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マイクロソフト、成長加速で株高期待 30日決算 収益不安なら下落

マイクロソフトの4-6月期決算は総収入の成長を加速できるかが焦点。2026年6月通期の設備投資の見通しも投資家心理を左右しそうだ。

マイクロソフト、成長加速で株高期待 30日決算 収益不安なら下落 出所:ブルームバーグ

マイクロソフトが30日の取引時間終了後に発表する2025年4-6月期決算は成長加速を実現できるかが焦点だ。マイクロソフトは3か月前の前回(1-3月期)決算発表で、市場予想を覆す形で成長の加速を実現。その後、株価は3割近く値上がりした。今回の決算発表でも好業績を印象づけることができれば、株価上昇の再加速も期待できそうだ。またマイクロソフトは30日に2026年6月通期の業績の見通しを示すとみられ、年間での設備投資額の水準や利益面での成長力も注目される。マイクロソフトは人工知能(AI)サービスの強化と利益の確保の両立という課題に直面しており、30日の発表内容がAI関連投資の大きさが収益性を損ねていると評価されれば、株価下落につながるシナリオもあり得る。

マイクロソフトの2025年4-6月期決算は総収入の成長が加速する見通し

マイクロソフトはアメリカ東部時間の30日午後5時30分(日本時間31日午前6時30分)に決算会見を開く。ブルームバーグのまとめによると、マイクロソフトの4-6月期決算に関する事前予想は、総収入が前年同期比14.1%増の738.75億ドル、1株当たり利益(EPS)が14.2%増の3.37ドルと見込まれている。予想通りになれば、総収入は2四半期連続で前期よりも伸び率が高くなる一方、1株当たり利益は前四半期(1-3月期)の17.7%増から伸び率が低くなる。マイクロソフトは直近23回の四半期決算のうち2回で総収入が事前予想を下回った。1株当たり利益では1回、市場予想を超えられなかった。

マイクロソフトの業績(総収入、1株当たり利益)の推移のグラフ

マイクロソフトの株価は2024年末比で19.87%高 2025年の不振から脱却

マイクロソフトの株価(MSFT)の22日の終値は505.27ドル。前回決算発表があった4月30日終値との比較では27.83%高となっている。2024年末比では19.87%高で、半導体大手NVIDIA(エヌビディア、NVDA)やSNS大手のメタ・プラットフォームズ(META)と並ぶ高成績になっている。マイクロソフトの株価は2024年は年間12.09%高に留まり、マグニフィセント・セブンと呼ばれる大手ハイテク7社の中で最も悪い成績だったが、2025年は復調した形だ。6月5日には11か月ぶりに最高値を更新し、その後も記録を塗り替え続けている。

マイクロソフトの株価と予想株価収益率の推移のグラフ

ブルームバーグによると、直近の株価と今後12か月の予想収益から算出される株価収益率(PER)は22日段階で34倍程度で、前回決算発表時の27倍程度から割高感が増した。また、アナリストが提示する目標株価の平均は547ドル程度で、現状よりも8%ほど高い。72人のアナリストのうち65人は買いを推奨、6人は維持、1人は売りを勧めている。

クラウド事業の好調は維持できるか 1-3月期は予想を超える成長加速

マイクロソフトは前回の1-3月期決算発表前には総収入の伸びが前四半期から小さくなると見込まれていた。それでもマイクロソフトが成長加速を打ち出せたのは、AI開発やサービス展開の基盤となるクラウド事業が市場予想を上回る好調さを示したためだ。ブルームバーグによると、マイクロソフトのクラウド事業の収入は4-6月期には前年同期比22.3%増の290.98億ドルになると見込まれており、マイクロソフト自身が示した287.50億-290.50億ドルの範囲を上回る伸びが期待されている。マイクロソフトがこのハードルをクリアできれば、AIブーム継続への期待が株価の上昇を後押ししそうだ。

マイクロソフトのクラウド事業の収入の推移のグラフ

2026年6月期の設備投資額にも注目 上方修正なら株価を下押しか

また30日の決算発表ではマイクロソフトが示す2026年6月通期の見通しも注目される。マイクロソフトは1年前にあたる2024年7月30日の決算発表に際しては、2025年6月期の設備投資額について「2024年6月期よりも多くなる」との見通しを提示。株式市場では負担の重さが嫌気され、翌日の株価は前日比1.08%安となった。マイクロソフトはすでに2026年6月期の設備投資額は前期よりは大きくなるが、増加率は小さくなると説明してきた。この見通しが上方修正されるなどした場合には、株価には下押し圧力がかかる可能性がある。

マイクロソフトの総収入と設備投資額の推移のグラフ

一方、マイクロソフトは巨額の設備投資を継続しつつも、コスト削減による利益確保にも注力。ブルームバーグによると、マイクロソフトは2日には2025年に入って2度目のレイオフを発表し、9000人の社員を削減する計画だという。5月に発表された最初のレイオクでは6000人が対象になった。レイオフによるコスト削減はAI投資の原資をねん出するための施策ともいえ、30日に示す2026年6月期の見通しで利益を大きく伸ばす絵姿を示せるかも注目点になりそうだ。


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