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マイクロソフト、クラウド加速 利益成長にも期待 株価は最高値

マイクロソフトの4-6月期決算は総収入と利益の成長が加速。AIサービスの需要拡大が続いており、株価は最高値更新を続けている。

マイクロソフト、クラウド加速 利益成長にも期待 株価は最高値 出所:ブルームバーグ

マイクロソフトが人工知能(AI)ブームの波に乗っている。7月30日に発表した2025年4-6月期決算では、AIサービスの提供基盤であるクラウド事業の成長が加速。クラウド事業には現状では対応しきれていない巨額の受注が残っていることを強調し、今後の成長に自信を示した。またマイクロソフトは2026年6月通期の設備投資については、拡大のペースが減速するとの見通しを提示。金融市場では利益の成長への期待が高まっており、マイクロソフトの株価は決算発表後に最高値更新を繰り返している。マイクロソフトはAIサービスの収益化への道を拓きつつあるといえ、株価への上昇圧力も強まっていきそうだ。

マイクロソフトの2025年4-6月期決算は総収入も1株当たり利益も成長が加速

マイクロソフトの4-6月期決算は、総収入が前年同期比18.1%増の764.41億ドル。伸び率は前四半期(1-3月期)の13.3%増から加速した。また1株当たり利益(EPS)は23.7%増の3.65ドルで、やはり前四半期(17.7%増)から伸び率が大きくなっている。成長加速は総収入と1株当たり利益ともに2四半期連続だ。ブルームバーグがまとめた直前の市場予想は、総収入が738億ドル、1株当たり利益が3.37ドル。発表された実績はいずれも予想を上回る好決算だった。

マイクロソフトの業績(総収入、1株当たり利益)の推移のグラフ

クラウド事業が急成長 それでも受注残は3680億ドルに

マイクロソフトの成長を牽引したのはクラウド事業だ。クラウド事業の収入は前年同期比25.6%増の298.78億ドル。ブルームバーグによると、成長率は2022年1-3月期の26.0%増以来の高さとなった。エイミー・フッドCFOは30日の決算会見で、クラウドサービス全般にわたって3680億ドルの受注残があると説明。このうち約35%は今後12か月で収入として計上されるとした。

マイクロソフトのクラウド事業の収入と成長率の推移のグラフ

クラウド事業の好調さについて、サティヤ・ナデラCEOは、自社サーバーを使っていた企業によるクラウドサービスへの移行、すでにクラウドサービスを使っていた企業の利用拡大、AIサービスによる需要拡大の3つが同時に起きていると説明。「革新の度合いと普及のスピードは今までに見たことがないレベルだ」としている。マイクロソフトは30日、こうしたクラウド事業の成長期待を前提に、2026年6月通期の総収入は「2桁成長」になるとの見通しを示した。

設備投資の増加ペースは低下へ サーバーなどの投資は強化

また、マイクロソフトはクラウド事業の需要拡大に対応するため、今後も設備投資を続ける考えだ。4-6月期の設備投資額は242億ドルとなり、総収入に対する比率は31.7%となった。ただ、設備投資額の前年同期比での伸び率は27.4%増で、前四半期まで7四半期連続で続いてきた50%超の増加率からはペースダウン。マイクロソフトは2026年6月通期の設備投資額については、伸び率が2025年6月通期の実績(58.3%増)よりも緩やかになるとしている。

マイクロソフトの総収入と設備投資額の推移のグラフ

マイクロソフトは1月29日の決算会見でも、7月以降はデータセンターの土地や建物といった大型設備への投資の割合が減っていくことから、設備投資額の増加率が小さくなっていくとの見通しを示していた。フッド氏は今回の決算会見で、サーバーやGPU、CPUといったサービスの供給能力に関わる投資は「受注残と相関を持っている」とし、今後も積み増しが必要となる可能性を示唆した。

マイクロソフトの利益成長に期待 株価は最高値更新を継続

こうした中、株式市場ではマイクロソフトの利益成長への期待も高まっている。ブルームバーグによると、金融市場で予想されるマイクロソフトの今後12か月の1株当たり利益は5日時点で15.49ドル。決算発表前日の7月29日に見込まれていた15.05ドルから2.9%の上昇をみせた。株価と予想1株当たり利益から算出される株価収益率(PER)は34倍程度で、AIブームの立役者である半導体大手のNIVIDIA(エヌビディア、NVDA)の33倍程度と同水準だ。

マイクロソフトの株価と予想1株当たり利益の推移のグラフ

マイクロソフトの株価(MSFT)は決算発表翌日の7月31日には前日比3.95%高となり最高値を更新。さらに8月4日には535.64ドルまで上昇し、改めて最高値を塗り替えている。AIサービスの需要拡大を背景とした成長を実現しつつ、利益も維持する道筋が見え始めた結果といえ、マイクロソフトに対する期待は当面の間は続いていきそうだ。


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