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米ドル相場と円相場 今後の焦点について / ドル円のチャートポイント

サマリー:『米ドル相場の焦点は2年債利回りとの連動性の復活にある。円相場の焦点は株安の局面で円買いの圧力が高まるかどうか?この点を確認する必要がある。今週のドル円のチャートポイントは?』。詳細はマーケットレポートをご覧ください。

米ドル相場 今後の焦点について

FOMC後、外為市場では米ドル買いの圧力が高まっている。この要因は2つある。ひとつは、米株をはじめとした主要な株価指数の下落である。これは、典型的なリスク回避による米ドル買いである。

もうひとつは、米金利の動向である。これまで米ドル相場のトレンドを左右してきた長期金利(10年債利回り)は1.4%台へと低下している。しかし、期待インフレ率も同時に低下していることから、米国の実質金利(10年)は5月以降、マイナス0.7%台からマイナス0.9%台の間で横ばい推移となっている。

米ドル相場のトレンドを考える上で、今後も10年債利回りの動向は注視すべき指標である。
だが、同時に2年債利回りとの連動性の復活にも注目する必要があると筆者は考えている。2019年の連続利下げと2020年のコロナショックの発生により、2年債利回りは「利回り」としての機能を失っていた。それゆえ、ドル相場との連動性も崩れていた。

しかし過去を振り返れば、米ドル相場のトレンドを左右してきたのは金融政策の方向性に敏感な2年債利回りである。パウエルFRBが金融政策の正常化に舵を切ったことは、お互い(米ドル相場と2年債利回り)の連動性が復活するきっかけとなろう。
事実、FOMC後の米2年債利回りとドルインデックスのトレンドを確認すると、見事に連動していることがわかる。

米2年債利回りとドルインデックスのチャート

米2年債利回りとドルインデックスのチャート

円相場 今後の焦点について

今後の円相場の焦点は、「株安→円買い」のトレンドが復活するかどうか?この点にあると筆者は考えている。

ワクチン相場の状況下では、国内の供給と接種の遅れが円安の要因となってきた。しかし、ワクチン相場の恩恵を受けてきた欧州通貨の下落を見ればわかる通り、すでにその相場は終了している。

2000年代前半と比べれば、株式市場と円相場の相関が崩れる局面は見られるが、直近の株安とクロス円の円高は「株安→円買い」トレンドの復活を示唆する動きである。

また、米ドル相場のパフォーマンス(月初来)を確認すると、欧州通貨や資源国通貨で米ドルの上昇幅が拡大する一方、ドル円(USDJPY)のそれは限定的である。この動きも、今の外為市場は株安の局面で円買いの圧力が高まり安い状況にあることを示唆している。

米ドル相場のパフォーマンス 月初来騰落率

米ドル相場のパフォーマンス 月初来騰落率

ドル円のチャートポイント

今週のドル円(USDJPY)は、先週に続き上値の焦点を111円トライ、下値の焦点を短期サポートラインの維持と予想する。

ドル円が上値をトライする場合は、上で述べた米2年債利回りとの連動性を確認することが重要である。特に米10年債利回りの上昇が抑制される中で2年債利回りが上昇する局面でのドル円の反応を注視したい。
米金利の上昇により、ドル円が先週17日の高値110.81レベルを突破する場合は、111.00トライのシグナルと想定したい。

一方、下値の焦点である短期サポートラインは、今週109.60~109.85レベルで推移する。

このラインをトライもしくは下方ブレイクする場合は、その要因が米金利の低下にあるのか?それとも上で述べたとおり「株安→円買い」トレンドが復活しているのか?この点を確認することが重要である。

FRBのタカ派スタンスが米株の下落要因となっている状況で上のトレンドが復活すれば、米株続落の局面ではドル円の短期サポートラインの下方ブレイクおよび50日EMA(今日現在109.26レベル)のトライを想定したい。

50日線をも下方ブレイクする場合は、108円台の攻防へシフトする展開を警戒したい。この場合、108.30レベルの維持が焦点となろう。

ドル円のチャート

ドル円のチャート

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