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マイクロソフト、予想外の成長加速 株価7%急騰 供給能力不足継続へ

マイクロソフトの2025年1-3月期決算は市場予想を超える結果。クラウド事業の好調が要因だが、設備投資をペースダウンさせる方向性は維持している。

マイクロソフト、予想外の成長加速 株価7%高 供給能力不足懸念も 出所:ブルームバーグ

マイクロソフトが4月30日の取引時間終了後に発表した2025年1-3月期決算は総収入と1株当たり利益(EPS)の成長が加速した。金融市場ではいずれも成長減速が見込まれていただけに予想外の好決算といえる。人工知能(AI)サービスの提供基盤となっているクラウドサービスの好調が貢献しており、マイクロソフトは4-6月期のクラウド事業の収入についても市場予想を超える見通しを示した。マイクロソフトの株価は30日の時間外取引で7%高となった。ただ、クラウド事業への需要の強さはサービス供給能力の不足も伴っている。一方、マイクロソフトは設備投資をペースダウンさせる方向性は維持しており、成長とコスト抑制の両立という難しい課題に取り組む考えのようだ。

マイクロソフトの2025年1-3月期決算は総収入と利益の成長が加速

マイクロソフトの1-3月期決算は総収入が前年同期比13.3%増の700.66億ドル。前四半期(2024年10-12月期)の12.3%増から成長が加速した。1株当たり利益は17.7%増の3.46ドルで、やはり前四半期(10.2%増)から伸び率が高くなっている。ブルームバーグがまとめた直前の市場予想は総収入が10.7%増の684億ドル、1株当たり利益は9.2%増の3.21ドル。いずれも前四半期からの減速がみこまれていた形だが、発表された結果は成長加速を示した。

マイクロソフトの業績の推移(総収入、1株当たり利益)

クラウド事業の4-6月期の見通しは市場予想超える 株価は時間外取引で急騰

マイクロソフトの成長を牽引したのはクラウド事業だ。クラウド事業の収入は267.51億ドルで、前年同期比20.8%増。やはり市場予想(259億ドル)を上回り、成長率は前四半期の18.7%から加速した。サティヤ・ナデラCEOは30日の決算会見で、企業のクラウドサービスへの移行について「あらゆる産業で需要が加速している」と言及。AI関連のサービスだけではなく、データを保管するサーバーとしての利用やデータベース管理システムといった分野でも需要が伸びていることを強調した。

こうした中、マイクロソフトは4-6月期のクラウド事業の収入について287.50億-290.50億ドルの範囲を提示。中間値の289億ドルはブルームバーグがまとめた市場予想の281億ドルを上回る水準となった。

マイクロソフトのクラウド事業の収入の推移のグラフ

投資家の期待を超える1-3月期の実績と4-6月期の見通しを受けて、マイクロソフトの株価(MSFT)は30日の時間外取引で急騰。30日終値(395.26ドル)との比較で約7%高で取引された。

AIサービスの供給能力不足は継続へ 設備投資減速方針は維持

ただ、クラウド事業の好調さはサービス供給能力の不足も伴っている。エイミー・フッドCFOは決算会見でデータセンターの能力増強を計画通りに進めている一方で、需要の拡大ペースには追いついていないと言及。そのうえで「6月から先もある程度のAIサービスの供給制約が生じる」とした。フッド氏は1月29日の決算会見では、4-6月期までにはAIサービスの需要と供給能力の大きさがほぼ一致すると述べていた

一方、フッド氏は今回の決算会見でも、2026年6月通期の設備投資額の伸び率について「2025年6月通期よりは小さくなる」との立場を維持した。実際、2025年1-3月期の設備投資額は214億ドルで、前四半期の226億ドルから減少。マイクロソフトの設備投資額が前四半期よりも少なくなるのは、2022年7-9月期以来10四半期ぶりだ。

マイクロソフトの設備投資額と総収入の推移のグラフ

設備投資額の増加は収益圧迫要因としてマイクロソフトの株価を下押ししてきた。それだけにマイクロソフトは設備投資の積み増しに慎重になっているもようだが、より効率的なサービスの提供で成長を維持するという新たな課題にも直面することになりそうだ。


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