豪ドル円、さらなる高値更新も 105円台後半 RBA利上げ見通しで
豪ドル円相場は1年5か月ぶりの豪ドル高水準を更新。RBAの利上げ見通しを背景として、さらに豪ドル高が進む可能性もある。
豪ドル円相場での豪ドル高が続いている。豪ドル円相場は日本時間7日午前の取引で1豪ドル=105円台後半を記録。約1年5か月ぶりの豪ドル高水準を更新した。年明け以降、オーストラリア準備銀行(RBA)の利上げ見通しを背景にして、豪ドルの対ドル相場が強含んでいることが要因だ。また、7日に発表された2025年11月の消費者物価指数(CPI)も、金融市場でのRBAの利上げ見通しを崩すには至っていない。一方、RBA同様に日本銀行が2026年の利上げを見据えていることは、豪ドル安要因ともいえるが、金融市場では日銀の利上げはRBAの利上げよりも確度が低いとみられているもよう。豪ドル円相場の今後の見通しをめぐっては、さらに豪ドル高が進むとの見方も成り立ちそうだ。
豪ドル円は一時、105.80円 1年5か月ぶりの豪ドル高水準を更新
豪ドル円相場(AUD/JPY)は日本時間7日午前12時29分段階で1豪ドル=105.78で取引されている。ブルームバーグによると、7日午前10時台には105.80円をつけ、2024年7月17日(106.83円)以来の豪ドル高水準を更新した。豪ドル円相場は2025年末のニューヨーク市場の終値では104.55円だったが、年明け以降、1.19%の豪ドル高が進んだことになる。
オーストラリア中銀は利上げ見通し 利下げサイクルは短命か
豪ドルの強さはオーストラリアの中央銀行にあたるRBAが利上げを見据えていることが要因。RBAは2025年12月9日までの理事会で政策金利を3会合連続で維持し、ミシェル・ブロック総裁は2026年の金融政策についての議論は「政策金利を維持するのか、利上げの可能性があるのか」に絞られていたと明かした。RBAのこれまでの利下げ幅は0.75%ポイントに過ぎず、早くも利下げ打ち止めのシグナルを出したことになる。2024年以降の利下げ幅は欧州中央銀行(ECB)が2.00%ポイント、米連邦準備制度理事会(FRB)が1.75%ポイント、イングランド銀行(BOE)が1.50%ポイントとなっていることと比べても、RBAの利下げサイクルは短くなるとの印象が強い。
11月CPIに物価上昇圧力の根強さ 6月までの利上げが確実視
また、7日に発表された2025年11月CPIもRBAの利上げ見通しを崩していない。11月CPIの伸び率は前年同月比3.4%で、10月の3.8%から物価上昇が減速。ブルームバーグがまとめた市場予想(3.6%)も下回った。ただ、変動率が大きい項目を除いた刈り込み平均でみた物価上昇率は市場予想通りの3.2%で、物価情勢に大きな変化は出ていないとみることもできる。
実際、金融市場ではRBAが6月までに利上げに踏み切ることが確実視されている。ブルームバーグによると、RBAの6月理事会後の政策金利の水準は7日午前12時29分段階で3.891%と見積もられ、現状の3.60%よりも0.291%ポイント高い水準となっている。
日銀の利上げの確度は低め? 豪ドル高のさらなる進行も
一方、日銀もRBA同様に利上げを見据えていることは、豪ドル円相場での豪ドル安要因として働きうる。日銀は2025年12月19日に11か月ぶりの利上げを決め、植田和男総裁は記者会見で2026年の追加利上げについて物価動向次第では「十分にありえる」と述べた。とはいえ、金融市場では日銀の利上げ見通しが大きく強まっているわけではない。ブルームバーグによると、7日午前12時29分の金融市場では6月の金融政策決定会合後の政策金利の水準は0.906%と見込まれており、現状よりも0.156%ポイント高い水準。6月までの利上げ確率は68%程度となっており、RBAの6月までの利上げよりは確度が低いとみられているようだ。
このため豪ドル円相場の今後の見通しをめぐっては、豪ドル高圧力の継続が意識されやすい状況が続くとみられる。豪ドルの対ドル相場は2024年9月末には、足元よりも3%超高い水準で取引されていたこともあり、円の対ドル相場での円安が進まない場合でも、豪ドル円相場の上昇余地があるともいえそうだ。
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