労働力への需要が高まらないことは「経済が必要としていることのようにも思える」と述べた。

このためパウエル氏は利下げで経済活動を刺激して雇用を拡大することよりも、物価上昇の加速を抑え込むことに重点を置いているとみることができそうだ。実際、18日の金融市場では、パウエル氏の記者会見を受けて、利下げ見通しが後退。ブルームバーグによると、12月のFOMC後の政策金利の水準は3.500%と見積もられ、前日から0.116%ポイント上昇。年内に1回の追加利下げが行われる確率は21%まで低下した。4月のFOMC後の政策金利の見通しは3.651%で、現状の政策金利の水準を超えている。これまでFRBが追加利下げを行うとの期待は株式市場の下支え要因だっただけに、18日のS&P500の値動きはパウエル氏の会見が進むにつれて下落幅が広がる展開となった。

金融市場で見込まれる政策金利の水準の見通しの推移のグラフ

カタールとイランのエネルギー施設に攻撃 WTIは再び100ドルを突破

一方、S&P500の見通しへの不安を大きく強めているイラン情勢は改善の兆しがでていない。カタールの国営カタール・エナジーは日本時間19日午前3時台、SNSのXへの投稿で工業都市ラスラファンがミサイル攻撃を受けたと公表。「甚大な被害がもたらされた」とした。ラスラファンは2日にも攻撃を受けており、液化天然ガス(LNG)の生産が停止されたと発表されている。これに先立つ日本時間18日午後8時台には、イラン国営メディアがイラン南部のサウス・パース・ガス田が攻撃を受けたと報じたと伝わっている。

イランをめぐる戦火は中東からのエネルギー供給の落ち込みが長期化する懸念を強め、原油価格に上昇圧力をかけた。ブルームバーグによると、WTI(翌月渡し、WTI原油)は日本時間19日午前5時台に1バレル=100.55ドルをつけ、16日の102.44ドル以来の高値となった。原油価格の高止まりは世界の経済活動の足かせといえ、S&P500にとっての悪材料だ。

WTIの推移のグラフ

周辺国からイランへの強硬論も VIX指数悪化でS&P500急落懸念深まる

また、イランからの攻撃は周辺国の苛立ちを強めているようだ。米紙ウォールストリート・ジャーナル(WSJ)は17日、アラブ首長国連邦(UAE)のスルタン・アル・ジャーベル産業・先端技術相がインタビューに対し、中東地域の長期的な安定を達成するには、イランの核開発や弾道ミサイル、周辺地域のテロ組織への支援を含めたすべての問題に対処する必要があると述べたと報じた。UAEでは16日、シャー・ガス田がドローン攻撃を受けており、UAE内の学識者からは、米国の軍事作戦を成功させるべきだとの声も出ているという。周辺国とイランとの間でも敵対関係が強まれば、早期の停戦が遠のき、ホルムズ海峡の安全確保が困難な状況をさらに長期化させることも考えらえる。

こうした中、18日の金融市場では投資家心理が悪化。シカゴ・オプション取引所によると、ウォール街の「恐怖指数」と呼ばれるVIX指数(VIX)は前日よりも12.16%高い25.09となった。イラン攻撃開始後、13営業日連続で20の大台を超えている。VIXはS&P500のオプション取引の動向から算出され、値が大きいほど、今後の値動きが荒くなることへの警戒が強いことを示す。米国とイスラエルによるイラン攻撃が3週目に入る中、今後もS&P500が急落に見舞われるケースが多くなりそうだ。

VIXとS&P500

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券の株価指数CFD

  • 主要指数の24時間取引が可能
  • 世界約30銘柄の株価指数を提供
  • 株価指数をバイナリーオプションで取引

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! デモ口座のみお持ちのお客さまには、2週間の期間限定での配信となります。受信を継続するにはライブ口座の開設をお願いいたします。 ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。