ナスダック100の週間展望。今週はAI相場の底堅さを背景に30000台へ反発か。焦点はASML・TSMC決算。6月米CPIとウォーシュFRB議長の議会証言も変動要因に。株価指数CFD「米国テク株100」の週間想定レンジは28600-31000。
ナスダック100は、強気回帰か調整加速かの分岐点にある。日足チャートでは、50日線を挟んだ三角保ち合い(トライアングル)が続く。フィボナッチ38.2%戻しにあたる28500近辺が下値を支え、50日線を再び上抜けたことは反発を期待させる。
もっとも、MACDとRSIは方向感を欠き、市場の様子見姿勢もうかがえる。 目先の焦点は節目30000の攻防だ。ここを上抜ければ強気回帰のムードが高まろう。今週も米AI相場がナスダック100のトレンドを左右する展開となるだろう。
ナスダック100 日足チャート:2026年1月以降
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半導体株の買いに支えられ、ナスダック100は週次1.7%高で終えた。ナスダック100のボラティリティ指数VXNは6月26日の33.41から24.89へ低下し、過度なAI悲観の後退を示唆するトレンドにある。
VXN 日足チャート:2026年1月以降
今週、米AI相場の変動要因として注目したいのが、15日のASMLホールディングスと16日の台湾積体電路製造(TSMC)の4〜6月期決算だ。AI相場の不安定化は関連企業の収益性への疑念に根ざすだけに、両社が示す業績見通しは、米AI相場のトレンドに大きな影響を与えることが予想される。
とりわけTSMCは、エヌビディア(NVDA)やアドバンスト・マイクロ・デバイセズ(AMD)、ブロードコム(AVGO)の製造を担う半導体全体の試金石となろう。
ブルームバーグのコンセンサスでは、4〜6月期の売上高は前年同期比35.6%増の約1兆2660億台湾ドル、売上高総利益率(粗利率)は67.05%が見込まれ、続く7〜9月期も約1兆3900億台湾ドル(+39.9%)と堅調な伸びが続くことが予想されている。一方、ASMLの7〜9月期売上高は約103億ユーロ(前年同期比+36.7%)、売上高総利益率(粗利率)は52.5%を見込む。受注残高も約420億ユーロへ積み上がる見通しだ。
投資家の期待に応える業績見通しが示される場合は、米半導体関連株に買いが波及しやすい。ただし、先月のブロードコム、先週のサムスンの決算では市場の期待の高さが露呈した。業績見通しが予想を上回っても「材料出尽くし」で半導体関連株に調整売りの圧力が強まる可能性がある点には注意しておきたい。
TSMC・ASML 売上高・粗利率コンセンサス予想:2026年Q2〜Q3
今週、半導体決算以外では、市場が抱く米利上げの思惑が焦点となろう。14日の6月米CPIと、米連邦準備制度理事会(FRB)のウォーシュ議長の議会証言(14〜15日)に注目したい。
ブルームバーグがまとめた6月CPIの市場予想は、トレンドを示す前年同月比の伸び率が5月の4.2%から3.8%へ鈍化、食品・エネルギーを除くコア指数は2.9%と横ばい、前月比は-0.1%が見込まれる。
予想以上にインフレが抑制されれば、一時的にせよ利上げ観測の後退を通じて、AI相場ひいてはナスダック100の押し上げ要因となり得る。逆にインフレ懸念を高める内容が続けば、米実質金利の上昇を通じて米AI相場の重石となりかねない。
米消費者物価指数(CPI)の動向:過去1年間
今週、ウォーシュFRB議長が就任後初の議会証言(14日に下院、15日に上院)に臨む。ウォーシュ氏は金融政策の方針を明言しない公算が大きい。よって、物価や景気などに関する発言のトーンで政策の方向性を測ることになろう。景気や雇用よりも、インフレ抑制を最優先する姿勢を示せば、米実質金利の上昇を通じて高PERのAI・半導体株の重石となりうる。
また、イラン情勢も引き続き注視したい。イランメディアは現地時間12日未明、同国の革命防衛隊がホルムズ海峡を再封鎖し、いかなる船舶の通航も認めないと報じた。中東情勢は好転・悪化いずれもあり得るため、上で取り上げた材料の内容とあわせて、AI相場のボラティリティを高める可能性がある。
米国テク株100(ナスダック100のCFD)のトレンドを日足チャートで確認すると、28200が相場を下支えし短期サポートラインを形成。10日には50日線や一目均衡表の雲を上回り底堅さを示した。原資産のナスダック100と同じく、今週は節目30000の突破が焦点となろう。週間想定レンジは28600-31000とみる。
米国テク株100の上昇局面では、30000の突破が最初の焦点だ。4時間足の76.4%戻し(29938)の上方ブレイクは30000をトライするサインとなろう。
米国テク株100が30000台を維持すれば、6月30日高値の30326、6月3日高値の30759を経て、上限予想の31000が視野に入る。
一方、下値を目指す局面では50日線の攻防に注目したい。この移動平均線を下抜ければ、節目水準29000→日足23.6%戻し28876の攻防を注視し、下限予想の28600をトライするムードが高まるかどうか?を時間足のRSIの動きを軸に見極めたい。
注目水準
■レジスタンス
・31000:上限予想
・30759:6月3日高値
・30326:6月30日高値(4時間足100%戻し)
・30000:心理的節目
・29938:4時間足76.4%戻し
■サポート
・29679:50日線
・29000:サポートライン
・28876:日足23.6%戻し
・28600:下限予想
※移動平均線の水準:7/10時点
米国テク株100 日足チャート:2026年2月以降
米国テク株100 4時間足チャート:5月下旬以降
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