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日経平均株価 週間見通し(11/10週):AI相場に不透明感、ソフトバンクG決算と為替に注目

日経平均株価の週間展望。米AI相場、ソフトバンクG決算、為替にらみ。日本225の週間予想レンジは4万9000円~5万1800円。注目のチャート水準をIG証券のアナリストが詳細解説。

Source:Bloomberg Source:Bloomberg

要点

  • 先週の日経平均株価は主力AI関連株の下落を受け4.07%安で終えた。米AI相場の不透明感と日経VIが35ポイント付近で高止まりしている状況を考えるならば、今週も下値リスクを警戒
  • 反発要因として注目したいのが、11日のソフトバンクG決算と為替だ。好決算と円安継続なら日経平均株価を下支えしよう
  • 株価指数CFD「日本225」の週間予想レンジは4万9000円~5万1800円



日経平均反発スタートも下値リスク警戒

週明け10日の日経平均株価は反発で始まった。同指数の株価指数CFD「日本225」は5万1000円を試す場面が見られた。しかし、買いの勢いはすぐに失速。今週も下値リスクを警戒したい。

日本225の5分足チャート

日本225の5分足チャート

出所:IGチャート


米株式市場でAI相場に不透明感が広がり、その影響が国内AI関連株の売り圧力となっている。これらは値がさ株が多く、日経平均株価のトレンドを左右する。先週の動きがこの点を物語っている。日経平均株価は4.07%下落した一方、TOPIXの下落率は0.99%にとどまった。約4倍の乖離は、日経平均が値がさ株主導で変動する特性を浮き彫りにした。

今週も主力AI関連株の売りが続けば、日経平均株価は4万9500円下で推移している25日線を下方ブレイクする展開を想定したい。

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:2025年5月以降

日経平均株価とTOPIXの週間変動率:2025年5月以降

市場参加者の警戒感は、日経平均ボラティリティ・インデックス(VI)にも表れている。ブルームバーグのデータによれば先週5日に41.46ポイントまで急上昇し、直近も35ポイント付近で高止まりしている。米VIX指数が20を下回る中、日経平均VIが高止まりする状況は、国内市場の不透明感が強まっていることを示唆している。

日経平均VIとVIX指数の日足チャート:2025年4月以降

日経平均VIとVIX指数の日足チャート:2025年4月以降

ブルームバーグのデータを基に作成


今週の注目材料

今週は2つの材料が日経平均株価の方向性に影響を与えるだろう。

その一つが、11日に発表されるソフトバンクグループ(9984)の第2四半期決算だ。投資収益の伸びが寄与し、投資家の期待に応える決算内容なら日経平均の下支え要因となることが予想される。他のAI関連銘柄の買い戻しを促す要因にもなり得る。

為替の動向にも注目したい。11月に入り円安が一服している。しかし、高市政権の政策スタンス(責任ある積極財政と金融緩和志向)を踏まえると、円高トレンドへ転換する可能性は低い。ドル円(USD/JPY)が155円を視野に底堅さを維持すれば、輸出関連株と日経平均を押し上げ要因となろう。

下のチャートが示すとおり、2005年以降、日経平均株価とドル円との間には順相関の関係が見られる。直近ではその関係が崩れる局面も見られるが、長期トレンドとしてドル円の上昇(円安)は日経平均の追い風となってきた。

日経平均株価とドル円の長期トレンド:2000年以降

日経平均株価とドル円の長期トレンド:2000年以降

ブルームバーグのデータを基に作成


日本225の週間展望とチャート分析

今週の展望
7日の米株買い戻しと週明けの日本225の上昇スタートは、調整売りをこなしながら強気地合いが継続する可能性を期待させる。ソフトバンクグループ(9984)が好決算となり、外為市場で円安継続となれば日本225の反発ムードが高まろう。

しかし、AI相場のバリュエーション懸念が完全に後退したわけではない。9日のIG米国レポートで指摘したとおり、米国では雇用不安と消費者心理の悪化が経済指標で示された。利下げよりも景気不安の方が意識される場合は、調整相場の継続が予想される。今週の日本225は各材料で上下に揺れる相場を想定したい。

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今週の上限:5万1800円
日足チャートで日本225のトレンドを確認すると、先週は25日線がサポートラインとして意識された。二度、長い下ヒゲが表れて反発した状況は、地合いの強さを示唆している。今週も地合いの強さを維持する場合、まずは10日線を再びトライできるかどうかを確認したい。この移動平均線を目指すサインとして、5万1000円の攻防に注目したい。このラインは、先週6日の買い戻しを二度止めた経緯がある。週明け早朝の買いもこのラインで止められた。

現在、10日線はフィボナッチ・リトレースメント61.8%戻し(1時間足チャート)の直下で推移している。5万1000円を突破しても、2つのテクニカルラインが重なる5万1300円付近で反落する展開を警戒したい。

日本225が10日線を突破する場合は、フィボナッチ・リトレースメント76.4%の水準5万1824円を視野に上昇拡大を想定したい。しかし、MACDがデッドクロスに転じている状況を考えるならば、地合いの強さには陰りが見え始めている。一気に5万2000円を回復することは厳しいと想定し、直下の5万1800円を今週の上限と想定したい。

今週の上値水準
・5万1800円:今週の上限(1時間足)
・5万1300円:61.8%戻し(1時間足)
・5万1260円:21日線(日足)
・5万1000円:レジスタンスライン(1時間足)

今週の下限:4万9000円
今週も日本225の調整売りが続く場合は、以下にまとめた下値水準の攻防に注目したい。

焦点は、先週サポートラインとして相場を支えた25日線の攻防となろう。この移動平均線をトライした局面での2つの長い下ヒゲは、4万9000円台での買い需要の強さを示唆している。節目の5万円の下方ブレイクは、25日線と直下のフィボナッチ・リトレースメント38.2%戻し4万9795円(日足チャート)をトライするサインとなろう。これらのラインがサポートゾーンを形成する可能性も意識したい。

日本225が38.2%戻しの4万9795円を下方ブレイクする場合は、4万9000円の維持が焦点となろう。直下の4万8908円は半値戻しにあたる。サポートゾーンを形成することも考慮し、4万9000円を今週の下限と想定したい。

筆者の想定を超える売りで日本225が4万9000円を下方ブレイクする場合は、サポート転換が確認された4万8500円を視野に調整相場の進行を警戒したい(日足チャート参照)。

今週の下値水準
・5万円:節目の水準
・4万9913円:25日線
・4万9795円:38.2%戻し
・4万9000円:今週の下限、直下に半値戻し(4万8908円)
・4万8500円:サポート転換した水準


日本225の日足チャート:2025年9月以降

日本225の日足チャート:2025年9月以降

TradingView提供のチャート

日本225の1時間足チャート:11月以降

日本225の1時間足チャート:11月以降

TradingView提供のチャート


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