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豪ドル/米ドル(AUDUSD)と豪ドル円(AUDJPY):目先の見通しおよびチャートポイント

オーストラリア準備銀行(RBA)は5日、政策会合を開く。政策金利を4.1%で据え置く公算が大きいが、豪ドル相場の中長期的なトレンドはリスク資産の価格に左右されるだろう。豪ドル/米ドル(AUD/USD)と豪ドル円(AUD/JPY)の見通しは?注目しておきたいチャートポイントは?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

サマリー

・豪準備銀行(RBA)は、3会合連続で政策金利を据え置く公算が大きい
・豪ドル相場は、中銀イベントよりもリスク資産の動向が焦点に
・現在の豪ドル/米ドルは、下値トライを意識する状況にある
・豪ドル円は強気相場に傾いているがトレンドはリスク資産の動向次第


RBAの政策動向と豪ドル相場の展望

オーストラリア準備銀行(RBA、中央銀行)は5日、政策金利(オフィシャル・キャッシュレート)を発表する。3会合連続で4.1%に据え置くことが予想されている。このためRBAイベントの焦点は、今後の政策動向にある。

オーストラリア(豪州)のインフレ率は、22年12月の8.4%をピークに鈍化の基調にある。直近は4.9%まで低下している。また、米国の個人消費支出(PCE)価格指数も同様に鈍化の傾向にある。

今後は長期に渡って続けられた金融引き締め政策が景気に及ぼす影響を考慮する局面へシフトしていくことが予想される。よってRBAは、利上げではなく政策金利を現在の高水準でしばらく維持することで、国内外の経済情勢を見極める姿勢を示す可能性がある。

RBAの政策動向は、豪ドル相場のトレンドを左右する重要な要因である。しかし、リスク資産との相関性を考えるならば、中長期の豪ドル相場のトレンドを考える上でより重要となるのが、株式市場や国際商品市場の動向である。

よって、今日のRBAイベントが短期的な豪ドル売りの要因となっても、リスク資産価格の動向次第では、豪ドル相場の下落幅が限定的となるか、または上昇することが予想される。

逆にリスク資産価格が下落する場合は、豪ドル売りの進行が予想される。

オーストラリア(豪州)のインフレ率:月次 22年以降

オーストラリア(豪州)のインフレ率:月次 22年以降 ブルームバーグのデータをもとに作成

豪ドル/米ドル(AUD/USD)のチャートポイント

下値トライを意識する状況
豪ドル/米ドル(AUD/USD)は現在、0.6450前後(21日MA)を挟んで売り買いが交錯する状況にある。そして0.64レベルがサポートの水準として意識されている。

だが、0.69レベルでダブルトップを形成した後に下落トレンドへ転じ、現在は0.6520レベルがサポートからレジスタンスへ転換している。これら一連の動きを考えるならば、今意識すべきは豪ドル/米ドルの下値トライである。

下落局面でのチャートポイント
豪ドル/米ドルが下落トレンドを維持する場合は、サポートの水準として意識されている0.64レベルの攻防が焦点となろう。

RBAイベントやリスク資産価格の下落で0.63台の攻防となる場合は、8月17日の安値0.63650レベルの維持が焦点として浮上しよう。

豪ドル/米ドルがこのサポートポイント(0.63650レベル)をも完全に下方ブレイクする場合は、0.6300のトライを想定しておきたい。

上昇局面でのチャートポイント
一方、豪ドル/米ドルの上昇局面では、上で述べた0.6520レベルの突破が焦点となろう。だが、この水準を突破しても、0.6520レベルと同じくサポートからレジスタンスへの転換が確認されている0.6600レベルの上方ブレイクに成功しない限り、豪ドル/米ドルの下値トライを意識する状況が続くと予想する。

なお、50日MAが今日現在、0.6597レベルで推移している。テクニカルの面では、この移動平均線で相場の反発が止められるかどうか?この点に注目したい。

豪ドル/米ドルのチャート:日足 23年6月以降

豪ドル/米ドルのチャート:日足 23年6月以降 TradingView提供のチャートで作成

豪ドル円(AUD/JPY)のチャートポイント

強気の地合いに傾く豪ドル円
豪ドル円(AUD/JPY)は現在、円安トレンドにサポートされ短期レジスタンスライン(トライアングルの上限)を突破している。3月24日の安値86.06レベルを起点とした短期サポートラインや21日MA(今日現在94.03レベル)を維持している状況も考えるならば、豪ドル円は強気の地合いに傾いている。この点はMACDの動きも示唆している。

今日のRBAイベントが豪ドル売りの要因となっても、日米の株式が上昇トレンドを維持する場合、豪ドル円の下落は短期かつ限定的となることが予想される。

21日MAと短期サポートラインの攻防
RBAイベントの内容やリスク資産価格の下落などで豪ドル円が下値をトライする場合は、先週1日に相場をサポートした21日MAの維持が最初の焦点となろう。

この移動平均線を下方ブレイクする場合は、短期サポートライン(トライアングルの下限)の攻防が次の焦点として浮上しよう。このラインは今日現在、93.50レベルで推移している。

なお、この水準(93.50レベル)は、8月下旬に相場をサポートした経緯がある。

上昇局面でのチャートポイント
一方、豪ドル円の上昇局面では、直近高安の半値戻し94.74レベルの突破が焦点となろう。

日米の株高や国際商品市場の上昇でこの水準(94.74レベル)を上方ブレイクする場合は、95円台への上昇を想定しておきたい。

豪ドル円が95円台の攻防へシフトする場合は、リトレースメント61.8%の水準95.43レベルと7月下旬に相場の上昇を止めたレジスタンスの水準「95.85」レベルのトライおよびブレイクアウトが焦点として浮上しよう。

豪ドル円のチャート:日足 23年3月以降

豪ドル円のチャート:日足 23年3月以降 TradingView提供のチャートで作成

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