コンテンツにスキップする

外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません 外国為替証拠金(FX)及びCFD取引はレバレッジ取引であり、元本や利益が保証されていません

焦点は日銀イベントと米国のインフレ指標 / 円相場と米ドル相場の展望について

今日の注目材料は日銀イベントと3月の米国PCEデフレーターとなろう。円相場と米ドル相場、それぞれの展望は?詳細はIG為替レポートをご覧ください。

出所:ブルームバーグ 出所:ブルームバーグ

※今日のドル円の見通しとテクニカルポイントについてはこちらのレポートをご覧ください


サマリー

・好決算が金利上昇の影響を相殺し米国株は高値圏での攻防を維持
・株高局面で迎える日銀イベント、円相場の展望について
・海外時間の焦点は3月の米国PCEデフレーター
・ドルインデックス(米ドル相場)は21日MAの攻防が焦点に


高値圏を維持する米国株

27日の外為市場では、リスク選好相場(株高)を受け円相場が主要通貨で下落する展開となった(円安の展開となった)。

この日の欧米株式は、主要企業の好決算が下支え要因となり上昇して引けた。特に米国の株式市場では主力ハイテク株を中心に買いが入り、ハイテク比率の高いナスダック100指数(NDX)が前日比で353ポイント上昇の2.7%高となった。ダウ平均(DJI)の上げ幅は500ドル超となった。

多くの機関投資家が運用のベンチマークとしているS&P500種株価指数(SPX)は50日MA(4,033レベル)の上で大陽線が示現する展開となった。そして日足ローソク足の実体ベースで10日MA(4,126レベル)を突破し、4月18日の高値4,169レベルを視野に再び上昇ムードが高まっている。

S&P500種株価指数のチャート

S&P500種株価指数のチャート TradingViewの日足:年初来

株高に連動し27日の米債市場では利回りが反発した。新規失業保険申請件数や失業保険継続受給者数が予想外に減少したこと、そして1-3月期(1Q)のコアPCEデフレーターが4.9%と前四半期の4.4%から大幅に上昇したことが米金利の反発要因になったとの指摘がある。

米金利の上昇を受けても米国株は高値圏での攻防を維持してる。日本株も堅調地合いを維持しているタイミングで日銀金融政策決定会合を迎える。

コアPCEデフレーターのチャート

コアPCEデフレーターのチャート 米商務省とブルームバーグのデータをもとに作成 / 四半期:2020年以降

日銀イベントと円相場の展望

今日の注目材料のひとつが、日銀金融政策決定会合である。これまでの植田総裁の発言(金融緩和政策を維持する発言)、政策の修正には国内の物価と賃金の動向を見極める必要があること、そして海外の金融システム不安が経済の新たなリスク要因として浮上している状況も考えるならば、今回の会合では現行の金融緩和政策を維持する公算が大きい。

展望レポート(基本的見解)では、23年の物価見通しについて食料品価格を中心とした物価の上昇を踏まえ前回1月時点の前年度比1.6%から上方修正する方向で検討しているとの報道がある。また、今回は新たに25年の物価見通しが公表される。物価目標である2%以下の見通しが示される場合は、金融緩和政策を維持する根拠の一つになり得る。

大方の予想どおり植田日銀が現行の金融緩和政策を維持する方針を示す場合、すでに円安が進行していることを考えるならば、円相場への影響は限定的となることが予想される。

円安で反応してもその持続性は上で述べた株式市場、特に米国株の動向次第となろう。

国内の長期金利は現在、0.45%~0.50%の水準で張り付く状況が続いている。短期金融市場(OIS市場)でも政策修正を意識する状況にある。今回の会合で金融政策の点検・検証が議論される場合は、将来の政策修正の地ならしと各市場の参加者に捉えられる可能性がある。このケースでは、一時的にせよ円高へ振れる可能性がある。

フォワードガイダンス(政策の指針)では、新型コロナウイルス禍に関する文言が修正される可能性がある。しかし、異次元緩和やマネタリーベースに関する文言の修正がなければ、新型コロナウイルス禍に関する文言が修正されても外為市場への影響は限定的と予想される。

国内の長期金利の動向

国内の長期金利の動向 ブルームバーグのデータをもとに作成 / 日足:22年12月以降

米国のインフレ指標と米ドル相場の展望

日銀イベントをこなした後は、米国の経済指標が外為市場の焦点となろう。今日は3月の個人消費支出価格指数(PCEデフレーター)が発表される。上で述べたとおり1-3月期(1Q)のコアPCEデフレーターは前期比年率で4.9%増と市場予想の4.6%増を大きく上回り、昨年3月以来の水準まで上昇した。

このタイミングで今日のPCEデフレーターがインフレ圧力の根強さを示唆する内容となれば、米金利の上昇が予想される。

米国株は現在、決算が米金利上昇の影響を相殺する状況にある。しかし、強いPCEデフレーターでインフレ懸念が高まれば米株安の要因になり得る。米金利の上昇と米株安が同時に発生する場合は、外為市場で米ドル買いの圧力が高まるだろう。

一方、PCEデフレーターが総じて予想以下となれば、米金利の低下と米株高の展開が予想される。このケースでは、米ドル安を想定しておきたい。

米国PCEデフレーターの推移

米国PCEデフレーターの推移 米商務省とブルームバーグのデータをもとに作成 / 月次:2022年以降

米ドル相場の展望

米ドル相場のトレンドを示すドルインデックス(DXY)は現在、21日MA(101.83レベル)での攻防が続いている。横ばい推移だった50日MA(103.13レベル)が低下している状況も考えるならば、米ドル安のトレンドに変化は見られない。

しかし、上で述べた3月PCEデフレーターが米ドル高要因となれば、21日MAのトライおよびブレイクの可能性がある。ドルインデックスがこのような展開となれば、ドル円(USDJPY)は下で述べるレジタンスポイントの攻防が焦点となろう。

一方、下値の焦点は2月2日の安値100.82レベルの維持である。26日の下落局面では101.01レベルまで米ドル安が進行した。この水準を下方ブレイクする場合は、100.82トライのシグナルと想定しておきたい。

ドルインデックスのチャート

ドルインデックスのチャート TradingViewの日足:年初来

本レポートはお客様への情報提供を目的としてのみ作成されたもので、当社の提供する金融商品・サービスその他の取引の勧誘を目的とした ものではありません。本レポートに掲載された内容は当社の見解や予測を示すものでは無く、当社はその正確性、安全性を保証するものではありません。また、掲載された価格、 数値、予測等の内容は予告なしに変更されることがあります。投資商品の選択、その他投資判断の最終決定は、お客様ご自身の判断でなさるようお願いいたしま す。本レポートの記載内容を原因とするお客様の直接あるいは間接的損失および損害については、当社は一切の責任を負うものではありません。 無断で複製、配布等の著作権法上の禁止行為に当たるご使用はご遠慮ください。

IG証券のFXトレード

  • 英国No.1 FXプロバイダー*
  • 約100種類の通貨ペアをご用意

* 英国内でのCFDまたはレバレッジ・デリバティブ取引(英国でのみ提供)での取引実績において、FX各社をメイン口座、セカンダリー口座として使用している顧客の割合でIGがトップ(Investment Trends UKレバレッジ取引レポート 2022年6月)

リアルタイムレート

  • FX
  • 株式CFD
  • 株価指数CFD

※上記レートは参考レートであり、取引が保証されるものではありません。株式のレートは少なくとも15分遅れとなっております。

モーニングメール

ストラテジストによる「本日の予想レンジとトレンド」を毎朝※無料でお届け中! ※メール送信は基本的に月~金の平日を予定しておりますが、ストラテジストの都合により予告なく送信を行わない日がございますので、予めご了承ください

弊社の個人情報保護方針・アクセスポリシーにご同意の上、申し込みください。

こちらのコンテンツもお勧めです

IG証券はお取引に際してお客様がご負担になるコストについて明確な情報を提供しています。

FX/バイナリーオプション/CFDのリーディングカンパニー。IG証券について詳しくはこちら

その日の重要な経済イベントが一目でわかるカレンダー。「予想値」、「前回値」、「発表結果」データの提供に加え、国名や影響度によるイベントのスクリーニング機能も搭載。